意識、どんどん下げてこう。

【ナリ心理学ナリくん】「前向きに考えよう!」って、実はすごく後ろ向き。

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリ君のエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。隔週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリ君

「前向きに考えよう!」って、実はすごく後ろ向き。

 20代前半の頃、幸せになりたいって思ってた。

 でも「幸せになりたい」って、前向きに見えてすごく後ろ向きな響きだったりする。なぜなら、まず「今は幸せじゃない」ってすごく自分に思い込ませようとしているからだ。しかも、それを「幸せになりたい」とポジティブを偽っているから、自覚もしてない。

 「前向きに考えよう」も、ポジティブに見えて意外と、ネガティブだったりする。なぜなら、「後ろ向きに考える」を否定しているからだ。

 ずっと、前向きや、ポジティブが、いいと思ってた。前向きや、ポジティブが正解だと思ってきた。でも、よくよく考えてみると「後ろ向きを否定した、前向き」も「ネガティブを否定したポジティブ」も、全然、前向きでも、ポジティブでもなかった。

 20代も後半になって、やっと気がついた。

 「後ろ向きでもいいじゃないか!」のほうがすごく前向きだし、「今日もネガティブでいこう!」のほうがすごくポジティブに感じる。

 「うまくいきたい!」より、「失敗しても、笑おうよ!」のほうがはるかにポジティブだし、うまくいきそうだ。

 ナリは今年で29歳になりました。30歳手前で気づきました(あ、telling,をご覧の皆さん初めまして。ナリ心理学のナリです。本日から連載をスタートさせていただくことになりました。よろしくお願いします)。前向きでいようとする強さより、後ろ向きを受け入れてあげるほうが、はるかに強いのだと。

 生きていると楽しいことばかりじゃない。つらいこともたくさんある。そして、つらいことは避けられない。
 でも、つらいことを責めずにいることならできる。つらい自分でもいいと思えたとき、「本当の前向き」な人生が始まるような気がしてます。

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。