世界では当たり前! "キャッシュレス”時代、お金をどう使う?
●スタバが好き、お金も好き。投資家×お金ワカラナイ女子のQ&A 10
キャッシュレスからカードレスへ。「見えないお金」との付き合い方
生徒:先生、お金ってなんなんですかね?
先生:どうしたんですか、突然。哲学にでも目覚めたんですか?
生徒:いや、そういうわけじゃないんですけど。ちょっと前までクレジットカード決済が主流だったのに、いまはカードレスになってスマホ決済ができちゃうわけでしょ。お金ってこれからどうなっていくんですかね。
先生:仮想通貨のような目に見えづらいものになっていくんじゃないですか?
よく「クレジットカードは使いすぎちゃうから持ちたくない」という人がいますが、今後クレジットカードすらなくなると思いますよ。それに、先進国の中でこれだけ現金でやり取りしている国は日本だけです。
市場規模は10億人! 中国ではWeChatやAlipay決済が当たり前
先生:たとえば、お隣の中国では、日本よりもキャッシュレスが進んでいるんですよ。会員数10億人ともいわれる「WeChat(ウィチャット)」や「Alipay(アリペイ)」でだいたいの物は買えちゃうんです。
生徒:ウィチャットってなんですか?
先生:LINEみたいなものですよ。中国最大のSNSで、アプリ内モールでの買い物はもちろん、街中の飲食店や映画館などでも使える代金決済サービスがついているんですよ。それに友達同士での送金なんかもできるから、ある意味、銀行よりも便利かもしれませんね。
中国人観光客が増えたことから、日本でもタクシーや飲食店などで導入するお店も増えています。
スウェーデンの現金使用率はわずか2%。世界はカードレスへ
生徒:ほかの国はどうなんですか?
先生:スウェーデン、ノルウェー、デンマークなど、北欧もキャッシュレス社会です。とくにスウェーデンでは現金使用率が2%なんですよ。それに、インドでは、「現金があるとワイロや脱税の不正が見抜きにくい」ということで、2016年に、高額紙幣にあたる1000ルピーと500ルピー紙幣が使えなくなりましたからね。
生徒:えー! そんなことがあったんですか!?
先生:それに、カードやアプリ決済だったら、盗難に遭った直後に止めれば、被害を防げるでしょ。
生徒:私が知らないだけで、世界ではキャッシュレス化が進んでいたんですね……。
大切なのは、お金を「コントロール」する力を身につけること
生徒:お金を使った感覚がなくなりそうで心配だなぁ。
先生:そう思うんだったら、自分でお金をコントロールする力をつけておけばいいんじゃないですか。
生徒:お金をコントロールか。具体的にどうしたらいいんですか?
先生:まずは1日の支出を記録することです。何にいくら使ったのか。手帳や専用のノート、家計簿アプリなんかを活用するのもいいかもしれませんね。
1週間、1カ月書き出して、振り返ってみてみる。「これはムダだった」「あれは買ってよかった」とか、自分のお金の使い方、ムダが見えてくるんじゃないですか?
それによって、「この飲み会は意味がない」「このセミナーは高額だけど意義がある」など、わかってくると思いますよ。
大切なのは、カードか現金か端末決済かという支払い方法の問題じゃなく、自分でお金をコントロールして使っているかということです。
生徒:たしかにそうですね! 私も使ったお金を記録しておこうっと。
(ジョージ先生のつぶやき)
日本はまだ現金主義の人が多いですが、お隣の中国ではクレジットカードどころか端末決済がメインになってきています。日本の市場から現金を見なくなる日も近いかもしれません。今のうちにお金をコントロールする力を身につけておいたほうが賢明です。
●今回のまとめ
- 1、時代はカード決済から端末決済へ
- 2、近い将来、現金決済はなくなる
- 3、今のうちにお金をコントールする力を身につけておく
監修:生方 正