「彼女と会うのは月1回で十分」…年収1億の「富裕層男子」が明かす驚愕の恋愛観

「結婚するなら、相手はお金持ちがいい」。漠然と、そんな願望を抱いたことがある人も多いのでは。でも、そもそも「お金持ち」ってどんな人たちで、交際するとどんな生活が待っているのか、いまいちイメージが湧きません。まずは、お金持ちの話を聞いてみることから始めよう。そう思った筆者は、知人を通じて年収2000万以上の男性2人に取材しました。彼らの驚くべき恋愛感や結婚観とは?本音を語ってもらいました。

※冒頭の人物写真はイメージです。

今回お話をうかがう2人
井口さん(仮名・35歳)年収2000万円。バツイチ子持ち。教育事業経営
宮本さん(仮名・38歳)年収1億円。未婚。コンサルティング業

「あなたがいないと寂しい」と言う女性は無理

――お2人とも、年収の額からするといわゆる「富裕層」と呼ばれる人たちかと思います。いきなり直球ですみませんが、どんな女性が好きですか。

井口さん(以下、井口): 精神的に自立している人。仕事でも趣味でも頑張っている人がいいですね。絶対に無理なのは、依存傾向が強い人やネガティブな人かな。あとマシンガントークみたいにずっとしゃべっている人も苦手です。しゃべるのはいいんですよ。でも、仕事で疲れて帰ってきてどうでもいい話をずーっとされるとしんどいじゃないですか。

また、やることがたくさんあるので彼女と会う頻度は月1程度、何なら2カ月に1回くらいでもちょうどいいですね。会わない間も特に連絡はしないですよ。

――つ、月に1回……!!! 1年365日付き合ってものうち12回しか会えないんですね。それで寂しくならないんですか? 毎朝「おはよう!」とか「今、これ食べてま~す!」みたいなLINEはいらない?

井口: いらない(笑)! こちらは基本的に多忙だし、土日休み以前にそもそも休日がないんです。デートと言っても空いた時間にご飯を食べに行くくらい。映画ですか? 観に行くとしてもビジネス系のものにしちゃう。仕事に繋がらないものは基本的に興味なくて。

宮本さん(以下、宮本): 私も自立している人がいいですね。「あなたがいないと幸せになれない」っていう人は、「幸せは自分の外にある」という考え方じゃないですか。自分のことは自分でちゃんと幸せにできる人じゃないとね。僕は僕で自分のこと幸せにするし、自立した二人が一緒にいることで、幸せの掛け算になるような関係が理想ですね。

私も彼女と会うのは月1回と、それとは別に夜ご飯を1回程度で十分かな。それ以外は特に連絡もしないし、相手から連絡がきたら返すくらい。

――宮本さんも「月1」派ですか……!相手から寂しいとか言われたりしませんか?どこかに連れてってほしいとか。

井口: 無理です!そういうの無理無理!こっちが行きたいタイミングで行くわって。仕事も忙しいし、こちらの感覚に合わせてくれる人じゃないと付き合えないですね。

宮本: それに彼女以外の女性と2人で飲みに行くこともよくあるので、そのあたりに寛容な人じゃないと厳しいかな。過去に付き合っていた女性から「寂しいから別れる!」と言われたこともありましたが、あっさり「分かった」と言って別れました。僕みたいなタイプの男性は、女性からそう言われたら相手を追わないですよ。後から「思った以上に引き止められなくてびっくりした……!」と言われましたが(笑)。

「寝ている時間がもったいない」

――お2人とも経営者ですが、とても多忙なんですね……平均的な1日の過ごし方はどうなっているんですか?

井口: 朝7時に起きて、9時くらいまでに約100件のメールチェック。10時から22時まで1時間おきに打ち合せが続き、1日で11か12件くらいこなしますね。22時から会食に出て、深夜0時以降に帰宅。そこから3時まで企画書を作り、3時から5時まで漫画を読んで、5時に就寝。そして2時間後の7時に起きてまた1日が始まる。

食事は朝・昼ごはんは眠くなるので食べないし、飲み物も全部コーヒーを選んでいますよ。

東京タワーを見下ろすタワーマンションの一室が宮本さんの自宅。窓際にはたくさんのビジネス書が置かれていた

――1日1食で、睡眠時間が2時間……!そんなことが人間に可能なんでしょうか。スキマ時間に仮眠とか休憩をとったりしますか?

