彼氏の実家で両親に挨拶、非常識にならないために。訪問時間や手土産、お礼状の例文も
彼氏の実家への挨拶は「準備」が7割!
まずお伝えしたいのは、「訪問する前の準備」が重要ということ。彼の実家を訪問することになったら、余裕をもってマナーを調べておくとよいでしょう。
第一印象を決める身だしなみはもちろん、持参する手土産、訪問する時間帯などをどうするか。彼と打ち合わせや、互いの実家への事前のヒアリングをする必要もあります。
今回は訪問するときに気を付けたいマナーを、時系列に沿ってお伝えしますね。
訪問する際のマナー、親への挨拶の流れ
到着時間や滞在時間
約束する時間は10時や13時、14時など、食事の時間を避けた日中が望ましいでしょう。口にするのはお茶とお茶請け程度とし、滞在は1~2時間が原則。初回訪問時は厳しい目で見られがちなので、長居して余計なマナー違反を見られてしまわないためです。
新型コロナウイルスが流行っているいま、感染予防を理由に、玄関先で5分程度挨拶をし、一瞬だけマスクを外して顔を見せて帰るケースもあります。地方在住や高齢の両親の場合、都心部から伺うのを避けてオンライン訪問というカップルもいるくらいです。
家に入る前に身だしなみを整える
相手も準備していますから、あまり早く到着しすぎると迷惑になります。2~3分前に家の前に到着するくらいがよいでしょう。コートを着ている場合はここで脱ぎ、裏地が表に出るようにたたんで、腕にかけます。メイク直しは家の前ではなく、駅などで先に済ませておくように。
玄関先での挨拶の仕方
チャイムを鳴らし、「どうぞ、おあがりください」とドアを開けてもらったら、「失礼します」と言って玄関に上がりましょう。
ここで初めて挨拶をすることになりますが、女性ではなく、彼に仕切ってもらうことがおすすめ。「母さん、いま交際している○○さん。〇〇に住んでいて、○○に勤めているよ」といったかんじで、彼から簡単に紹介してもらいます。そのあと、手短に「はじめまして、○○と申します」と名乗ってから、しっかりと頭を下げてください。これが重要です。あなたが不快感を与えることなく“きちんとしたまじめな大人”であることが伝わります。
玄関先での挨拶が終わったら、靴を脱いで家に上がります。脱いだ靴は、しゃがんでそろえ、脇の方に置きましょう。脱ぐのに時間がかかるストラップつきのパンプスなどは避けること。しゃがんでスカートの裾が上がることのないよう、ひざ下くらいのフレアスカートをはくのがおすすめです。靴を揃えたら、彼の後ろについていき、誘導してもらいましょう。
手土産の相場、買う場所、渡すタイミング
部屋に案内されたら、座る前に手土産を渡します。その際に、「○○さん(彼の名前)からお好きだと聞きまして/私の地元・○○(地名)の○○(商品名)です。/お口に合うとよいのですが……」など、ひとこと添えて渡しましょう。
手土産の相場は3000~5000円程度。老舗デパートで購入するのが安心です。
有名店の日持ちする個包装の和菓子や焼き菓子が無難ですが、前述のとおり、ひとこと添えられるストーリーがあると好印象。自分の地元の銘菓やフルーツといったお土産を取り寄せると、話が弾みます。彼の両親が甘いものが苦手だったり、控えていることが分かっていたりする場合は、高級料亭や老舗の化粧箱に入った瓶詰や茶漬けセットなどがよいでしょう。デパートのコンシェルジュサービスなどで聞いてみると、内容について詳しく教えてもらえるので勉強になりますよ。当然ですが、彼の実家の近所で当日に慌てて買うようなことはないようにしましょう。
また、お酒の贈り物は個人的にはおすすめしていません。初対面でお酒の話になるのも避けたいし、両親のうち一人が酒好きでも、もう一人が健康を気遣って反対しているケースもあるからです。
相手の親との会話
座る場所は誘導された席でOK
リビングや客間に案内されたら、席に座ります。「上座を避けるのがマナー」ともいわれますが、訪問した側が自ら座る位置を決めるのも変です。ご両親や彼の誘導に従い、指定されたところに座れば問題ありません。
