【SCANDAL RINA×RuruRurikoスペシャル対談】何度でも許し合える。仲間とは好き嫌いを超えた存在
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デビューした時のMステ、観てました(Ruriko)
――今回の対談はRINAさん(以下、RINA)がRuruRurikoさん(以下Ruriko)の連載コラム「RuruRurikoのピンク」のファンだというインタビュー記事から実現しました。
RINA: めっちゃ嬉しいです。今一番話してみたかった方なので、まさかこんな機会をもらえると思ってなくて!
Ruriko: オファーをいただいた時は、すごくびっくりしました。普段、どんな方が読んでくれてるか、あまりわからないので。ネット上の記事の反応もあまり読まないようにしてるんです。こんな遠い存在のRINAさんまで届いていたんだ!って感動しました。
RINA: InstagramでRurikoさんの作っているZINEを見つけて、ここまでご自身の個性がぎゅって詰まったZINEを作ってる方が日本にもいるんだなぁって思ったんです。telling,の記事も、文章のテンポ感や写真、テーマ選びなど、すごく響くものがあって、作っているもの全部が素敵だなって思っています!
Ruriko: ありがとうございます。私、RINAさんがデビューしたときのミュージックステーションを観た記憶があるんですよ。今日お会いするにあたって動画を探してみたら、記憶の中にあった衣装とか雰囲気と一緒で「あ、絶対これだ!」って。中学生くらいの頃に、テレビで歌ってるかっこいいと思ってた女の子が私に連絡をくれたっていうのが、すごい(笑)!感激です。
自分のもやもやした気持ちに、海外ではこんな名前がついてるんだなぁって(RINA)
――Rurikoさんの連載では「ルッキズム」、「サステナブルファッション」など海外でトレンドになっている議題をいちはやくコラムの題材にしています。そのアンテナはどうやって張っているのですか?
「ルッキズムから抜け出したい」
「サステナブルファッションとは?」
Ruriko: うーん、そんなに難しく考えてはいなくて、寝る前なんかに思いつくことが多いのですが
RINA: 寝る前!
Ruriko: 2カ月前までフランスに住んでいて、その前は長くロンドンにいたんですが、普段から友人の間で話題にあがっているテーマなんですよね。たとえば「サステナブルファッション」は、「最近どのブランドで洋服買ってる?」なんていう若い女の子が普通にするような会話の中で出てきたりするんです。そうやって海外では日常的で身近にあることなのに、日本ではあんまり語られないなって気づいたものをコラムのテーマにすることが多いですね。
RINA: Rurikoさんのコラムは、「私もそう思ってた!」って思えることがたくさんあって。その感情や出来事に、海外ではそんな名前がついているんだって知れるのが、日本にしか住んだことのない私には新鮮で勉強になります。
Ruriko: 書いていてうれしいのは、「あなたの言葉で救われました」というメッセージをもらった時ですね。誰かを救おうと強く意識していたわけではないですが、普通の体型の私の下着姿や、夜中におかしを食べちゃっている写真をSNSに載せると、「すごく気持ちが楽になった」と言ってもらえることもあります。「ルッキズム」の記事が読まれるのはそういうことを気にしている人が多いからなんだなって思います。
団体行動は苦手。でもバンドの仲間は唯一無二の存在です(RINA)
―― 一方で、RINAさんは「ロックバンドとはこうあるべき」という固定観念を打破するような女性らしいファッションでステージに立つ姿も多くのファンの支持を集めています。今のスタイルで活動するまでには悔しい思いもあったそうですね。
RINA: 昔から女性らしいものが好きなんです。洋服も幼稚園の頃からフリフリのドレスのようなものを着ていて、毎日髪の毛もしっかりセットしてもらっていました。
自分のテンションがあがる見た目で外に出ることがその時から当たり前だったので、バンドを始めた当初は衝撃でした。ちょっとでも女の子らしくしていたり、着飾っていると輪に入れない、なんてこともあったんです。
――Tシャツにジーンズのような、いわゆるロックテイストじゃないと……ということですか?
RINA: 私がメジャーデビューした10年前は、まだまだロックバンドは男性のイメージが強かったというのもあると思います。女の子っぽい服装でロックを演奏しているバンド、というだけでフェスに呼ばれなかったり、ロック専門雑誌から声がかからなかったこともありました。
でも、だんだんとそれこそが自分たちの個性だと思えるようになってきて。私たちは、ロックバンドと対バンをした翌日に、女性アイドルと同じ枠でテレビに出られる、そういう“振り幅”を持っている。全く違うジャンルの人と一緒に仕事ができるって武器だよねって思ってからは、気分も楽になったし、よりバンドのカラーを強く打ち出していけるようになりましたね。
SCANDAL RINA「カッコいいだけじゃない、新しい女性ドラマーの見せ方を追求したい」
Ruriko: そういうの、すごくかっこいいです。私、グループで行動するのが苦手なんです。反面、うらやましい気持ちもあって。10年以上みんなと一緒のヒストリーがあるということですよね。憧れます。
RINA: 私も実は団体行動自体は苦手なんですよ。だからバンドの仕事以外の時はほとんどひとりで動くことが多いんです、ワイワイお酒を飲んだりもできないし。でも、バンドってなったら特別なんです。メンバーだけは私の全てを受け入れてくれる唯一無二の存在。他の人と群れているのとは感覚が全く違うというか。
Ruriko: そういう仲間と出会えるって奇跡だし、きっと、他の誰も入り込めないような、シスターフッドみたいなものがあるんでしょうね。
――Rurikoさんは「セックス・ジン」を不定期発行していますが、同じ志を持つ仲間と作るというのも、素晴らしい“シスターフッド ”のように感じます。
Ruriko: これは主に2人で制作していて、いろんな方に寄稿いただいています。一緒に作ってる友人もどちらかというと私のように団体行動は苦手なタイプかも。「2人で」というよりは「1人と1人」で作ってるという感じです。
昔は、“全てを共有できる誰か”が欲しかったんです。考えていることを全部話せて、何でも一緒にできる、みたいな。でも今はそれぞれでもいいのかなって思い始めました。クリエイティブな活動を一緒にするのはこの子、恋愛相談はこの子とか。誰かひとりにだけ全ての悩みを打ち明けて背負ってもらう必要はないし、悩みを話さないから信用していないということじゃないとようやく思えるようになってきました。
RINAさんの話を聞いていて、バンドのメンバーとの結束は、改めて尊敬しますね。
RINA: 確かにメンバーがいなかったらどうやって生きてたのかなって、想像もできないですね。中3からずっと一緒にいるんですよ、ほとんど毎日。だから良いところも悪いところも全部知ってくれていて、何回でも許しあえる。好きとか嫌いとかを越えてずっと一緒にいられるんです。
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後編では、2人がハマっているエンタメ作品や、日本と海外のファッションについておしゃべりしています。
後編はこちら:【SCANDAL RINA×RuruRurikoスペシャル対談】結婚・恋愛のかたちは人それぞれ。エンタメ作品を通じて時代の変化を感じる
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