Zoomデートも体験。30歳カリフォルニア在住女性、アプリでパートナー探し。

新型コロナウィルス感染拡大によるおうちごもりは世界各国の恋愛市場にも影響しています。カリフォルニア在住の日本人女性Amyさん(仮名)も、アプリで知り合った男性と毎週のように重ねていたデートを“自粛中”。現在はオンラインデートに興味を持っているそう。アメリカのマッチングアプリ事情も含め、話を伺いました。

もう30歳なんだから“まともな恋愛“しなよ

カリフォルニアに来て4年。現在は金融系の会社に勤めています。日本に住んでいた頃からなんとなく友人たちとは、恋愛で男性に求めるものに〝ズレ〟があると感じていました。友人が求めるのは高収入、高スペック等々・・・。男性からも「結婚したら女性は家庭に入って欲しい」と言われることも。友人から「今日、“当たり”の合コンだよ!」と誘われて行った会は、いつもピンときませんでした。

そんな時に使い始めたのが、「会うこと」に特化したデーティングアプリ。結婚が目的ではなく、「価値観が合う恋人を探せれば」と思い、利用を始めました。

「アプリでパートナーを探している」と日本の友人に話すと、大半の人から「もう30歳なんだからもっと“まともな恋愛”しなよ!」と言われます。

やはりまだ、アプリで出会った相手との交際を真剣なものと思えない文化が、日本にはあるのでしょうか。
アメリカでは、結婚したカップルの17%以上もが、デーティングアプリを使って知り合ったという統計がでています。このように、海外ではいかがわしいものではなく、とても合理的な出会いを提案してくれるツールとしてデーティングアプリは一般に利用されています。

多種多様なアメリカのアプリ

私が現在住んでいるのはカリフォルニアの大都市のひとつ。様々な人種がいるので、同じ数だけの恋愛観が入り混じります。
例えばインドの友人はアメリカ在住のインド人が集まるデーティングサービスを使っています。仕事はアメリカで続けたいけど、家族はインド人との結婚しか認めないそう。
クリスチャン専用のアプリも。以前は「クリスチャンとだけ出会いたい」と考えたら教会に行くぐらいしか選択肢はなかった。だけど今はアプリで出会えるし、会う前に、ある程度相手のことを知ることもできる。時代の進歩だと思います。

私が利用しているアプリ「Bumble」には、身長、出身地など一般的な情報に加えて学位やアルコール嗜好の有無、信仰している宗教や、政治についての理念を書く項目がありますね。
「神」を信じるか否か、政治に対する考え方の相違などは深い交際に発展していくと、どうしても摩擦になりうる。そういった要素が会う前にわかるのは効率的です。

まずは「液体デート」から!?

私はマッチングしたらすぐに会い、相手の服装や匂い、雰囲気を知りたいので、まずは会ってみようというタイプ。「コーヒー飲まない?」「バーで1杯どう?」。私はこれを「液体デート」と呼んでいます(笑)。短時間で相手のことを知り、また会いたいと思える人かを判断するのです。

新型コロナの影響ではじめたZoomデート

新型コロナの影響で対面でのデートができなくなっても、「まずは顔を見て話したい」というスタンスは変わりません。 そこで導入したのがZoomデート。デーティングアプリ事務局からも会ってのデートは控えるよう、メッセージが来ていて、マッチングした相手からも積極的に「Zoomで話さない?」と提案が来るようにもなりました。

実際に数回利用しましたが、想像以上に普段と変わらない気軽なデートができる。対面でない分、突然失礼なボディタッチをされたり、危ない目に遭ったりもない。「合わない」と思えばすぐに切り上げられるのも利点です。
しかし外出の自粛や規制が深刻化する前、話題の中心だった「外に出られるようになったら、どこへ一緒に行こう?」なんて会話が、次第にマンネリ化しているのも事実。会えない“じれったさ”がどうしても募ってしまいます。

この時期のオンラインデートは、目的をしっかり持ってのぞむべきなのでしょう。真剣な相手を探しているのか、それとも寂しいから話し相手が欲しいだけなのか。
たとえば「良い人だけど、この先、特別な感情は抱かないだろうな」という相手っていますよね。
それでもこのご時世。オンラインの特性もあいまって、暇や寂しさを言い訳にしてダラダラと会話や関係を続けてしまいがちなんです。
真剣な交際相手を探している私は「実際に会っていても、この関係を続けているだろうか?」と立ち止まって考える必要がありそうです。

この先いつ、対面でのデートが当たり前にできる「日常」が戻ってくるか、わかりません。今、興味を持っているのはオンラインデートをより深めていくことです。
アメリカの女性向けメディアでも様々なオンラインデートのアイディアが紹介されています。
たとえば、「同じお店で食べ物をそれぞれの家にデリバリー。その後、同じ映画をZoomの画面共有で鑑賞する “オンライン映画デート”」や、「“どうぶつの森”のゲームの中でのバーチャルデート」(アメリカでも「あつまれ どうぶつの森」は大ブーム!)。
クリエイティブにオンラインデートを楽しんでいきたいですね。

結婚はゴールではない

私の周りには結婚や出産をしている人もいますが、自分自身は「30歳だから、イコール結婚、出産」と、焦る感覚はありません。

出会いのプロセスや年齢による縛り、女性のキャリアに対する考え方や結婚へのイメージ。アメリカに来てから、日本で感じていた違和感の多くが解消されました。自分と同じような考えの友人や同僚とも出会えて、居心地もいい。

「日本人にありがちな同調圧力をはねのけて、強いね」と言われることもあります。でも実際、どうなのかな。きっと本当に自分を確立していれば、誰に何を言われようと、どこでも生きていける。私は同調圧力に負けるのが怖くて、日本ではなく海外で生活する道を選んだのかな、と思うこともあるのです。

これからどんな人と、いつ出会うかは未知数ですが、信頼できるパートナーと交際しても、結婚という選択をするかはわかりません。
「一緒にいて苦じゃない相手と、深い関係を構築していく」ことには興味はあるけれど、結婚という制度については興味がないし、ゴールとは考えていないのです。

デーティングアプリ好きがこうじて、「デーティングは酸素です」と銘打ったtwitterも開設しました。
新型コロナの影響で思うように進まないこともあるけれど、マイペースに長い目で、大切にできる出会いを探していこうと思っています。

現在肩書き無し。30歳の夏、港区での彼氏との同棲を解消、同時に8年マネージャーとして勤務した芸能事務所を退社する。ライター業ではお笑いやサブカルチャーに関するコラムをwebサイトに寄稿など。
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