改めてご挨拶
全員が席に着いたら、彼から雑談をしてもらいましょう。ここでは出しゃばらずに、笑顔でうなずいておくこと。場が和んだところで、改めてご挨拶です。通常、進行は彼に任せるものですが、この点も事前に認識を合わせておくと安心です。
彼から「あらためて、彼女の○○さん(名前)。○○(職業)をしていて、僕のひとつ年下の〇歳(年齢)」といったかんじで、基本情報を伝えます。女性側は「○○です、よろしくお願いします」と言って、きちんと頭を下げてくださいね。玄関先と一緒です。
お茶やお菓子は勧められてから、口をつけるようにしましょう。
雑談の進行は彼に任せて。事前の準備が大事
結婚を前提に付き合っていると、彼の両親が知っている場合、彼から「結婚を考えていて……」と言ってもよいでしょう。ただ、両親の雰囲気を見て進めるほうが無難です。
「2人は将来、結婚を考えているの?」と聞かれた場合、どう答えるかは事前に彼と相談しておきたいもの。結婚の話が盛り上がれば、「結納は? 住むところは? 結婚式は?」と具体的な話になるかもしれません。
当日は緊張しますから、「出たとこ勝負」の対応で失敗することがないよう、あらかじめ彼と話し合っておくことが大切。互いの両親がどんなことを言っているのか、共有しておくと安心できるでしょう。まだ付き合いが浅く、結婚の話まででていなかったとしても、想定される質問にどう答えるか、一緒に考えておいて損はありません。
結婚前の両親への挨拶は、先に女性の実家に行くのがマナー。そもそも結婚を許すかどうか、結婚するなら結納や挙式はどうするのかなど、女性側の両親の考えや要望を、男性側がうかがうかたちで行うのが通常です。
また、彼の実家に訪問した際には、あなたが進行をするのはおすすめしません。進行はあくまでも彼が担うように、こちらも事前に認識を合わせておいてください。
もし彼の両親とあなたに意見の食い違いが出た場合でも、あなたからの反論や否定は避けてください。彼から「それは相手のご両親のこともあるからね」といさめてもらうか、あなたが答える場合も「そうですね~、私の親にも聞いてみます!」と答えるだけに留めておきましょう。
「退出の流れ」も彼から切り出して
1~2時間話をしたところで、退出します。女性側から切り出すのではなく、彼から“おいとま”を切り出しましょう。話のタイミングをみて、「それじゃ、そろそろ送っていくね」といったように声をかけてもらいます。あらかじめ彼と「何時くらいに退出しよう」と目安をつくっておき、両親にも伝えておいてもらうとスムーズです。
女性側は「お会いできてうれしかったです、ありがとうございました。本日はお邪魔しました」など、手短にお別れの挨拶を述べましょう。
もし、話し合いのなかで結婚の話がまとまったり、結納や挙式の話が出たりした場合は、両親から「おめでとう、これからよろしく!」などと声をかけられるかもしれません。「ありがとうございます。“今後とも”よろしくお願いいたします」とこたえましょう。
彼が実家暮らしの場合、そのあとデートの予定を入れたりするのは避けてください。そのまま遊びに出るのではなく、「彼女を送ったらすぐに家に帰る」のがベスト。挨拶が終わってから彼と両親で話し合うこともあるでしょうし、デートで遅く帰るとあなたの印象も悪くなるからです。
帰宅後のお礼はすぐに「手紙」で
自宅に着いたら彼に連絡をして、「素敵なご両親だね、会えてうれしかった!」とお礼や感謝を伝えましょう。彼の両親には電話やメールを直接するのは避けた方がよいですが、お礼の手紙を書くと好印象です。
手紙を書くのは万年筆や毛筆で……というマナー本もありますが、個人的には無理に使用する必要はないと思っています。鉛筆や、こすると消えるペン、カラーペンなどでなければ、使い慣れたボールペン書きでもかまいません。
ご両親の名前を連名で書き、季節の挨拶は不要です。
感謝の気持ち、感想、当日の具体的なできごと、謙遜の言葉、〆の言葉で構成し、キレイな便せん1~2枚にまとめて即日お送りするのが一般的なマナーです。
