【古谷有美】私の旅のルール―みんみん画伯×telling,
TBSの朝の顔、古谷有美アナ。またの名を「みんみん画伯」。インスタグラムに投稿される、繊細でスタイリッシュなイラストが人気です。telling,に登場した女性たちの言葉から、イラストをお届けします。
●みんみん画伯×telling,

私の旅のルール
一年に一度、今まで行ったことのない場所へ旅をしよう。いつのまにかわたしが自分の中のルールとして決めている事のひとつが、これ。(よくよく調べたらかのダライ・ラマも同じ事を言っていて本当に恐れ多い限りなのだけれど)
大学生の頃、貧乏学生だったわたしはバックパッカーをしていました。貧乏と言っても東京の私立大学に通うのなら……と思われるでしょうが、そのあたりの話は今回は割愛。とにかくお金はないけど時間はある、だからこそ乗り継ぎしてでも安い航空券を買って、ここは極地かと思うくらいクーラーガンガンの見知らぬ空港で何時間も過ごし、目的地に着いたら着いたで数百円の宿に泊まっていました。それでも、楽しかった。だって、すべてが真新しかったから。インドでぼったくりにあったことや、アメリカで財布を落としたこと、モロッコの砂漠の真ん中に携帯を置いてきたこと。鮮明に思い出しては、ぎゅうっと目頭が熱くなります。日本での家族はぎゅうっと胃が痛かったと思いますが。
さて、今週のイラストは、大好きな映画『グラン・ブルー』に登場するヒロインのジョアンナ。旅先のペルーで出会った青年に恋をしてしまったの、と、ニューヨークに戻って女友達に報告する彼女の頭には、アンデスの人たちが編んだ帽子がよく似合う。さて、わたしは今年どんな場所で、どんな恋に落ちるかなぁ。
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- #2前編 初歩的なぼられ方をしてNYの通行人全員が詐欺師に見えた

