森七菜「この恋あたためますか」2話。読めない中村倫也、本当は甘いもの大好きなのでは?

森七菜が主演を務めるドラマ「この恋あたためますか」がスタート。アイドルの夢破れたコンビニアルバイト・井上樹木(森七菜)とコンビニチェーンの社長・浅羽拓実(中村倫也)がコンビニスイーツの開発を通して、互いに引かれ合う姿が描かれます。2話では、一番売れるシュークリーム開発に取り組む樹木。子どもの頃の出来事が原因でスイーツ嫌いになった浅羽の心も溶かすことができる?

井上樹木(森七菜)は、新谷誠(仲野太賀)とともに浅羽拓実(中村倫也)が美味しいと言ったシュークリームの低コストでの再現に挑む。商品化の審査には北川里保(石橋静河)に敗れたものの、スイーツ課に新しい風を吹きこみ、樹木自身の風向きも変わった第2話だった。

嫌いにさせる演技力

突然コンビニのスイーツ開発に参加することになった樹木。知識があるはずもなく、スイーツ課の社員には「ガキのおもり」と厄介がられる。樹木も樹木で言われたことをスッと受け入れるタイプではないので溝ができるばかりだ。
SNSでは「樹木が嫌い」という意見もちらほら見かける。そう思わせてしまう森七菜の演技力がすごい。全身で樹木を演じている。やる気に溢れている時の目の輝きとスイッチの切れた時の幸の薄いめんどくさい感じ、切替えが見事。
裏がありそうな中村倫也も良い。浅羽の本心の読めなさ具合が、物語の展開を面白くしてくれる。本当は甘いもの大好きなんじゃないだろうか。時折見せる笑顔がずるい。

恋模様も気になるがスイーツ開発もちゃんと気になる

アイドルをクビになり、無気力にアルバイトをして過ごしていた樹木にとって、スイーツ開発はやっと見つけたやりたいことだ。
「今度は選ばれたい!今度は勝ちたいんです」
熱意でスイーツ課のメンバーも協力してくれたが、10対0で審査には負けてしまう。樹木は会社を後にし、泣き崩れる。新谷は走って探しに出たが、見つけたのは浅羽。さらに社員証発行申請書を渡すサプライズ。新谷は、笑顔で話す2人を見つけてしまう。寝ている樹木に上着をかけているところからは黙って立ち去った新谷。ここではなんと発するのか、気になるところで2話が終了。良い人でい続けている新谷応援派の視聴者も多いはずだ。必要としてくれる浅羽か、馬が合う新谷か。どう考えても、どちらを選んでも幸せだ。
浅羽と北川、専務・神子亮(山本耕史)と一岡智子(市川実日子)の元恋人関係も気になる。
さらに、恋愛関係だけでなく、会社の人間関係も見応えがある。身近にあるコンビニだからこそ、裏側・マーケティング面が見れるのが面白い。スイーツ開発のシーンは、工場見学気分でワクワクする。セブンイレブンではタイアップスイーツも発売され、ドラマをより身近に感じられそうだ。

じかいはこちら:森七菜「この恋あたためますか」3話。中村倫也のサポートとツンが樹木を育てる

「この恋あたためますか」

1:森七菜「この恋あたためますか」1話。中村倫也「うちのスイーツ、おもしろい?」ちょっと唇を噛むだけで色気がすごい

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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