telling, Diary ―私たちの心の中。

家で食事を作るのは女の役割?小倉優子さんの別居騒動にみる、女と男の意識の格差

タレントの小倉優子さん(36歳)と、歯科医の夫(46歳)の別居が発覚しました。「私に至らない点がありました」と謝る彼女ですが、妊娠中の小倉さんを残して家を飛び出すとは穏やかではありません。今やママタレントとしての地位も確立した彼女と、仕事を辞めて専業主婦になってもらいたい夫。これってミレニアル世代にも通ずる問題だと思いませんか?

家事は女の仕事だから

「結婚後も仕事を続けていいけど、子どもができたら辞めてね」「奥さんが働きに出たら誰がご飯作るの?」今から約20年前、20代前半だった私が当時の彼から言われた言葉です。妻が働いてもいいけれど、家事はおろそかにしないこと。なぜなら家事は妻の仕事だから、というのが彼の認識でした。居酒屋でビールと刺身をつまみながら、自信たっぷりに語る彼を眺めつつ、結婚したら「いかに彼を教育するかが肝心だ!!」と思ったものです。

ママタレとして活躍するも

月日は流れ、時代は令和に。年号は変われどやっぱりまだこうか……!と思ってしまったニュースが飛び込んできました。
それは、タレントの小倉優子(36歳)さんの別居騒動。一連の報道によると、2018年に再婚した歯科医の夫A(46歳)さんは、堅物で真面目なタイプだそう。酒も外食もほとんどせず、仕事が終われば真っ直ぐ帰宅し、小倉さんの手料理を食べていたといいます。小倉さんの前夫との子ども2人とも、仲良く暮らしていたとのこと。しかし彼女の仕事や子育てが忙しくなるにつれて、家に食事がないことを怒ったり、芸能活動を引退し、家で自分をサポートするように促していたとか。仕事を続けたい小倉さんとAさんは口論が絶えなくなり、Aさんは家を飛び出したというのが今回のてんまつのようです。小倉さんは現在第3子を妊娠中で、Aさんは都内のマンションで一人暮らしをしているといいます。
小倉さんは、第2子を妊娠中に前夫の浮気が発覚して離婚。シングルマザーとして子育てをする中、現在の夫と再婚しました。前夫との経緯もあり、多くの祝福の声が寄せられました。
小倉優子さんほどの魅力があれば、そりゃ歯科医ともササッと再婚できるよな、とテレビを見ながら思ったものです。
再婚後は、得意だった料理の腕前をインスタグラムで披露し、本を出版するほど。衰えない容姿に、切れのいいトーク。同性からの好感度も高く、すっかりママタレとしての地位を確立しています。

妊娠中に家を飛び出す夫

しかし、現実は無情。彼女がタレントとしての輝きを増せば増すほど、Aさんの不満は溜まっていくことに。彼女が一番応援してほしいであろう夫は、芸能活動の制限を促していたのです。
もちろん、Aさんにも言い分はあるでしょう。彼女の気の強さや一般人では理解しがたい芸能界ならではの生活スタイルもあったのかもしれません。
しかし、妊娠中の妻を残して一方的に家を出てしまうのはいかがなものだろうかと思うのです。

いつまでワンオペ?

ここ十数年で女性の生き方も働き方も多様化しています。女性の社会進出は著しく、責任を担うポストにつく女性も増えてきました。それに伴い、自立できる経済力を身につけて、ま、結婚してもしなくても1人で生きていける女性が増えています。

一方の男性たちはどうでしょう。女性たちの変化に対して、いまだに思考がアップデートされていない人たちもいるのではないでしょうか。いつまで女性のワンオペが当たり前だと考えているのでしょうか。

家事の当たり前を見直すきっかけに

私は以前から「ワンオペ」とか「家族サービス」という言葉に違和感がありました。夫も妻も仕事を持つなら、2人で助け合って家事や育児をするものでは?と思ってしまうのです。もちろん、「家事が好きでたまらないから全部1人でやりたいです!」という人はそのままワンオペを突き進みましょう。しかしそうでないなら、なぜ妻が1人で全部抱えるの?どうして夫がご飯を作ったり、公園に連れて行くと「サービス」になるの?妻が同じことをしても家族サービスって言いますか?とモヤモヤを感じずにはいられません。

男性に家事や育児の参加の有無を聞くと「ごみ捨てはする」と自信満々に答える人がいます。悪くないです。悪くないけれど、逆の立場になったとき、妻がごみ捨てだけしていて夫は納得するのでしょうか。

今回の小倉夫妻の件もざわつきました。妻が多忙で食事を作る余裕がないのなら、夫が作るとか、外で食べてくるとか、買ってくる、場合によっては家事代行サービスを使ってみるといった選択肢を視野に入れてみてもいいでしょう。小倉夫妻に関しては、2人の稼ぎを考えたら金銭的にも問題はないはず。それとも女性は仕事で疲れて帰っても、きちんと家でご飯を作るべきなのでしょうか。

もちろん家事や育児をすべて平等に分担するのは難しいかもしれないし、必ずしも五分五分にする必要もないと思います。それなら、各々の仕事や時間の配分、得意・不得意も考慮して柔軟に対応するのはいかがでしょう。要するに、家事は女性のものだという思い込みは、そろそろ捨ててもいいのでは?と思うのです。

今回、一連の別居騒動を見ながら、20年前とほとんど変化していない男女の意識ギャップを改めて感じました。注目すべきは個人の意識差です。実際、夫婦で積極的に家事や育児を楽しんでいる家庭もたくさんあります。男性が食事を作ったり、育児をしたりするシーンも、以前に比べてよく目にするようになりました。

小倉優子さんのケースを見ても、生き方の変化を柔軟に対応できる人と、そうでない人の格差はどんどん広がっていくでしょう。これを機に、今までの当たり前にしていた家事や育児の常識を、一度見直しみてもいいのかなと思いました。

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。
telling,Diary