次のような例文を参考にしてみてください。
○○ 太郎さま
花子さま
拝啓、この度は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。
お目にかかれたことがうれしく、たいへん光栄に感じております。
いつも○○さん(彼の名前)に聞いています通り、
お二人のお人柄ややさしさが伝わり、
心のこもったお言葉には、身の引き締まる思いでおります。
いただいた○○や○○(お菓子など)はどれも素晴らしく、おもてなしの数々に感謝いたします。
未熟ものですので、無礼もあったかと思いますが、
今後ともご指導やご助言をいただけましたらうれしく思います。
簡単ではありますが、まずは感謝の気持ちをお伝えしたく筆をとった次第です。
お体を大事にお過ごしください。
またお目にかかれますときを楽しみにしております。
○○(自分の名前)
彼の親が気にする!失敗に終わるNG集
ここからは挨拶に行く時にやってはいけないNGマナーを紹介します。
彼のことをあだ名や呼び捨てで呼ぶ
普段はあだ名や呼び捨てで彼のことを呼んでいたとしても、両親の前では「彼の下の名前+さん」で呼ぶのがマナーです。「○○ちゃん」「○○くん」などの呼び方も、子どもっぽい印象になるのでやめましょう。手を繋いだり、見つめ合ったり恋人同士の雰囲気を出すのも禁止です。
元気すぎる挨拶
破談につながった実例として、玄関先で「こんにちは~!」と部活の学生のように元気に挨拶してドン引きされたケースや、玄関でどうぞと言われ挨拶もなしに「お邪魔します」と上がり込んでしまったケースがありました。彼や両親の誘導に任せて、上品にふるまうことが重要です。
肩や足を出す服装
ノースリーブやショートパンツといった露出の多い服装、サンダルのようなカジュアルすぎる恰好は避けてください。マナー違反ですし、親世代の目にははしたなく映ります。薄着になる夏は特に注意が必要。また、和室に通されることもあるので、ひざ下のフレアスカートがおすすめ。着脱に手間取るストラップつきパンプスも、玄関でジタバタしないように避けておきましょう。
実際、ひざ下のカプリパンツにフレンチスリーブのトップスを着ていって、相手の父親がビックリ仰天したというケースがありました。その女性は客室乗務員(CA)の仕事をしていたため、相手の両親は礼儀やマナー面で期待値が高かったようで、より悪い印象になってしまったんですね…。
仕事の話ばかりする
息子が大黒柱になるのが不安だと考えている両親は、相手の女性にも働いてほしいと思うかもしれません。ただ、家庭をないがしろにしてバリバリ働くイメージを持っている人は少ないでしょう。実際に、仕事について熱く語りすぎてしまった女性が、「子どもは大丈夫? 家事はできるの?」と彼の両親にドン引きされたケースがありました。
親世代には「女性には家事や子育てをちゃんとしてほしい」と考えている人も多いもの。仕事を頑張るのは素晴らしいことですが、必要以上にしゃべりすぎるのは避けましょう。家事や子育ての分担は、彼と話し合えばよいのです。
初対面では食事は避けて!
絶対に避けてほしいのが、食事の時間に招かれること。滞在時間も長くなり、あらゆるアラが見えてしまいます。「食べられない“ぬた”が出て、口もつけずに残した」「野菜ばかり残していると指摘されてしまった」「箸の持ち方や食事マナーを冷ややかに見られてしまった」……などもよく聞きます。食事をするのは何度かお会いして、結婚が決まってからで十分。初対面では挨拶することに集中しましょう。
挨拶のマナーが第一印象を決める
いかがでしたでしょうか。
今回は、彼の両親と初めて顔を合わせる際のマナーについてお伝えしました。一度持たれてしまった第一印象を覆すのは大変ですから、余計な波風を立てずに無難に終わらせることを目標にして進めていきましょう。
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