【古谷有美】古谷有美「女子アナでも“できちゃった結婚”、アリだと思います」
●女子アナの立ち位置。
妙齢の女性が必ずといっていいほど考える、結婚や妊娠のこと。「女子アナが結婚・妊娠する=男性ファンが減る」とも言われるけれど、私はそうは思いません。
赤ちゃんが大好きだけど、まだ予定はありません
私、子どもが大好きです。このあいだも、友達が育てているムッチムチの赤ちゃんに、とっても癒やされました。私にとって赤ちゃんは“全力でかわいがるもの”。家族もみんな子どもが好きなので、道行く赤ちゃんにもどんどん話しかけちゃうんですよね。そんな親を見て育ってきたからか、私も「あやすの上手だね」とか「もう2人くらい産んでます?」なんて言われます。
10代のころは、親から「みんみんには外国人と結婚して、かわいいハーフの子どもを産んでほしいな」なんて言われたりもしました(笑)。私も英語が好きだったから「外国人の夫にハーフの赤ちゃん……うーん、ありやな」と思ったり。
大人になってからは何も言われないものの、きっと孫を楽しみにしてくれているんだろうな、とは思います。私も、いずれは結婚して子どもを産みたいけれど、まだ予定はありません。
できちゃった結婚は、奇跡が積み重なった先にあるから。
結婚や出産のかたちって、本当にさまざまですよね。「子どもを産むタイミングを考えると早く結婚したいけれど、親に反対されている」とか、「とても仲の良い夫婦なんだけど、なかなか授からなくて治療に取り組んでいる」とか……いろんな悩みを耳にします。
とくに女性にとって、結婚と出産はなかなか切り離せない問題。どんなふうに、いつするか、もしくはしないのか。多くの人が一度は考えるんじゃないかな。
私は、できちゃった結婚でいいと思っています。
だって、命って本当に授かりものなんですよね。簡単に授かるものじゃないし、授かっても無事に産まれてくるとは限らない。女性には、年齢的なリミットもある。だったら、妊娠を“タイミング”ととらえたっていいと思うんです。
「絶対にできちゃった結婚をするぞ!」なんて、意気込んでいるわけではないけれど(笑)。信頼し合えるパートナーと、お互いの気持ちも確認できたうえでそういうことになったなら、ひとつの選択肢としてアリなんじゃないかな、と感じています。
結婚や出産で、人間としての幅を広げられたら。
もちろん、大好きで休みたくない仕事を任せていただいているからには、周りにご迷惑をかけるつもりはありません。ラジオは見た目が関係ないから、出産ギリギリまで続けて、すぐに復帰する先輩たちもいました。でも、お腹が大きくなってくると、テレビではやっぱり視聴者の方々の気が散ってしまう。見ている方が、ニュースよりもお腹に目がいってしまうのは避けたいから、対策を考えないといけないですね。
昔は「女子アナが結婚する=男性ファンが減る」なんてイメージもあったけれど、私はあんまりそうは感じていません。
ばりばり働いている女性でも、個人の選択が尊重される世の中になってきているからこそ、結婚や出産が仕事にもたらす影響は大きい。そのぶん、楽しみでもあるんです。家庭を持つという人生経験が、自分に安定感を与えてくれるかもしれないし、もし離婚や別居という、少しネガティブな結末になっても、人間味が出そう。
いつもさわやかにニュース原稿を読んでいるあの人も、番組の外ではちゃんと自分の人生を営んでいる……そう感じてもらうのは、アナウンサーにとっても悪いことじゃない気がするんです。