婚活は不要不急の外出なのか。新型コロナ流行のなか、28歳婚活女子が思うこと
目標決めて活動 ドタキャン相次ぎ痛手
突然ですが、私は「今年6月にくる29歳の誕生日までに彼氏ができなければ猫を飼ってマンションを買う」という目標をたてています。昔の恋人をひきずって、新しい恋愛に腰を入れられない自分へ喝を入れるつもりで今年の頭にたてた目標です。そう決めてから土日はアプリで出会った人とお会いしたり、友人の友人を紹介してもらって飲みに行ったりということを繰り返していました。
その誕生日が4カ月後に迫った頃、コロナが流行しはじめました。はじめは「コロナこわいですね〜こういう時頼れる家族が居ると安心するんだろうな〜(笑)」と、婚活で知り合った人との話のネタにしていたくらいでしたが、次第に感染者が増えて猛威をふるいだすと「今は会うのはやめましょう」とアポイントのドタキャンが相次いだのです。
たしかに、婚活は「不要不急の外出」にあたるのかもしれません。変な目標をたてている私以外にとっては。不謹慎と言われるかもしれませんが、6月までに彼氏が欲しいのに3月の予定が全てパーになったのはかなり痛手です。みんな口々に「コロナが落ち着いた頃会いましょう」というのですが、それがいつになるのかわかりません。
そもそも婚活は「感染リスク」のもと成り立つ
ライブハウスや屋形船での感染が話題になりましたが、婚活の状況も似たものがあります。基本的には個室、または落ち着いた場所でお会いするので濃厚接触待ったなし。限られた時間でお互いのことをアピールし合わなければいけないので呼気も荒くなります。
また、はじめてのデートでありがちなコースとして映画館がありますが、それも感染リスクが高いです。婚活アプリで会う人などは普段どんな人と接触しているかもわからないので、感染経路すら辿れません。
もし感染してしまったら「東京都在住の女性が婚活アプリで出会った男性と濃厚接触し感染」なんていうニュースが流れると思うとゾッとしました。悪いことはしてないんだけど……。
コロナが教えてくれたこともあった
そんな中でも婚活アプリで男性とやりとりをしていると、相手がこの有事にどんな働き方をしているかが見えてきました。
「完全テレワークです」
「時差出勤です」
という人もいれば、
「相変わらず満員電車通勤です」
「会社は休めません」
という人もいます。
今後も同じようなことが起こった時、彼の会社は彼のことを守ってくれるのか。彼の危機管理意識はどうなのか。図らずもそんな側面があぶり出されることとなったのです。これは思わぬ収穫でした。どちらか選ぶなら、融通の効く働き方をしている人がいいなと新たな視点を得ることもできました。
早期のコロナ収束を祈ります
いまだに収束の気配がない新型コロナウイルス。罹患された方の回復を祈りつつ、この春を耐え忍びたいと思います。
そして婚活中の方は、今こそ相手の働き方や考え方に目を向けるチャンスです。会えなくてもメッセージのやりとりを続けることをおすすめします。
-
第169回家で食事を作るのは女の役割?小倉優子さんの別居騒動にみる、女と男の意識の
-
第170回不要不急の外出禁止のスペインで、スーパーマーケットに行ってみて気づいたこ
-
第171回婚活は不要不急の外出なのか。新型コロナ流行のなか、28歳婚活女子が思うこ
-
第172回【2周年を迎えて】telling,は“ウソをつかない女ともだち"
-
第173回アジア人差別、出国難航……。新型コロナウイルス混乱の裏にある在外邦人のジ