井口: とらないですよ。そもそも寝ている時間がもったいないと思っているので。いつ遊ぶの?ってたまに聞かれますが、仕事が趣味みたいな感じだし、平日に漫画を読んだり、月1、2回は趣味でサッカーもします。ただ、元々好きで始めたサッカーでしたが、今は仕事のパフォーマンス向上も兼ねてやっていますね。

――宮本さんはいかがですか。

宮本: 私も朝のメールチェックが終わったら、その後、1時間くらいランニングをしながら、頭の中で今日やることの整理をします。帰宅後は、一旦仕事に戻り昼はランチミーティングですが、仕事仲間とだいたい飲んでますね(笑)。7、8杯飲むこともざらで、帰宅して一旦昼寝。体質的にお酒が強いのか、1時間くらい仮眠したらだいたいお酒が抜けるので。午後は仕事をさらに進め、18時ぐらいから23時ぐらいまで仕事やプライベートも含め、だいたい人と会っていますね。

「何より自由を奪われたくない」

――とても充実していそうですね。ただ、私だったらそんな生活についていく自信がないです。富裕層は離婚率も高いイメージが正直あります……。

井口: そうでしょうね。僕の周りは富裕層も多いけれど離婚率も高いです。実際僕も離婚していますし。うちの場合は僕が忙しすぎたのと、金銭感覚の違いかな。たとえば家に入れるお金でも、彼女が求める金額に対して、僕が出している金額だと少ないと言われたり、仕事の経費も使い過ぎと言われたことも。

他にもお金関連の喧嘩も多く、次第に僕がATM化しているような気がしたこともありました。ただ、彼女も働いていて共働きだったのに、家事は彼女のほうがやってくれていたとは思いますが。

宮本: 僕は未婚ですが、周りの富裕層の離婚率は高いですね。奥さんから離婚を切り出されるパターンはよく聞きますね。忙しくて全然会えないから、離婚して養育費だけ入れてくれればいいって。離婚した友達の一人は「結婚は修行だよね」と、達観していましたが……。

――やはり、あまりに多忙なことがネックになっている気がします。2人とも現在独身で、モテるタイプだと思いますが結婚願望は?

井口: そう、モテるんですよこれが(笑)。僕は離婚したけれど、結婚するときも、はじめから離婚してもいいやと思って結婚しましたね。あと、再婚を考えるような相手には、「もし、僕に全くお金がなかったらどうするか?」って聞いています。

宮本: そもそも僕は結婚願望がないんですよね。結婚している方が世間的には信用されるだろうし、男女のことで迷わなくて楽だとは思います。でも、結婚の必要性を感じないんですよ。子どもがほしいと思わないし、結婚に刺激も安定も求めていない。何より自由が奪われるのが嫌なので。付き合う相手には始めから「結婚する気はない」って伝えています。それでもあなたの貴重な時間を一緒に過ごしてもいいと思うなら、という感じですね。結婚しても、家族として幸せにできる自信がないのかもしれません。

――誰かと2人で一緒に幸せになるという発想にはならない?

宮本: 本来はそうなんだろうけど、僕の場合は100%僕が幸せにしたいんですよ。でも、そもそも何をもって100%幸せかもわからないし、不自由を一緒に乗り越えたり、相手との気持ちをすり合わせていく努力が必要なのも分かってます。でも、そのために今の生き方を犠牲にするくらいだったら、このままでいいのではないかと思ってしまうんですよね。

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●取材後記
恐るべし富裕層男子……!2人のお話を聞きながら、彼らのようなタイプと一緒になるには、一筋縄ではいかないなと痛感しました。今回お話を伺った2人は、表面的には社交的でコミュニケーション能力も高い男性たち。しかし本音は1人でいる方が好きで、自由を愛する反面、束縛を極端に苦手とする人たちでした。その理由はなんなのか。彼らが言うように自分自身が自立していれば、相手に振り回されることなく恋愛も結婚も楽しめるのか。疑問は膨らむばかりでした。

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
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