森七菜「この恋あたためますか」3話。中村倫也のサポートとツンが樹木を育てる

森七菜が主演を務めるドラマ「この恋あたためますか」がスタート。アイドルの夢破れたコンビニアルバイト・井上樹木(森七菜)とコンビニチェーンの社長・浅羽拓実(中村倫也)がコンビニスイーツの開発を通して、互いに引かれ合う姿が描かれます。3話では、ニコニコと良い子になっていく樹木。それもこれも社長・浅羽のサポートとツンのおかげ!?

第2話で北川里保(石橋静河)に商品化審査で負けた井上樹木(森七菜)。しかし、北川の商品は配送テストがクリアできず、店頭に並んだのは樹木が作ったシュークリームだった。実際に「恋する火曜日のちょこっとリラックシュー」としてセブンイレブンで販売中だ。
食べてみると「これが樹木と新谷の言っていたもっちり感、サクサク感か」と、コンビニという舞台で身近に感じていドラマをさらに身近に感じられた。

樹木を主人公にした浅羽のサポートとツン

焦げ付きそうでふてぶてしかった樹木が、ニコニコと良い子になっていく。元々アイドルを目指すような子だ。変わったというよりは、元に戻ったのだろう。名刺を持ったのが嬉しくて、社内の人にまで配る樹木が可愛い。店頭に並んだシュークリームだけでなく、名刺も社員証も樹木にとっては必要とされている実感を得られる大切なものだ。ようやく主人公らしい主人公になった印象だ。

樹木の変化は、社長・浅羽拓実(中村倫也)のサポートとツンのおかげだ。今話では、就職祝いに服を(27万分も!)買ってくれたかと思えば、駐車場に置いてけぼり。エレベーターで樹木が話しかけたのに無言で降りる。が、戻ってきて話を聞き、優しい嘘をついてくれる。
一見クールなキャラクターだが、細める目や微妙なニヤつき、細かい表情から目が離せない。

新谷が切なすぎる

樹木を必要としているのは、浅羽だけではない。
樹木と新谷誠(仲野太賀)はシュークリームが売れているところを見届け、SNSでの口コミをチェックする。
新谷「なんて言われたとしても受け入れられると思う。樹木ちゃんと俺が一緒に作った最初の一個だから」
すごく良い雰囲気だったが、樹木は社長へお礼のシュークリームを届けに行く。バイクで送っていく太賀が切ない。
新谷「樹木ちゃんと拓兄ィにとっても最初の一個だもんね」
がさらに切ない。そんなこと自分から言わないで。樹木は自分に向けられる目には鈍感だし、新谷ははっきり言わないし、2人の関係はなかなか進みそうにない。
樹木は樹木で、浅羽と里保が抱き合う現場を目撃してしまう。

樹木のことを「想定内だったことがない」「彼女は読めない。ああいうタイプは怖くて目が離せないよ」と話す浅羽。樹木への恋愛感情は一切ないのか。里保のことはひきずっているのか。さらには会社をどうするつもりなのか。
意外にも「浅羽、狙いはなんだ?」といつも探っている専務・神子亮(山本耕史)に共感したりしている。

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「この恋あたためますか」

1:森七菜「この恋あたためますか」1話。中村倫也「うちのスイーツ、おもしろい?」ちょっと唇を噛むだけで色気がすごい

2:森七菜「この恋あたためますか」2話。読めない中村倫也、本当は甘いもの大好きなのでは?

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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