森七菜「この恋あたためますか」1話。中村倫也「うちのスイーツ、おもしろい?」ちょっと唇を噛むだけで色気がすごい

森七菜が主演を務めるドラマ「この恋あたためますか」がスタート。アイドルの夢破れたコンビニアルバイト・井上樹木(森七菜)とコンビニチェーンの社長・浅羽拓実(中村倫也)がコンビニスイーツの開発を通して、互いに引かれ合う姿が描かれます。1話は“感じの悪い”2人が偶然出会うところから。個性的な登場人物に興味津々。
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火曜ドラマ『この恋あたためますか』が10月20日(火)にスタートした。
アイドルの夢破れコンビニでアルバイトする井上樹木(森七菜)が社長の浅羽拓実(中村倫也)と出会い急接近。一番売れるスイーツ開発から始まる、四角関係のラブストーリーだ。

嫌いになりそうでなれない主人公

主人公・樹木は、幼い頃からの夢だったアイドルをクビになり、コンビニで働いている。
勤務態度は悪く、誰に対しても敬語を使わないタイプの女の子。いわゆる「主人公」っぽくはない。かわいくない態度だ。
スイーツへの興味は人一倍で、SNSにアップする感想は的確。「キキかじり」というアカウントは業界で密かに注目されている。的確なのに人気はないところからも、表面上はあまり好かれないタイプであることがうかがえる。お客様センターの電話を切られてしまうほどだ。
浅羽拓実との出会いも最悪だったが、社長だと知っても樹木の態度は変わらない。それが樹木のよさであり、嫌えないところだ。仲良くなってしまえば、明るくて人懐っこい子だと1話でわかった。敬語も使えないわけではない。
あどけなさも残る森七菜がすごくマッチしている。何者でもない樹木の成長を楽しめそうだ。

中村倫也の見どころだらけ

浅羽拓実もかなり感じの悪い登場だった。子どもが取ろうと手を伸ばしているスイーツを取り、渡すのかと思いきや母親に「はぁ?」。舌打ちもするし、社長でありながら会社では腫れ物扱い。樹木とは違うタイプの好かれないタイプのようだ。
しかし、魅力は十分発揮されている。
商品部の北川里保(石橋静河)に向かって「うちのスイーツ、おもしろい?」と問いかけ、ちょっと唇を噛むだけで色気がすごい。
シュークリームをフォークで上品に食べていたと思えば、手掴みでワイルドに食べて「うまい」。
樹木を家まで送る際、自分がずぶ濡れになりながら傘をさしてあげる優しさ。コンビニなんだから傘をもう一本買えばいいだろうに、1人にしないためにあえて買わずに家まで送っているのだろうと妄想を膨らましてしまう。
オープニングの中村倫也入りスノードームはもちろん欲しい。

一方、最初から「絶対良い人!」と思わせてくれる新谷誠(仲野太賀)にも再起動壁ドンでしっかり掴まれた。あんな長距離壁ドン見たことない。
いい人そうだった彼氏がとんでもないフェードアウト男だったり、個性の強い登場人物たちばかりだ。どんな一面を見せてくれるのか、第2話からも楽しみだ。

次回はこちら:森七菜「この恋あたためますか」2話。読めない中村倫也、本当は甘いもの大好きなのでは?

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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