【真船佳奈】#10 短距離線でもビジネスクラスはお得なのか?徹底検証 <前編>【ぼっち旅】
●最高に楽しいぼっち旅をしよう! 台湾編
依存性のあるビジネスクラス
前回ニューヨークに行く際、「ビジネスクラスに乗ってCAに優しくされたい」という変態的な動機で、借金してまでビジネスクラスに乗った。
(詳細はこちら:「なぜ私が「ビジネスクラス」での旅行にこだわるのか」)
30万円出して乗ったビジネスクラスは、それはそれは最高だった。
飛行中フルフラットシートでゴロゴロしつつ、うまい飯と高い酒を飲み、当然CAさんにも優しくされ、夢心地だった経験を忘れられない。
帰国後もCAさんのイラストを描いてSNSにアップするという気味の悪い行為に及んでしまうほどだった。
今回、台湾行きの飛行機を予約する際、うっかり「またあのビジネスクラスの快感を味わいたい……」という欲が出てきた。
漫画『闇金ウシジマくん』には、ギャンブルにハマって、とか、悪い人に騙されて……など様々な事情で借金地獄に陥った人が描かれていたが、「ビジネスクラスの快感を忘れられなくて」という人は出てこなかった。だが、この湧き上がる衝動は多重債務者のそれに間違いない。
台湾までの飛行時間はおよそ3時間弱。
どう考えてもエコノミーで十分だ。頑張れば立ち見でもイケる、むしろ3時間突っ立ってCAさんを見ていたい。
フルフラットにして休む暇もない。
しかし、短距離線は長距離線に比べ、ビジネスクラスの金額も当然お安めにはなる。前回のニューヨーク行きではとても手を出せなかったが、憧れの日系航空会社のビジネスクラスも、走行距離が短いので当然少しはお手頃である。
エコノミーとの差額は6万円。いろいろな思いが交錯したが、結局鮮やかなスピードでANAのビジネスクラスをポチってしまった。
「ANA、大好き」(ハズ●ルーペのCMの言い方で)
そう、私はANAが大好きなのだ。
いまだに読みが「アナ」なのか「エーエヌエー」なのかあやふやだけど、すごく好きだ。2回くらいしか乗ったことないけれど、すごく好きだ。つまり全然知らない相手を愛してしまっているわけだが、そういう恋愛感情もあっていい。
その憧れのANAのビジネスに乗れるんだから、もう借金のことは忘れて全力で空の旅を楽しむことにした。
どうやったらこのANA愛を表現できるか、と悩んだ結果、「ANAのCAっぽい」格好で飛行機に乗り込むことにした。どうしてそういう発想に至ったかは今となっては謎だが、そのくらいANAが好きなのだ。
ちなみに、ANAの制服はこんな感じ。
ライトグレーのジャケットにANAカラーである青いラインが近未来的。
これを再現するため、8年前の入社当初着用していたグレーのスーツを引っ張り出し、空港内のユニクロで水色っぽいシャツを購入。
いかがだろうか。(いかがだろうか、じゃない)
最近あだ名がストレートに「たぬき」になるほど太ってしまったせいもあり、スーツはピッチピチ、そして何よりANA感がまるでない。
多分誰も「あ、ANAカラーですね!」とか言ってくれない。
「ピッチピチでボロボロなスーツを着ているたぬき女」でしかない。
このスーツを現役で着ている頃はそれなりに人生楽しかったな……そんなことをしみじみ思いながらラウンジへ向かった。
いざ、ラウンジへ!とにかく食いまくる
さて、ここからは私のANA愛はさておき、「短距離線でもビジネスクラスに乗る価値はあるのか?」という本題に入り、検証していこう。
まずは一つめの特典は「ラウンジ利用ができる」ことだ。出国前にゆったりとした時間を過ごせるのは大きな利点である。
今回利用させていただいたのは、成田空港のANAラウンジ。
前回の羽田空港ラウンジ同様、非常に高級感のある作り。
ラウンジで何をするのが正解なのかいまだによくわかっていないので、とりあえずは腹ごしらえ。機内食に備えての準備運動である。
パンコーナーにはデニッシュやオリジナルカレーパンが。
もうすぐ来たる春に向け、桜クッキーなんて粋なお菓子もあった。無表情でバリボリ7枚食った。
もちろんホットフードコーナーも!社食感覚で食べたいものを注文すると、ホカホカのご飯が出てくる。定番のANAオリジナルチキンカレーをいただいた。何が美味いって簡単に形容できないが、でも美味い。(語彙力)
りんごも丸かじりできる。
ANAの航空機をゆったり眺めながらおビールとカレーをいただく。
ちなみに特筆すべきはトイレ。清潔感があるのはもちろん、メイクスペースも充実している。
ラウンジを堪能。価値はいかに
そんなわけで、非常に急だがラウンジの査定が以下だ。
- ・席料 1500円(雰囲気・夜景・サービス料)
・カレー 500円
・ビール3杯 1800円
・ワイン1杯 600円
・おつまみセット 400円
・パン2個 300円
・有料トイレ・メイクルーム代 500円
合計:5600円
このように勝手に値づけをして、結局お得なのかを図っていこうと思う。
* * * * *
後編も真船先生が厳しい第三者の目線(とデレデレなジャッジ)で査定していくよ!
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