知念美加子の「MY LIFE, MY CLOSET」02

30代、かっこよくピンクを着る

女性誌「ViVi」などで活躍中のスタイリスト知念美加子さんにとって、ファッションは「自分自身を高めてくれる日常」。その日、見た・感じた・聞いたことから感じたインスピレーションをファッションに反映するそうです。知念さんのファッションのルーツを知るべく、頭の中をのぞいてみました。

●MY LIFE, MY CLOSET 02ファッション×年齢

6月で31歳になりました。29歳から30歳になる時は結構ねばりました。自分が思い描いていた30歳よりもずっと、子どもに感じてしまって。ピンクの頭の30歳がいていいの?って(笑)。

「大人化計画」と称して、私が考える「大人っぽい」ファッションをインスタにあげることもありました。いつもはスニーカーをあわせるけど、きょうはヒールにしてみる、みたいな。理想の大人のコスプレですよね。

でも、やっぱりそれが「私らしい」ではなくて、あくまでコスプレ。今の私を変えたくないっていう思いの方が強くて、結局、何も変えられなかった。今思えば、29と30歳のわずかな1歳の違いなんて、たいしたことないんですけどね。年齢でファッションをしばる必要はないのかなって思っています。

ミニスカートはやめた

ただ、28歳くらいからミニスカートははかなくなりました。それは、ミニスカートをはく肉質、ハリ感がなくなってきてしまったから(笑)。オシャレにはけなくなってきた気がするんですよね。

オシャレと思ってはくならいいんですけど、若く見せたい、若者にあわせたいと思って着るのは絶対いや。もし、ミニスカートが似合うような、理想の体形を自分で作れるならはくと思う。ちゃんとケアして頑張らないとなあ。

自分に似合うピンクがわかってきた

30代になっても大好きなピンクはまだまだ着ますよ。

沖縄にいた時からピンクが大好きで、ピンクの部屋を作っていたんです。テレビなんかもピンクに塗って。でも、地黒だったのでピンクが似合わないと思って、着ることはなかったんですが、この仕事をするようになって、自分に似合うピンクの採り入れ方もわかってきたんですよね。

大人になってピンクって抵抗あるっていう人もいるかもしれないけど、かっこよく着られるピンクを見せていきたいな。着たいものは、とにかく着る。もし似合わなくても「これはコスプレです」って言ってしまえば傷つかない。年齢を理由にファッションを絞っていくことはしたくないな。

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1987年、那覇市生まれ。スタイリストのアシスタントを2年経験し、2011年に独立。雑誌「ViVi」を中心に活動する人気スタイリスト。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。
20~30代の女性の多様な生き方、価値観を伝え、これからの生き方をともに考えるメディアを目指しています。