Ruru Ruriko「ピンク」33

暑くて眠れない夏の夜におすすめの映画、ドラマ

ちょっとモヤモヤした気持ちになったとき、読んでみてください。いい意味で、心がザワザワするフォト&エッセイ。夏の暑い日、出掛けたくないあなたへ。

●Ruru Ruriko「ピンク」33

暑い夏の日はインドアで

暑い日が続きますね。今回は暑くて眠れない!外に出たくない!という時におすすめの映画、ドラマをご紹介したいと思います。

夏といえばちょっとヒンヤリ怖くなったり、ハラハラする作品がぴったり。Netflixで放映中の全世界で大人気のドラマ『ストレンジャー・シングス』は既に観たという方も多いと思います。80年代のアメリカを舞台にしたSF作品で、4人の男の子とスーパーパワーを持った1人の女の子を中心に、とある田舎町に迫る謎の生き物と戦うお話。シーズン2、3では新しい女の子が加わったり、恋愛模様があったりと成長していくキャラクター達の人間模様も見所。SF、スーパーパワー系には普段興味がない人にもとてもおすすめの作品です。

ハラハラ系でもう一つオススメのドラマは『ハンドメイズ・テイル / 侍女の物語』。舞台は環境汚染が深刻化し少子化で子供が生まれなくなってしまった近未来のアメリカ。政府は法律を変え新たにギルレアド王国となります。そこでは人々はランク分けされ、妊娠できる女性は家族と引き離され地位の高い男性の家で仕え、彼らの子供を産むように毎月”儀式”が行われます。全てがコントロールされ、女性は生殖の物扱いというテーマは現代に通ずる社会風刺作品として大きな話題になりました。一度見始めたら止まりません。

コンサート映画やミュージカル映画も

ミュージックフェスやコンサートの気分を味わいたい人にオススメなのは、アメリカの歌手ビヨンセのコンサート映画『ホームカミング』。歌唱力抜群の彼女の歌声に鳥肌を感じるだけでなく、ダンスや衣装、そしてバックダンサーとミュージシャンたちとのパフォーマンスは本当に迫力があってお家で大音量で観れば会場にいるような気分になること間違いなし。ビヨンセは映画『ドリームガールズ』でも歌声を披露しているのでそちらもオススメです。

今年公開したミュージカル映画『メリー・ポピンズ リターンズ』は子供の頃に観た1964年版『メリー・ポピンズ』を思い出しながら子供時代に戻ったような気分に。大人も楽しめる作品なので家族で観るのにもオススメです。最近、映画『ヘアスプレー』を観直したのですが、こちらも観ていてテンションが上がるし、60年代の衣装がとても可愛い!一度見たことがある人も、ミュージカル映画は掃除中など、流し見にもぴったり。どの作品もパワフルな女性たちの歌声に元気を貰えます。

映画『モナリザ・スマイル』は1950年代のアメリカが舞台。名門女子大学にやってきた女性教師、優秀で将来有望な大学生たちの多くの卒業後の進路は結婚し「良い妻」になること。保守的な学校の風習や生徒、保護者の考えを変えたいと教師は彼女たち「良い妻」以外にも選択肢があるのだと教えようとする歴史映画です。

日本の作品で好きなのはアニメーション作品『百日紅~Miss Hokusai』世界的に有名な画家、葛飾北斎の娘であり本人も浮世絵師だったお栄の物語。北斎の名作のシーンや江戸の街の様子など映像が少しファンタジーチックにアニメで描かれていてとても綺麗です。完全にお栄の実話というわけではないようですが、江戸の1人の女性の人生を垣間見られるようです。

近年、カナダやアメリカの数州で合法になり日本でも話題になったウィード(大麻)。合法化で娯楽として使用したり、医療用として使われる国がある一方、日本ではまだまだタブー視され、他の薬物と一緒で危険なものとして見られています。『大麻が救う命の物語 / Weed the people』は癌治療に医療用大麻を使う人々に迫ったドキュメンタリー。合法化に賛否はあると思いますが、危ないというイメージだけで判断せず人々の命を救う可能性があるという面も知っていて損はないと思います。

最後はイギリス映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』。イギリスの労働者階級、心臓病で働けなくなったダニエルと、貧困にあえぎながらも必死に2人の子供を育てるシングルマザーのケイティ。融通が利かない社会のシステムに怒りとやるせなさが湧いてきます。貧困層が増えているという日本にも共通するところがあるのではないでしょうか?

続きの記事<サステナブルファッションとは?>はこちら

18歳の時にイギリスへ留学、4年半過ごす。大学時代にファッション、ファインアート、写真を学ぶ中でフェミニズムと出会い、日常で気になった、女の子として生きることなどの疑問についてSNSで書くようになる。

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