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縛られずに働く

きゃりーぱみゅぱみゅさん〈前編〉「今こそ下積みをする。本物のアーティストになるために」

一度聞いたら忘れられない “きゃりーぱみゅぱみゅ”というアーティスト名に、カラフルなファッション。18歳でデビューしてすぐに、“カワイイ”を全身で体現するポップアイコンとして一躍スターダムへ。そんな彼女も、今年26歳になりました。キャリアを重ねながら変わっていった仕事観と挫折、そしてきゃりーさんの思う進化について聞きました。

●縛られずに働く

「無敵」だと思っていた10代

――18歳でデビューしてから、仕事への向き合い方は変わりましたか?

きゃりーぱみゅぱみゅさん(以下、きゃりー): 責任感が出てきましたね。10代の頃は、「私、無敵だな」と思っていました(笑)。ざっくり自分のやりたいことを伝えたら、周りの大人達が実現してくれていたんだと思います。今は、予算や人繰りのこととかもちゃんと考えて、どうしたらやりたいことを実現できるのか、スタッフと一緒に具体的に話し合いができるようになりました。そこは仕事でも成長した部分かなって。

――やりたいことを実現していく過程で、大切にしていることは?

きゃりー: 相手の立場になって伝えること。ライブに向けてスタイリストさんもヘアメイクさんも、夜なべして準備してくれるんです。でも、実際に衣装を着てかつらをつけると、イメージとはちょっと違うこともあって。それでも、みんなでベストの方向を目指したいから「イメージとは違う」ことは伝えなきゃいけない。そういう場面では、関わってくれてる人たちの苦労や相手の立場を尊重して、「本当に申し訳ないんですけど」と謝るところから入ります。そうするとみなさん、気持ちよく、よりいいものに仕上げてくれますね。

きゃりーぱみゅぱみゅさん

歌うことが最高に楽しい!

――アーティストとして仕事をする喜びって何でしょう?

きゃりー: 私はソロアーティストですが、周りにいてくれるスタッフさんやクリエイターの方々と協力しながらすべて作っているので、ワンマンライブをみんなでやり切った時や、大変だった撮影のMVが完成した時は、毎回グッとくるものがあります。特にライブは、大好きな中田(ヤスタカ)さんの楽曲を歌えて、みんなが盛り上がってくれる。「なんでこんなに楽しいんだろう!」って毎回思います。しかも、お給料をいただけるんですよ(笑)。私にとって最高のシステムです(笑)。

――つらくなったり、飽きてきたりすることはありませんか?

きゃりー: 幸せなことに、私は仕事がつまらないと思ったことないんです。でも、曲のリリースタイミングになると、お休みなく働き続けてしんどいこともある。そういう時は、小さなご褒美を見つけるようにしています。まずはご飯!お昼のお弁当を楽しみにすることから始まり、次に「今晩はあの入浴剤にしよう」「次のお休みは絶対にどこどこに行く!」とか。本当にささやかなことだけど、私にとっては楽しく働くモチベーションになります。

本物のアーティストになるには努力と進化が必要

――2012年にメジャーデビューなさってから、大きな転換期になった出来事はありますか?

きゃりー: 私、初めからお仕事が順調だったんです。デビューしてすぐに紅白にも出させてもらいましたし。でも、当時は若くてそのことの意味がわかってないから、「紅白出られるんだ、イエ~イ!」って深く考えてなかった(笑)。
それから数年、連続して出させてもらえたので、私にとっては「大みそかは紅白に出る日」だったんですよね。でも、何年か後に出られないとなった時、当たり前だったことが当たり前でなくなる瞬間の怖さを知りました。

きゃりーぱみゅぱみゅさん

――2015年のことですね。厳しい現実を突きつけられ、どう感じました?

きゃりー: 私はソロなので「自分のせいだ……」って。スタッフのみなさんは「そんなことないよ」って言ってくれたけど、本当に悔しかった。でも、死ぬ気で頑張ろうと思いました。

今やビックになっているアーティスト仲間たちからも、「私たちはずっと売れてなかったから、大きなステージでパフォーマンスできることがすごく嬉しい」という話や「最初はライブに3人くらいしかお客さんがいなかったんだよ」という話を聞いて。私はそういう時期が全然なかったから、土台がグラグラしてるのにぴゅんと高いところに登ってしまったんですね。今こそ、これまでできなかった下積みをして苦しんでおかないと、本物のアーティストにはなれないとも思いました。

――きゃりーさんの思う「本物のアーティスト」とは?

きゃりー: 言葉で説明するのは難しいんですけど、いろいろなライブに行くと、肌や会場の空気で「本物だ!」と感動することがあるんですよね。自分は「まだまだだな」って思います。特別歌が上手いわけでも、ダンスが踊れるわけでもない。それでも(楽曲を制作している)中田(ヤスタカ)さんの曲とハマって、「なんかいいじゃん?」という雰囲気が出せてました。

本物になるには絶対に努力と進化が必要なんですが、身体を鍛えてダンサブルになるのも、私に求められていることとは違いますし、本物になるために、壁を乗り越えるために、どんな努力ができるか、いままさに模索している最中です。

きゃりーぱみゅぱみゅさん

何を言われても我が道を貫いていきたい

――挫折したからこそ、努力の必要性を感じたり、気持ちも前向きになれたんですね。

きゃりー: 気持ちはすごく前向きなんですけど、世間では「オワコン」って言われることもある。順調な時は「ゴリ押し」で、少しでも売れなくなると「オワコン」。私はどっちも経験してます(笑)。だからこそ、より強くなれそうな気もします。

――注目度が高い証でもあると思うんですが、SNSでの発言もよくネットニュースになりますね。

きゃりー: 話題にしてもらえるは嬉しいんですけど、すぐ「話題作り」と言われる世界。そんなことは1ミリも考えてないんです。だからいつも、そう言う人は視点がズレてるなって思ってます。そもそも、世の中にはネットニュースもSNSも見ない人もいるし、そこがすべてではないから、何を言われてもそんなに落ち込むこともない。お友達が炎上した時も、「世間の人は3週間で忘れるから大丈夫!」って励ましてました。私のSNSには賛否両論ありますけど、ネガティブな意見だけに引っ張られず、我が道を貫けたらいいなと思ってます。

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【後編はこちら】きゃりーぱみゅぱみゅさん〈後編〉「派手でポップな『きゃりー像』に縛られずに、生きていく」 

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●きゃりーぱみゅぱみゅさんプロフィール

1993年1月29日生まれ、東京都出身。高校卒業後の2011年、ミニアルバム「もしもし原宿」でメジャーデビュー。翌年、シングル「ファッションモンスター」が大ヒットし、一躍トップアーティストに。2013年より、ワールドツアーを開催している。2019年は、日本の歴史や伝統に目を向け、出雲大社や京都の南座などで「音ノ国ライブツアー」を開催。

多様な働き方を応援します

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東京都出身。フリーライター。女性誌や各ウェブメディアなどで、K-POPアイドルからアスリート、働く女性まで幅広い人達を取材。今宵のビールを美味しく飲むために、走ったりヨガしたりする日々。
フォトグラファー。ファッション、CDジャケット、建築、ライフスタイルに至るまで幅広いジャンルの撮影を担当。近年発表している写真作品” GRIDSCAPE” シリーズは国内外で大きな反響を呼んでいる。
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