“毒親破談”に注意!息子の交際相手にケチつけまくる毒親たち

交際相手の親が「毒親」で、婚約が破棄されるケースが後を絶たないそうです。毒親を持つ恋人と結婚したい場合、どうすればよいのでしょう。毒親を見抜き、うまく付き合う方法はあるのでしょうか。様々なケースを見てきた、東京・青山の結婚相談所「マリーミー」の恋愛・婚活アドバイザー植草美幸さんに解説してもらいます。

結婚直前まで進んだ会員の3割が“毒親破談”

「毒親」とは、「子どもにとって毒になる親」のこと。一般的には、過干渉や暴力・暴言などによって子どもを支配する、もしくは無関心で子どもの世話をしない親などを指します。
婚活の場で問題になるのは、子どもをコントロールしようとする過干渉な母親。娘や息子の婚活に口出ししたり、結婚直前で嫌がらせをしたりし、邪魔をします。

私の相談所でも結婚直前まで進んだものの、どちらかの親が原因で縁談がなくなってしまうということは度々起こります。成婚の意思を確認したカップルの3割くらいが、この“毒親破談”。男性側より、女性側の親が毒親ということの方が少し多いように感じますね。

毒親の多くは「子どもに結婚してほしい」と思っています。それでも、子どもを“がんじがらめ”にして、最終的に結婚できなくさせてしまう。なぜ、そんなことが起こるのでしょう?そして恋人の親が「毒親かもしれない」場合、どうすればよいのでしょうか。

婚活に干渉、女性にいちいちケチをつける毒親

結婚相談所に入会する際、40~50代で独身の我が子を心配して自ら足を運んでくる母親がいます。カウンセリングで希望を聞き取ると、相手に求める条件など、ほとんど提示してきません。「息子が決めることですから」と、はじめは口出しするそぶりを見せないんです。
本人の希望する条件を聞いて女性を紹介すると、母親が一人ひとりチェックして口出しし始めます。「顔が可愛くない」「職業が気に入らない」「親の職業がよくない」……いちいちケチをつけ始めるんです。多くの場合、息子も洗脳されていて、「お母さんがそう言うなら、その通りだな」となってしまいます。
私たちアドバイザーは、本人と母親、それぞれカウンセリングしながら婚活を進めることになるので、相手を見つけるまでに相当苦労します。

結婚目前に邪魔。息子を結婚できなくさせる毒親

厄介なのは、結婚が迫ったタイミングで反対する母親です。
このタイプは、交際している段階で反対するようなことはありません。縁談が進み、両家顔合わせや結納まで済ませた辺りで、突然反対し始めるのです。最初は「息子に嫌われたくない」という思いから結婚に賛成していたものの、いざ現実的になってくると「息子を取られる」という気持ちが強くなるのでしょう。
女性の悪口を息子に吹き込んだり、女性に対していじわるなことを言ったり……あらゆる手段を使って邪魔をします。ひどい場合は、母親が結婚を受け入れられないあまり、うつ病になって痩せ細ってしまう、自殺未遂をするといったケースも。交際している女性か、母親か――という選択を迫られた男性は、破談を選ばざるを得なくなります。母親が大切に育ててくれたことを知っているから、見捨てることができないんです。
こうして毒親が原因で縁談がなくなった場合、別の女性を探しても、同じことを繰り返す可能性が高いです。相手の女性に問題があることは少なく、母親が「息子が可愛くて仕方ない」と手放せない状態になっていることが多いため、男性は一生結婚できないかもしれません。女性側も、貴重な時間を無駄にしてしまいますから、交際相手の親が毒親かどうか注意したいところです。

息子の家を掃除、下着や服を購入…「お母さん」の話題に注意

私の相談所で出会い、交際していた2人が男性側のご両親にご挨拶に行ったあと、その母親から私に電話がかかってきたことがありました。
「あなたの相談所の会員は、あんなブスな子しかいないの?可愛い孫が生まれないじゃない!」って言うんです。その男性は、医者でした。女性が近視だったので、それについても「孫の目が悪くなったらどうするんだ」と文句言う。そして結婚の話は潰されてしまいました。
男性は、平日は自宅で一人暮らしをしていましたが、週末は、お母さんの手料理を食べるために実家に帰っていました。

