telling,2018傑作選

【2018傑作選】焦りときどき1人が気楽。独身アラフォー女子の婚活日記

2018年telling,でご好評いただいた記事や、もう一度お伝えしたい記事をご紹介しています。 年齢によって、結婚に対する思いは変わる?変わらない?アラフォーの婚活を考えるシリーズ「婚活坂40」より、アラフォー独身ライターの松永さんが綴る結婚。刺さる人にはとことん刺さるはず!(2018年05月24日公開) 恋愛もそれなりにしてきたし、「仕事に生きる!!」と力んでいるわけでもなく、気づいたらこの年齢になっていた――。まだ結婚したことがなく、婚活を続けるライターの松永さん。自身の経験や、今結婚について思うことを綴りながら、「結婚」を考えます。ミレニアル世代のみなさんは、この記事を読んでどう思いますか?

●「婚活坂40」 ―独身アラフォー女子の婚活日記

 はじめまして、アラフォー独身の松永怜と申します。

 最近は長々付き合わず電撃結婚を狙い、ある日スパーン! と苗字を変えるのが目標です。今回は40代独身で思うことをお伝えしましょう。

 「なぜ40代で独身か?」「出会いはなかったの?」「昔はモテたんでしょうね、選びすぎたの??」

晩婚化になったとはいえ、40代独身女性という立場は「なぜ?」を質問をされることも珍しくありません。

 「なぜ?」から入る質問はひそかに否定の匂いを漂わせ、答える側も少し億劫になることも。

「仕事に生きる!!」と力んでいるわけでもなく、気づいたらこの年齢になっていた。しかしそんな風に時々思われるポジションに多少慣れてきました。

そもそもどうして結婚したいのか?

 「愛する人と一緒に生きる安心感。楽しさ2倍、悲しみ半分」

 何かのキャッチコピーのようですが、今の私はそう思います。

 一時、「老後」「寂しい」「子ども」「世間体」など不安を補うような言葉が頭の中を占めていたことがありました。焦りが焦りを呼んであまり良い傾向ではなかったですね。今はその時期を超え、楽しさも一緒にイメージできるようになりました。

 でも、結婚しても常にベッタリ一緒にいたいか? というと少し戸惑います。

 結婚願望がありつつも、独身生活をそれなりに謳歌している私。家に自分以外の誰かがいる状況に息苦しさを感じないか、正直不安なんです。

結婚したいけれど、「今日もいるわ」と思ってしまいそうな自分がいる

 たとえば、夫が先に帰宅して私を出迎えてくれる場合。帰宅してリビングに入るとソファーに座っている夫の姿が見えたら、

「今日もいるわ」

 とふいに思ってしまいそう……。

 そりゃ結婚したらお互いの家だから当然いるんでしょうけど。

 今でも、もし3日連続で彼が泊まりに来るとしたら、帰ったその日はちょっとホッとしそうな自分がいます。

 あー、やっと気兼ねなく全て自分のペースで動けるわいと。

 さらに、仕事から帰宅したとき。私の場合、スイッチの切れ方が極端です。自分の中のブレーカーがすべて落ちてしまう。一度その状態になってしまうと、また気分を上げるには、多少「えいや」っと気合いが必要です。

 おまけにお風呂に入って、すっぴんメガネで髪をひっつめて、ユルい部屋着を着ている状態の私は抜け殻以外の何者でもない。もし夫がいたら、帰宅後もしばしスイッチをオンのままにしなくては、と考えてしまいそう。

「彼なしでは生きていけない私」にはなりたくない

 理想を言えば、夫となる人は週1くらい夜勤がある仕事の人ならいいなあと思います。

 たとえば医療職や鉄道系、もしくは定期的な泊まり出張がある人。不在時は自分も相手もいつもとは違ったリフレッシュできるでしょうし、出張から帰宅する日は少し新鮮に思えたり、ワクワクするかもしれません。

 ついでにいうと、自分の趣味や世界がある人もいいですね。各自の世界を持っていれば、視野が広がって会話も弾みそうです。

 こんな話をすると、そんなに一人の時間が欲しいなら結婚する意味がないのでは? と言う人がたまにいますが、それも違うんです。

 家族との時間も大事だし、自分の世界もある程度確保したい。それも遠慮なく。お互い精神的に自立しながら助け合うのが理想です。多少甘えあうのは居心地が良い。でもそれ以上に、極論を言えば「私がいなきゃ何にもできない彼、または彼なしでは生きていけない私」――そんな関係なら、自分は合わないだろうな、と思うのです。

 将来の旦那さんも同じような距離感や価値観なら、お互いストレスが少なく楽しくやっていけそうな気がします。

 ただ、人生どんな天変地異が起こるか分からない。意外とこうは言っても結婚したら、旦那の靴下を履かせちゃうような人になっているかもしれないですしね。

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
2018傑作選