なにも続かなかった私が“365日英会話”を続けられたワケ

毎朝6時半から25分間、オンラインで英会話を勉強しています。2019年1月に始めて、すでに1年3カ月続いています。続けた結果、始める前にはまったく予想しなかった変化が訪れました。何をやってもまったく続いたことがなかった私が、なぜ長期間、毎日オンライン英会話を続けられたのか?その理由を自分なりに考えてみました。

その1.達成目標を大・中・小に分割

何をやっても続かなかった私が、オンライン英会話だけは続けられたのです。最大の理由は、英語を習う目的が明確だったから。その目的とは、海外と日本の教育、それぞれの良さを記事にして伝えること。同時に、出会った人たちが考えていることを、これも記事として伝えること。そのために英語でインタビューできるようになりたい!――それが出発点でした。

英語が話せるようになるためには、短期語学留学がベスト。とはいえ、いきなり留学しても授業についていけないと思い、半年後に留学することを目標に、毎日、自宅でオンライン英会話を受けることにしました。

つまり、「英語でインタビューできるようになる」というのが最終目標で、そのために「短期留学をする」という中間目標があり、それは半期に1度しか行けないので、「毎日オンライン英会話をする」という小さな目標を立てたのです。

もしも英語を習う目的が「英語を話せた方がかっこいい」「英語を学んでおいたほうが得」という抽象的なものだと、ゴールが明確ではないため、途中で挫折していたと思います。

その2.毎日受講時間を決める

私が選んだのは「QQEnglish」というオンライン英会話スクール。私の場合、「余裕がある日に受講する」とすると1カ月何もせずに終わることになるので、「週7回・毎朝6時半から25分」と決めて受講しました。

当初は夜やっていましたが、夜は予定が入るため毎日同じ時間に受講するのは難しい。それに、朝のほうが頭がすっきりしています。おかげで夜早く寝て朝早く起きる習慣がついたので、健康にもいいです。

その3.毎月の受講記録を残す

私が毎朝25分間の英語を続けられた一番の理由は、学習記録が可視化できたこと。たとえば、私が利用しているサービスでは、ホームページ上のカレンダーに受講履歴が表示されます。たまに寝坊することもありましたが、その日は夜に予約し直して再受講。1カ月後には毎日受講した履歴が出るので、キャプチャを取って記録として残しました。続ければ続けるほど、地味に自分の自信になってくるので、続けておいてよかったです。

その4.多くの人の前で目標を宣言する

物事を続けるときのコツは、たくさんの人の前でやることを宣言すること。私の場合は「新年の目標」として「2019年は語学留学をするためセブ島に行きます」とSNSなどで宣言して自分を追い込みました。ついでに、オンライン英会話の先生たちにも、「今年はセブ島に行くから」と言ったものの、5月くらいまでは「行けたらいいな」という感じでした。そのうち、「もう宣言しちゃったし、ここまできたら行くしかない!」となり、なんとか調整して1週間の語学留学を決断。「やってみたらできた!」という感じで、ちょっと自分でもびっくりでした。

その5.必ずやってくる“停滞期”の乗り越え方

どんなにモチベーション高く取り組んでいても、必ず飽きたり、壁にぶつかったりします。私もオンライン英会話を習い始めて3カ月目がまさにその時期でした。言いたいことがあってもうまく伝えられない。文法が理解できない、覚えられない。そもそも仕事が忙しくて学習時間すらまともにつくれない。いつになったら英語が話せるようになるのか、焦りはつのるばかり。なかなか上達しない自分の語学力に失望し、英語学習が嫌になることも。

こんなときもただひたすら、休まず続けることが大事。ここでやめたら挫折になるけど、続ければ時間はかかっても伸びる。そう思って、ただただ、休まない。
同時にオンラインの先生たちや、SNSを通して知り合った英語学習者に学習方法を聞くなどして、お悩み相談にのってもらいました。それでなんとかモチベーションを回復することができました。

ある先生に相談したとき、こんなことをいわれました。

現状との乖離があっても、何とかしたいという気持ちがあれば大丈夫。それこそ挑戦の動機になります。焦らなくても必ず身についてくるでしょう。

この一言も、自分がモチベーションを保つうえでも大きかったなと思います。

LGBTに孤児院支援。1年前には想像もしなかった世界が広がった

たった2週間続けることから始まったオンライン英会話。気がつけば、365日も続いて、自分でもびっくりです。最初は先生の言っていることすら理解できない状態からスタートしましたが、今はある程度文法に沿って会話を組み立てられるようになりました。英語力がついただけじゃなく、自分の世界が大きく広がりました。

当初は一度だけの予定だったセブ島留学に2回も行けたこと、留学を通して国内外にたくさんの友達ができたこと。当事者の先生を通して知ったLGBTのこと。また、利用していたオンライン英会話の先生たちが孤児院支援に力を入れていることを知り、実際に現地で孤児院を訪れることができました。孤児院の子どもたちは、想像していたのとまったく違い、ものすごく生き生きして、笑顔が素敵な子たちばかりでした。

さらには、所属する大学の研究室でフィリピンについて報告会をする予定です。1年前にはまったく予測してなかったことがどんどん動き出しています。

2020年の今年は東京オリンピックもあり、これまで以上に海外の人と知り合う機会が増えるチャンス。オンライン英会話で学んだ英語を活かして、新しい出会いを広げていきたいと思います。

明治大学サービス創新研究所客員研究員。ミリオネアとの偶然の出会いをキッカケに、お金と時間、行動について真剣に考え直すことに。オンライン学習講座Schooにて『文章アレルギーのあなたに贈るライティングテクニック』講座を開講中。
telling,Diary