付き合っている男性の親が毒親かどうかを見抜くポイントは、いくつかあります。
上記のような、週末のたびに実家に帰っている男性には注意が必要です。

一人暮らしの息子の家の合鍵を母親が持っていて、掃除しに来るケースもありますね。冷蔵庫をチェックし、ビールやおつまみを補充する。食べ物が足りなさそうだったら、食材を買ってきて小分けにして冷凍。実家に呼んでいる家政婦さんを息子の家に派遣している場合もあります。
頻繁に会っていなくても、毎日電話している親子もいますよ。仕事のことや食べたものの話など、何でも母親に報告するんです。
ですから、交際している彼から「お母さん」っていう言葉がたくさん出てくる場合は、要注意。仲良いのはいいことですが、母親の話が頻繁に出てくる場合は、本人がマザコン・親が毒親という可能性がある。「最後に親に会ったのいつ?」とか「親と連絡とってる?」と聞いて探ってみるとよいでしょう。

息子の下着や服を購入して送る母親もいます。30~40代にもなって、お母さんに下着を買ってもらっているなんて、普通じゃありません。「下着はどこで買ってるの?」などと、さりげなく聞いてみましょう。
また、分かりやすいケースとしては、母親が作った料理の話をよくすること。「母親の手料理はおいしかった」と言ってきたり、あなたと母親の料理を比べてきたりする場合は危険ですね。

そして毒親の息子は、「物事を自分で決めない」という性格も多いです。これまで何でもお母さんがやってくれたから、男女の交際においても、女性側の言うことに従いがち。彼が自分で決断する力が弱く、女性の言うことを従順に聞く場合、毒親の可能性を疑ってよいでしょう。

恋人の親が毒親だったら、早めに“許し”をもらいに行くべし

では、結婚を前提に付き合っている彼の親が“毒親かもしれない”場合、どうすればよいのでしょうか。
結婚したら、相手のご両親ともずっと付き合っていくことになりますから、良好な関係を築くことが大切です。
まず、交際1年以内に、ご両親に会いに行くことをおすすめします。毒親は、自分が関知していないところで子どもの結婚の話が進んでいることを嫌います。結婚の話が出なくても「真剣にお付き合いしています」と、できるだけ早めに自分から頭を下げに行ってください。
「結婚の話も出ていないのに、親に挨拶に行くなんて気が引ける」と思うかもしれませんが、こちらが親をリサーチしに行くくらいの気持ちで乗り込むのです。何年も付き合った揚げ句、「相手の両親に反対され破談に…」となる方が恐ろしくないですか?

その際には、彼もだますくらいの気持ちで行ってください。間違っても彼に対して、「お母さんと私どっちが好き?」や「あなたの知らないところでお母さんっていじわるだよ」なんて言ってはいけません。自分の親が毒親だと気づいていない息子(娘)の方が多いもの。恋人を母親側の人間だと思って、彼ごと洗脳するつもりで演技してください。
挨拶は、きちんとした服装・髪形・言葉遣いで臨むこと。手土産を持っていくことや、お礼状を送ることも忘れてはいけません。

そして会った時には、わざとらしくなく、母親を褒めましょう。「わ、お母様、お若い」と、聞こえるか聞こえないかくらいの小声で。毒親という手強い相手には、彼を生んでくれたことに敬意を表して、気に入られる必要があるからです。

それでも母親からの“許し”をもらえなかったら――。彼が親と縁を切ってあなたを選ぶのか、なんとかして親を説得するのか、見定めましょう。「お母さんが認めてくれなかったら、別れるからね」というくらいの気持ちでいればいいのです。自分の彼すらも味方につけられないようなら、例え結婚できたとしても、毒親とうまく付き合っていくことはできません。彼と結婚したいなら、したたかさも必要。頭を使って戦略的に攻めましょう。

●植草美幸さんプロフィール
結婚相談所マリーミー代表取締役 
1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピー設立。2009年、結婚相談所マリーミー設立。自ら婚活している男女にアドバイスし、成婚に導いている。セミナーの開催、テレビやラジオも多数出演。著書に『なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ』『男の婚活は会話が8割「また会いたい」にはワケがある!』『モテ理論』など。

1989年、東京生まれ。不登校・高校中退から高卒認定を取得し大学へ。新聞の記者・編集者を経て、2020年3月からtelling,編集部。好きなものは花、猫、美容、散歩、ランニング、料理。