Ruru Ruriko「ピンク」34

サステナブルファッションとは?

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。サステナブルファッションって、知ってますか?近年注目されている環境に配慮したファッションのことです。

●Ruru Ruriko「ピンク」34

サステナブル、とは?

ここ数年、欧米を中心に大きなファッションキーワードとなっているサステナビリティ(サステイナビリティ)。
最近は日本でもサステナブルなファッションが注目され始めていますが、「そもそもサステナブルってなに?」という方も多いと思います。

サステナブル(sustainable) とは和訳すると「持続可能なさま」という意味。
んんん?なんだかよくわかりにくいですよね。

サステナブルは環境問題などでよく使われる言葉で、地球環境や人間社会の中で今後続いてくずっと先の未来のことまで考え、地球を守り持続して生きていけるようにしよう、ということです。
つまりサステナブルファッションは地球環境や動物保護などをきちんと考慮し作られている洋服などのことを指します。

反対の意味を指す「ファストファッション」

近年、地球温暖化が深刻化していることに端を発し、環境問題について声を上げる若者や、完全菜食主義者のヴィーガンの人が増えています。スウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリがノーベル賞候補となるなど、世界的に環境問題や動物保護への関心が高まる中、サステナブルファッションが注目を集めるのは当然の流れだと感じます。

サステナブルファッションの反対にあたるのが安さが魅力のファストファッション。しかし、ファストファッションブランドの中には発展途上国などで低賃金で人を雇い、肉体的にも精神的にもひどい労働環境を強いている会社もあることが近年問題視されています。ファストファッションの裏側に迫ったドキュメンタリー映画『ザ・トルゥー・コスト ファストファッションの真の代償』も話題になりました。こうした背景も、サステナブルファッションの人気を後押ししたのでしょう。

以前はサステナブルファッションブランドというとあまり種類がなかったり、似たようなスタイルが多かったのですが最近はとても可愛いブランドも増えてきています。
アメリカ発の “Reformation” はシンプルだけどシックでフェミニン。公式インスタの写真もとっても素敵な大人気ブランド。ニュージランドの下着ブランド “Lonely Lingerie” は日本でも人気が出てきています。”Lisa says gah” はカラフルでちょっとユニークなアイテムがたまらないアメリカブランドです。

少し値の張るサステナブルファッションの気軽に取り入れるには?

環境にも人にも優しいサステナブルファッション、唯一の問題はお値段が高めなこと。1着のワンピースに2万円はなかなか簡単に払える値段ではないし、ファッションにそこまで興味がなく洋服にお金をかけたくない人もいると思います。
そこでオススメなのは古着。私は古着ラバーなのですが古着屋さんだけじゃなくリサイクルショップやネットでユーズドを買うのもありです。

サステナブルを打ち出しているブランドではないとしても、リサイクルで洋服を購入するということ自体、サステナブルファッションと定義することができます。
また、古着が苦手という方は有名ブランドでなくても個人で作っているデザイナーさんを探してみるのもいいと思います。素材や作られている場所が明確なことが多いですし、旅行先でその土地のデザイナーさんがその土地ならではの素材を使い作っているものなどを買えば、旅の思い出にもなりますしオススメです。

上の写真の帽子はフランスの小さな町コリウール (Collioure)に行った時に購入したもの。ハンドメイドで、ユニークだし被るとコリウールの町並みを思い出せてお気に入りです。バッグは以前ベルギーに旅行した時に古着屋さんで購入しました。

ファストファッションは汚れてもいい時や、普段の自分のキャラクターとはちょっと違うけど試してみたい、1回しか着る予定はないけど必要な服などを買うときはとても便利です。サステナブルなファッションを心がけたいとは思っていますが、ハイストリートの大量生産ブランドを買ってしまうこともあります。見た目はそっくりだけど値段が全然違ったらやはり安い方を選んでしまいますし、ファストファッションは店舗が沢山あってアクセスが良いですしね。

ただ、サステナブルファッションは値段が張る分、大切にするでしょうし、古着やハンドメイド、旅先で買ったものなどはユニークな1点物で思い出もでき素敵だと思います。今すぐに「二度とファストファッションは買わない」と決断するのは難しいかもしれませんが、地球にも人間にも優しくファッションとしても魅力のあるサステナブルファッション、試してみてはいかがでしょうか。

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。