たった一言で相手の心をつかむ、魔法のほめ言葉
カウンターシェフって?
先日、友人の出版記念パーティーに参加しました。本のタイトルは『お客様の心をつかむ魔法のほめ言葉辞典』(秀和システム)。友人であり著者である仲亀彩さんは、外資系一流ホテㇽの鉄板焼きレストランでカウンターシェフをしています。
カウンターシェフというと、ちょっとなじみのない言葉ですが、お客様の目の前に立って接客をしながら調理するのが仕事。分厚い牛肉、新鮮な伊勢海老や野菜など、お客様の食べるペースに合わせて、手際よく鉄板の上で焼いていきます。といっても、当然のことながらただ焼いていればいいというわけではなく、会話や気遣いも含めて、トータルで「楽しい食事の時間」を提供することが大切。
さらに、全世界で展開する高級ホテルグループということもあって、海外からのお客様や国内外問わず、ステータスの高いお客様も数多く来店されるので、気が抜けませんね。私だったら心臓バクバク。カウンターに立っただけで倒れちゃいそうです(笑)。
髪型やメイク、ひげ、肌、声、品格、雰囲気。どこまでほめられる?
お客様をもてなす際に、仲亀シェフがとくに気を遣っているのが会話を含めた場の雰囲気づくり。「まず、相手のステキだなと思うところを言葉に出して伝えます。たとえば、身につけているもの。スーツやシャツ、ネクタイ。顔まわりでは、髪型やメイク、ひげ、肌、姿勢の良さや声。それに行動や品格、雰囲気など、その人らしさが感じられるところをほめます。それだけでお客様との心の距離が近くなるのを感じます」
私も、取材などでいろんな人に会いますが、お会いした方に「そのスカートの柄、とても華やかで似合ってますね」と声をかけるだけで、相手の方はパッと笑顔になります。たった一言、相手のいいところを伝えただけで、初対面でもぐっと距離が縮まるのを感じます。
人材を育てる3つの要素「ほめる・認める・感謝する」
本の帯を書いた、ザ・リッツ・カールトン元日本支社長の高野登さんも、
「人材を育てる3つの要素は、ほめる・認める・感謝する」ことだと話してくれました。
「とくにほめ合うことは、人間関係を築くうえで、とっても大切なこと。リッツ・カールトンの社内ホスピタリティも、お互いをほめ合うことが始まりなんですよ」と。
全部覚えたら‟達人級“のほめレベル
とはいえ、私のボキャブラリーではまだまだ言葉が足りないと感じることも多く……。
こんなときこそ『お客様の心をつかむ魔法のほめ言葉辞典』を読んで、ほめ言葉のレパートリーを増やそうと思います。
「ほめ言葉辞典」というだけであって、スーツ、名刺入れ、かばん、ネクタイ、ノーネクタイ、特徴のないスーツ、革靴、ヒールがある靴、カフスボタンなど、アイテムごとに細か~く書かれています。ほかにも、白髪や歯、太めの男性、太めの女性、目立つ人、物静かな人など、「これはどうやってほめるんだろう」という、ちょっと気になる項目も盛りだくさん! これだけあれば、達人レベルのほめ方が身に付きそうです(笑)。
美人なうえ、気遣いもバッチリ! 仕事時のキリリとした雰囲気がかっこいい自慢の友人、仲亀シェフ。これからもおいしい鉄板焼きとステキなほめ言葉でたくさんのお客様をおもてなししてくれそうです! 機会があったら、お店に行ってみてくださいね。
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