【ナリくんナリ心理学】アドバイスが聞けない人。
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん 08
アドバイスが聞けない人。
「アドバイスを求められたから、答えたら喧嘩になった」
なんてことはないだろうか?
line@という株式会社lineさんが運営している事業者向けのアプリがある。アーティストさんや、飲食店などでま今や当たり前のように使われている。
(最近驚いたのは、その店の近くにいくと自動でlineが届く! なんてのもあること)
そして、ナリ(ナリ心理学)もそのline@というものを使って、日々たくさんの人から相談を受けています。
2018年8月2日時点で、33,816名もの方に登録していただいています。
最初はまったく気づかなかったのだけれど、本当にたくさんの人の相談や質問に答えているなかで、相談してくれる人は大きく2パターンに分かれることに気づきました。
それは「アドバイスを聞ける人」と「アドバイスを聞けない人」です。
よく男女の違いについて、「女性が相談しても男性は答えてはいけない。なぜなら、女性が求めてるのは解決ではなく共感なのだから」なんてことは言われたりしてますし、確かにそうだなと思います。
でも、一応僕の場合は「心理を教える」という仕事をしていて、相手もそれを理解したうえで質問してくるのだから、解決したいのだと思っていました。
だから当然のこととして、相談内容の解決につながることを返信すると、「ありがとうございました!」と明るく返信してくれる人と、「はい……わかりました(泣)」って感じでつらそうに落ち込むような形で返信してくれる人に分かれたのです。
解決策がわかったのに落ち込む人って?
最初これがすごく不思議でした。彼氏彼女の間でならまだしも、僕(心理を仕事にしている)に相談してきてるのだから、答えたら解決策がわかってみんな喜んでくれるのかと思っていたら……。解決策がわかっても、つらそうに落ち込む人がいたのです。
本当に謎でした。
でも、そういった人に何度も出会うことで気づいたのです。
相談してくる人は、自分の口で「解決したい」と言っていて、頭でも本当に「解決したい」と思っています。
だけど心はそう言っていなかったのです。心はずっと「私はこれでよかったんですよね?」って聞いてきていたんです。
だから、解決策なんていらなかったのです。その人が本当に欲しかったのは、「あなたは間違っていませんよ」という一言だったのです。
解決策を示す前に、必要で大切なこと
人は、アドバイスを聞ける状態の人と、アドバイスをまだ聞くタイミングじゃない状態の人とに分かれます。後者をナリ心理学では「ショック状態」と呼びます。そしてショック状態とは、いつも「無自覚」です。自分がショック状態であることに気がついてません。だから、本気で解決したいと思っていて、相談をくれるのです。
彼氏彼女の間柄では、「お互いのアドバイスを聞かない」ってよくある話かと思います。でも、まさか本人が「本気で解決したい」と思って“その道の人”に相談することですら、解決の前にプロセスが必要な場合があります。アドバイスが聞けないショック状態の人は、答えの前に、言って欲しいことがあって心が叫んでいるんです。当初の僕は、ここに気づいていませんでした。
プロへの相談だろうが、彼氏彼女への相談だろうが、友だちへの相談だろうが、親子の間の相談だろうが、答えの前に、とにかく一言めに欲しいこと。それは、「あなたはそのままでいいんだよ」という「肯定」なんですね。ここを無視して解決策を話しても、届かないのです。心が聞けないのです。心が拒否をしてしまうんです。
人から相談を受けたら「あなたはそのままでいいんだよ」。とにかくこの一言から、始めてみるのがいいと思います。
※もしくは「そーゆー時ってあるよね」という、落ち込んだことや失敗したことに対する肯定でも大丈夫です。
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※次回はナリくんのお悩み相談です。お楽しみに。
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