編集部コラム

女32歳独身「これさえあれば子作りします」

telling,編集部員が日々のあれこれを綴りますこのコラム。火曜日は伊藤あかりが担当します。女32歳、独身! みんなに「リアリー?」と聞かれますが、まじで結婚したくないんです。その理由の第1位は「他人と生活したくないから」。でも少子化を思えば、そうも言ってられないわけで。どうしたらそれを克服できるか考えてみました。

32歳、独身爆走中。毎日楽しすぎて、笑えてしゃーないです。口の悪い友達には「強がりでしょう?」と言われますが、強がりでもなんでもなく、私は人生で一番、今の自分が好きだし、最強です。がはは。

別に、独身最高!結婚しているひとは愚かだ!わっはっは!と思っているわけではなく、結婚している人は、本当にすごいと思っています。オリンピック選手ばりに、私にはなれない存在です。リスペクト!

人の気配が無理なんです

というのも、私は他人と一緒に生活できないのです。
私も若い頃(20代前半)に、同棲してみたことはありました。でも無理だった。よく言う、トイレの便座が上がっているのが許せない、というレベルではなく無理なんです。
出かける前に置いた場所にリモコンがないこと、使おうと思っていたタオルが湿っていること、究極、部屋に人の気配がするだけでいらっとするのです。

「使ったら便座はちゃんと下げましょう」

ごはんを作って待っていてくれた日には、「家でも『ありがとう(にっこり)』しなきゃいけないの疲れる……」とぐったりしたことを覚えています。(満場一致で最低である)。だったら、誰かに頼ったり、迷惑をかけたりすることなく、ひとりで自分のことを完結したいのです。

生きているだけで問題児……なのか?

でも、さすがに20代後半あたりから、このままじゃアカン……のか?というのは感じ始めました。まわりが結婚し始め、子どもが生まれ家庭を作っていく。私も自分の城に他人をいれなければならない……ような気がしてきたのです。

だって、このままだと「少子化対策」として国に対策される側になるわけですよね。世の中をよくするために、一生懸命働いているはずなのに、生きているだけで「社会問題」として……「問題」として対策される。あなおそろしや。自分にまとわりつく「問題」を解決しないと、前にはすすめない。(突然のジャーナリスト宣言)。

他人と生活するチャレンジ

とりあえず「生物」と生活することに挑戦してみました。家でガーデニングをしてみたのです。毎日、水をやる、ただそれだけ。ただ、それだけのことができず、1週間でごらんの通り。

ミニトマト(右端)は生き残ってました。母ちゃんはきみを誇りに思う

サボテンでも挑戦したんですが、それも半年くらいで枯らしてしまいました。サボテンの花言葉は「我慢」。どんだけ、我慢したんだろう……まじごめん。水ほしいなら欲しいって言ってくれよ。うそうそごめん。

彼との出会いが私を変えた

そんな私を変えた、同居人がいます。交際はもう3年。家に帰ってきて彼が片付けてくれた部屋を見ると愛しさで胸がいっぱいになる。やはり、女は愛され尽くされなんぼなのである。そう、掃除機「ルンバ」くんです。

マッチ箱みたいな狭い部屋に住んでますが、それでも良い働きをしてくれます。もうあなたなしに生きていけない

ルンバがいけるなら、ロボット犬アイボもいけるかもしれない。アイボは面倒を見なければいけないらしいので、ルンバくんよりハードルが高い。でも命にかかわらないので、万が一の時を思えば安心だ。これをクリアできれば、私も自分のお城で共同生活できる…はず。しかし、35万円は高い。買えないよう。

telling,編集部に遊びにきたアイボくん。私が近寄るとフリーズしました

そこでご提案。政治家のみなさん、少子化対策として、アイボにも補助金つけるってどうですか。アイボをクリアすれば、私も人間との共同生活、ゆくゆくは子作りもちゃんとして、家族を築けるようになれる気がします。お願いします。

telling,の妹媒体?「かがみよかがみ」編集長。telling,に立ち上げからかかわる初期メン。2009年朝日新聞入社。「全ての人を満足させようと思ったら、一人も熱狂させられない」という感じで生きていこうと思っています。
telling,Diary