【ナリ心理学ナリくん】相談に乗ってもらったのにムカつくとき byナリくん
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん16
相談に乗ってもらったのにムカつくとき
「盲腸になりました。はい。手術しましょう。麻酔はめんどくさいので、麻酔なしでやりまーす!」
「痛ててててててっ」
となるのは当たり前の話で。
たしかに、盲腸になったら手術をして治すしかないでしょう。それは正しい。ただ、手術するにしても、
1, 手術する日を決めて、
2. その日までに心を落ち着かせて、
3. 麻酔をして、
4. 手術スタートする。
と、必要な手順が必ずあります。
「盲腸になったら手術するのは正しい」それはわかるが、手術するまでの手順があるわけです。
誰かに悩みや問題を相談をしたのにそのアドバイスを受け入れられないときって、つまりこういうことなんですよね。人のアドバイスってだいたい正しいのですよ。なぜなら「無責任」だから。無責任に言えるから。無責任だと人は、正しいことを簡単に言えます。
「人前に出ると緊張しちゃうんだよねー」ってときに
「緊張しないようにいっぱい練習したらいいよ」
って言われたら、たしかにそうなんだけど……そういうことじゃない!と思いますよね(笑)。正論を聞きたいわけじゃないんだよ!って。
その相談、ほんとに必要?
それはなぜかというと、人って悩んでるとき「どうしたらいいのか」で悩んでるのではなく、「どうしたらいいのかなんてわかってるけど、それが今できなくて悩んでる」なんですよ。
盲腸で言えば「盲腸になったからどうしたらいいか?」で悩んでなんていなくて、「盲腸になったら手術しなきゃいけないことなんてわかってるけど、手術が怖くて悩んでる」ってこと。
人前で緊張しちゃうことに関しては、「そりゃ、たくさん練習してしっかり準備したら緊張が減ることくらいわかるよ」って話ですしね。今まで1万人以上の人の悩みを聞いてきたと思うんだけど、「どうしたらいいのかわからない」という悩みのほとんどが、「どうしたらいいのかはわかってるけど、それをする勇気がない」でした。
人のアドバイスって、その「わかってること」を正面から言ってくるわけ。「○○したら?」って。で、そんなことはわかってる、わかってるけど、やれないのです。
そしてその「わかってるけどやれない自分」にムカついて、自分をムカつかせた相手にもムカついてしまって、そのアドバイスを受け取れないわけです。
これが、人のアドバイスがムカつく理由です。ただ、人のアドバイスが「正しい」こともわかってるのです(ムカついてるんで認めたくないないでしょうが)。
答えなんて実は、たった4つ
悩み相談を受けていると、答えなんて「それをやる」「それをやめる」「それをやらない」「本人に確認する」の4つのどれかに落ち着きます。だいたい答えはこれです。最終的な、結論はわかってるわけです。
大切なのは、その「わかってる結論」を受け入れられる状態に、自分を持っていくことなんですよね。
ナリ心理学ではこの「答えはわかってるけど、受け止められない状態」のことを「ショック状態」と呼びます。ショック状態のときって、人ほどアドバイスにムカつく上に、やればいいとわかってることができません。
ショック状態のとき、大切なのがとにかくショック状態から早く抜け出すことで、ショック状態から抜け出す最短の方法が「なるほど、今……自分はショック状態なのか!だからか!なるほど!落ち着こう」と認めることですね。
ショック状態の人って、自分がショック状態だと認めたくない傾向にあります。そりゃそうですよね(笑)。なので、認めるとけっこう簡単に落ち着いたりしますので、おススメです。
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