備蓄派の私がトイレットペーパーのデマ情報に振り回されなかったワケ
歴史は繰り返す。災害時の物資不足は繰り返される
今回、新型コロナウイルスについて報道が始めると同時に、ドラッグストアだけでなくコンビニからもマスクが消えました。それは、コロナ感染予防のために、「うがい、手洗い、マスク着用」が繰り返し報道されたからでしょう。我が家にも、親戚から50枚入りマスクが2箱、3、4枚ずつ入ったマスクが数袋届きました。ありがたいことです。
しかし、実をいうと、去年花粉症対策に買ったマスクが2箱まるまる余っていました。今となっては貴重なマスク。せっかくなので、いただいたマスクを先に使っています。
東日本大震災のときに大量に余ってしまったもの
東日本大震災のときも同じことがあったのを覚えているでしょうか。そう、電池不足です。情報を聞いて心配した親戚から大量の電池が送られてきました。停電で懐中電灯などが必要になると聞いたから、みんな心配して送ってくれたのだと思います。しかし、電池も自宅に3カ月分ほどの備蓄があったので、それらが追加されて在庫が3年分くらいになりました。
ほかにも水、米、レトルト食品、冷凍食品などが店頭から消えました。逆に、生野菜などはたくさん売れ残っていました。
それ以来、日常必需品のかしこい備蓄について考えるようになりました。
トイレットペーパーの消費量、1人あたりはどのくらい?
ところで、トイレットペーパーは1人あたりどのくらいの量が必要なのでしょうか。日本家庭紙工業会で公表されている「トイレットペーパーの平均的な使用量」は、「1人1週間1ロール」。
ということは、4人家族だったら1週間で4ロール。12ロール入りのトイレットペーパーを買ったら3週間はもちます。トイレットペーパーの在庫は十分あると報道されているので、来週あたりには続々と店頭に並び始めるでしょう。
マスクの場合は、1人1日1枚として、4人家族だったら1週間で28枚。4週間分必要になると考えると112枚。1カ月50枚入り3箱あれば十分だと思います。
telling,でもおなじみの尾池博士のコラムによると、マスクは感染している人こそが必要で、非感染者は「手洗い」「うがい」「ひとごみを避ける」のが有効だといいます。つまり、1カ月間、毎日マスクが必要な緊急時を想定しても4人家族で100枚ぐらいを備蓄しておけば安心です。
記事はこちら:新型コロナウイルスにマスクはいらない? ウイルスから人体を守る「3つの防御システム」とは
トイレットペーパーが山積みの部屋で過ごしたい? 備蓄品の正しい必要量を知ろう
今回、トイレットペーパーを買い占めた人は、数カ月分のトイレットペーパーの備蓄ができ、しばらくは買う必要がないかもしれません。しかし、トイレットペーパーの置き場所確保のために、必要以上に居住スペースや収納スペースが狭くなっているのではないでしょうか。
私は、普段からトイレットペーパーなどの生活必需品を備えているので、今回は特に慌てることはありませんでした。
ただ、今回のマスク&トイレットペーパー騒動で、あらためて備蓄品はもう少し多めに揃えておこうと思いました。
大事なことは、1人あたりどのくらいの量が必要で、通常通り供給されるにはどの程度の期間になるかを考えて備え、使った分だけ買い足すという発想です。トイレットペーパーやマスクだらけの家には住みたくありません。賃貸の場合、荷物を置くためのスペースにお金を払っているのと同じです。
これから考えるべきなのは、毎日の生活に必要な分を把握して、安い時期に買っておくこと。
今回の騒動で、緊急時のデマ情報に振り回されない備えの大切さを痛感しました。
農林水産省から「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」が出ているので、こちらを参考に備蓄品で足りない物を追加購入しようと思います。
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