【ナリ心理学ナリくん】生きてることは呼吸すること。 byナリくん
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん17
生きてることは呼吸すること。
フランスの哲学者ジャン=ジャック・ルソーの名言で「生きるとは呼吸することではない、行動することである」と言うものがあります。なるほど、素晴らしい言葉ですよね、すごくわかります、大嫌いです。
大嫌いですってのは少しギャグですが、実際「生きるとは何か」と考えてみると、確かに呼吸してるだけじゃ生きてるとは言えないな、行動してこそ人生の責任を果たしているような気がする。お母さん産んでくれてありがとう!よし自分も自分を奮い立たせて前に進もう!と思う時もあれば、いやふざけるな!なんで何かしないといけないんだよ、生きてるだけでいいだろ!呼吸してるだけでもう合格にしてくれよ!と思う時もあるよね。
そして正直、僕はこれを行き来しているなぁと、書きながら思いました。ちなみに今は、呼吸してるだけで自分ってなんてすごいやつなんだ!と思えてます(笑)。
「生きるとは行動することである」と思う時もあれば、「呼吸してるだけで十分すごいだろ」と思う時もある。結局その時の気分によって変わってしまう。だとしたら俗にある「生きてる意味ってなんだろう?」って問いって結局、答えが欲しいんじゃなくて、今の自分を肯定できる答えが出ればそれで満足なんだろうな。そして何よりも、「生きてる意味ってなんだろう?」って考えてる時って、だいたいそんなに楽しそうじゃないですよね。笑。
僕の地元の友だちが昔、「もう毎日毎日仕事ばっかりで、生きるために働いてるのか、働くために生きてるのかわからない」と言っていて、すごく哲学的なことを言うもんだなぁと感心しました。
と言うのは、この発言そのものが哲学的なのではなくてですね、だってどう考えたって「生きるために仕事している」に決まってるじゃないですか、そんなの当たり前すぎるのに、そんな当たり前なことすら見失ってしまうくらい、人は混乱してしまうのだなと。
仕事するために生きてるなら、そもそもそんな発言でないですしね、「私は仕事のために生きてる」って言えますもん。そこを、本来は生きるために仕事してるにもかかわらず、仕事しすぎて毎日が楽しくないからこういう発言が出てくるのだろうし、でもじゃあ「仕事嫌ならやめればいいじゃにない」が、今の日本だと「そんな簡単に言うなよ」ってなるのが面白いなと。
彼には「生きるとは呼吸するだけでいいんだよ」と言ってあげたくなります。
彼だけじゃなく、「生きるとは」の問いは、その人自身の状況によって変わってくる。
「どうせ人生に価値なんてなくて、なんとなく生きてるだけです」とネガティブ極まった人といるときは「そんなことない、呼吸してるだけで素晴らしいじゃないか!その上納税なんかしてようものなら、何かプレゼントあげたいくらいだわ!」とすら思えますが、
「私、悩みないんですよね、生きてるだけで十分なんです」って人には、「いや、行動しなよ。やりたいことやりなよ」って思います。なぜでしょうか、多分「私悩みないんですよね」って言葉がすごく嘘っぽく感じてしまうからですかね。
生きてる意味ってたぶん一生考えていくし、そのたびに違う答えが出てくるんでしょうね。そして、書いていて本当に思いましたが、僕らに必要なのって、生きてる意味ではなくて、「今生きてる僕らを肯定してくれる言葉」ですよね。
生きるとは呼吸することではない、行動することだ。
生きるとは呼吸することだ。
今のあなたには、どちらの方が当てはまりますか?
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