スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A  12

今さら聞けない…月額制洋服レンタルサービスは本当にお得なの?

お金は貯めたいけれど、節約も貯金も苦手でお金がないナシコさん。40代までに投資と節約をバランスよく進めた億万長者のジョージ先生に、お金&時間との付き合い方を相談します。今回は、スタイリストがコーディネートした服を送ってくれるという洋服の月額レンタルサービスについて考えます。 生徒のナシコさん:31歳、独身、女性、中小企業に勤める。現在、お金に困っているわけではないけど、結婚しないかもしれないため、将来マンションを購入することを考えている。 ジョージ先生: 元公務員。不動産投資で資産形成し、40代でアーリーリタイア。現在は日本の自宅と海外の別荘を行き来し、悠々自適の生活を送る。

●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A  12

生徒:最近、洋服のコーディネートがマンネリ化してて。着回しがしやすい服を選ぼうと思うと、いつもベージュ、黒、白ばかり買っちゃうんですよね。

先生:着回ししやすいのならいいのでは?

生徒:そうなんですけど、いつも同じスタイルになっちゃって。もっと違う感じの服も着てみたいなと思って、ネットで探していたらエアークローゼットというサービスを見つけたんですよ。

先生:エアークローゼット? なんですか、それは。

スタイリストが似合う服を提案してくれる

生徒:プロのスタイリストが洋服を選んでくれて、1回につき上下3点コーディネートした服を送ってくれるという月額制ファッションレンタルサービスです。毎回、自分の好みに合わせた服を送ってくれるから、いろんな服にチャレンジできるし、毎朝着る服を決めたり、買い物やネットで服を選ぶ時間がかかったりしなくていいかなって。

 1回着た服はクリーニングに出さずにそのまま返せばいいから、手間が省けるのも助かります。気に入った服はそのまま買い取りすることもできるんですよ。

先生:送ってもらった服の好みが合わないこともあるのでは?

生徒:そういうときもあります。私の場合は、好みじゃない服がきても、とりあえず1回は着てみるんです。自分では似合わないと思っても、人から「その服、すごくいいね!」と言われたことがあって。そのとき好きな服と似合う服は必ずしも一緒とは限らないんだなって思いました。

月額制ファッションレンタルって本当に得なの?

先生:エアークロゼットでしたっけ? いくらかかるんですか?

生徒:1カ月借り放題コースだと月に9800円、1カ月に1回、3着が届くコースだと6800円です。エアークローゼットから服が届いて、それを着て、返却して、また次のものが届くという感じです。

先生:借り放題コースの場合、洋服は1カ月に何回変えられるんですか?

生徒:洋服の返却や発送にかかる日数を考えると、月35回くらいですかね。洋服は、300ブランド10万点以上のアイテムを取り扱っていて、1回につきトップスやスカートなど合計3着が入っているんですよ。

年間12万円かけてレンタルするなら買った方が得?

生徒:ただ、友達にエアークローゼットの話をしたら「洋服を借りるだけなのに毎月1万円かけるなんてもったいない。何も残らないなら、1万円かけて服を1着ずつ買ったほうが得じゃない?」といわれて……。

先生:当然、そういう考え方もあるでしょうね。物を買って手元に残したい人は服を買ったほうが得かもしれません。ただ、あなたの場合は、服を買うことよりも、パーソナルスタイリストに似合う服を選んでもらう、洋服を選ぶ時間を減らしたいという「体験」と「時間」を買いたいわけですよね。だったらいいのでは?

生徒:そうかも! 体験と時間を買うと考えれば、1万円払う価値はありますね。お金を払うことで、プロのスタイリストさんが10万点もある洋服の中から「婚活イベント」「社外プレゼン」「旅行」など、TPOに合わせて似合うものを探してくれるわけだから。そう考えたら、私にはこのサービスが合ってるのかも。

お金の価値観は人それぞれ。どこにお金を払う?

先生:何にお金を払うかは、その人の価値観ですから。あなたみたいに「自分に似合う服がわからないからプロに選んでほしい」「自宅のクローゼットをスッキリさせておきたい」「人前に立つ仕事だから、服装には気を遣いたい」「買い物に行ってもなかなか決められない」というファッション難民は、エアークローゼットを使えばいいのでは?

逆に、「洋服が好きだから自分で買いたい」「洋服にお金をかけたくない」「少ない枚数で上手な着こなしができる」という人は、自分で洋服を買いにいけばいいんじゃないですかね。

何にお金を払うかは、人それぞれの価値観ですから、自分が価値があると思うものに使うのが一番ですよ。

生徒:なるほど~。スッキリしました! ありがとうございます~。

(ジョージ先生のつぶやき)
 毎日着る服は、「買う」以外にも「レンタルする」という選択ができるようになったんですね。洋服をレンタルすることにお金を使う人もいれば、何回も着るからと買う人もいます。服を買うのにお金をかけず、もう何年も同じ服を着ているという人もいます。それぞれの価値観に合ったお金の使い方ができるといいんじゃないですかね~。

 ●今回のまとめ

  • 洋服は買う以外にレンタルするという選択肢もある
  • パーソナルスタイリストの力を借りて女子力を上げる方法もある
  • 支出する物に値段相当の価値があるかを常に考える癖をつける

監修:生方 正

明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
明治大学サービス創新研究所客員研究員。就職当時から節約生活を送り投資で財を築く。早期退職した現在は海外の別荘と日本を行き来する日々。著書に「高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法」
投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A