ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方101のルール 【特別編】

SNSで話題!「ぼったくり騒動」渦中の居酒屋VS億万長者 の結末は?

忘年会シーズンもいよいよ終盤。そんな中、東京都渋谷区のある居酒屋の料金設定が「ぼったくり」ではないかとSNSなどで話題になり、メディアも取り上げる騒動になっています。 「telling,」でマネー関連のコラムを連載する生方正さんは、なんと先日、このお店で偶然、実際に食事をしたといいます。今回はコラムの特別編として、体験談とともに対処法を考えてみます。

●ミレニアル女子のための新しいお金との付き合い方101のルール 【特別編】

こんにちは。億万長者の生方(うぶかた)です。先日、人生において初めての経験をしてしまいました!たまたま入った居酒屋が、実はいま、ネット上などで「ぼったくり」ではないかと指摘されて話題になっている店だったのです。今回は私が体験した店の「手口」とその対処法について、この場でシェアをしたいと思います。

「年末料」「週末料」「席料」「お通し700円」…さらにサービス料まで

いやぁ、あの居酒屋にはまいりました。2人で生ビール1杯ずつ、お通し、焼き鳥盛り合わせを注文して、45分ほど滞在して会計をしたところ、料金は驚きの9800円……(大汗)。こんなことってあるんですね! 

え?億万長者なのに居酒屋に行くのかって?そりゃ行きますよ。億万長者といっても、毎日豪勢な食事をしているわけじゃないですからね。むしろ普段の生活は普通の人よりも質素ですから。

話を元に戻すと、最初はこんな感じだったんです。先日、東京都渋谷区の繁華街で大手居酒屋チェーン店に入ろうとしたときのこと。ビルの前に立つ客引きの女性に「そのお店、今、席はいっぱいだと思うので確認してみますね~」と言われました。

思わず立ち止まったところ、「3組待ちになるので、近くのお店をご案内します!」と、満面の笑みで隣のビルにある居酒屋に案内されました。そこが、いま話題になっているお店だったんです。

店は若干汚かったですが、メニュー表を見る限り、渋谷と言う場所の割には良心的な価格で、店員さんも大忙しといった繁盛店でした。

おかしいと気づいたのは会計時です。やけに金額が高いと思ったら、運ばれていないドリンク代を余分に請求されたうえに、「年末料500円」、「席料500円」、「週末料500円」、「お通し700円」、さらに、会計に15%のサービス料が乗せられたことで料金が倍近くになる仕組みになっていました(冷汗)。

あきらめて払うか、戦うか……億万長者の選択は

言われたとおりにお金を払ったかって?払うわけないでしょ!まず、「ぼったくり」だと感じる料金を請求されたとき、客のとる行動は大まかに次の4つです。

  1. ぼったくられていることすら気づかない人(呑み過ぎちゃってるんですか?)
  2. 高い料金を請求されていることに気づいてもそのまま会計を済ませる人(口論を避けたいのでしょうね~)
  3. 一応、店員に抗議をするが結局は支払う人(お金に余裕があるのか、終電に間に合わせるため早くけりをつけたかった?)
  4. 不正な請求を許すことができないので、警察を呼んで白黒はっきりさせる人(正義感があふれてますね~)

僕が何番を選択したかって?4番です。警察を呼びましたよ。というか、僕たちの前に支払いで揉めていたお客さんが先に警察を呼んでくれていたわけですが。

「一件落着」かと思いきや、警察官が放った意外な言葉

無事に警察が来てくれて「一件落着」かと思いきや、警察官からは驚きの回答が(汗)。「メニューに上記料金が表示されているので支払ってください」「不服がある場合は、支払ったあと訴えてください」。

「え!警察はこの居酒屋の手法を容認しているの…?」

どうりで、若い店員が堂々と自信をもって対応しているわけですよ。きっと何度も警察を呼ばれていて、最後には店側の言い分が通ることを知っていたのでしょう。結局は、店長と直接交渉して「年末料」、「席料」を外してもらい、15%のサービス料を10%に下げて7000円払うことで落ち着きました。いやぁ、交渉してみるもんですね(笑)。

ネガティブな経験から学び取るお金の勉強

それにしても散々な目に遭いました。高いお金は払わされるわ、終電は逃すわ、タクシー代はかかる(しかも深夜割増料金!)。こんなことなら、最初から請求された額を払っておけばよかったと思う人もいるでしょうね~。

とはいいつつ、こういうときこそマネーリテラシーを高める絶好のチャンス!お店側の手法がわかったうえに、言われたままの額を払うのではなく、交渉次第で値段を下げることができる、警察を呼んでも解決するとは限らない、ということまでわかりました。

あとで「国民生活センター(消費者センター)」の注意情報を見たら、このお店の例と似たようなトラブルは各地で起きていることがわかりました。「退店時に身分証明証のコピーを取られて後日請求書が来た」「再来店をするように言われ、支払わされた」なんてこともあるみたいですよ(大汗)。

もしも「脅されて払ってしまった」というような場合は、国民生活センターにて情報提供先一覧を掲載しているので、問い合わせてみてくださいね~。

●今回のまとめ

  • 口のうまい客引きにはついていかない(とくに繁華街に多いので注意)。
  • 注文前に「お通し」「サービス料」等、料理やドリンク以外にかかる料金はないか確認する。
  • 粘り強く交渉することで料金を下げられる可能性がある。

今回のこと、いい経験になりました!一見するとマイナスの体験も、見方を変えれば知恵がつき、二度とぼったくられないようになるのです。そう考えれば深夜のタクシー代は安いもの。こうやってお金に対する防衛本能が養われれば、自然とお金が貯まっていくのでしょうね。

続きの記事<ZOZO前澤社長「1億円のお年玉」は「誰も損しない」巧妙な仕掛けだった>はこちら

明治大学サービス創新研究所客員研究員。就職当時から節約生活を送り投資で財を築く。早期退職した現在は海外の別荘と日本を行き来する日々。著書に「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」
明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
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