【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】勇気がでる最強の呪文
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】
Q:今回のお悩み ↓
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勇気がでる最強の呪文を教えてください。
A:ナリくんのお答え
やったね!やったぜ!やりました。このコラムのテーマの「意識どんどん下げていこう」の本領を発揮できる時がまさに今きたぜ!やったぜ!ちなみに、このコラムがきっかけで「意識低い系で行こう」の取材も受けました(※編集部注/10月22日 日経MJ)。意識低い系ってなんやねん!(笑)。
勇気がでる最強の呪文
まっ、そもそもそんなものないんですけどね、最強の呪文てなんてすか。厨二感がえげつないじゃないですか!嫌いじゃないですけど(笑)。とにかくこれは、そもそも「勇気ってなんだろう?」って話です。
「勇気とは、失敗しても爆笑できる自信のことである」はい。今つくりました。けど、的を射てるでしょ?
ちょっと野球に例えて面白いこといっていいですか? 人生で他人から評価されることって基本的に、「ヒットを打った数」なんですよ。この人は何をしてきたか? 何ができたか? 何を達成したか? 何を持ってるか? なんですよ。
つまり、結果。結果、結果、結果、なんです。すごく簡単に言うと、人は「結果しか見られない」。ま、普通っちゃ普通の話で、残酷っちゃ残酷な話ですよね。
すごくいいヒットを打った人を、「この人はすごくいいヒットを打っている」と評価するわけです。会社を経営してお金持ちになっている人がいたら、「この人は会社経営してるお金持ちのすごい人だ」なわけです。仕事で優秀な成績を残している人がいたら、「この人は優秀なすごい人だ」なわけです。
だから、それを見てみんな「自分もヒットを打ちたい」と思うわけです。僕もそうだし、たぶん、普通にみんなそうですよね。ヒットの大きさは一人ひとり違ったとしても、自分なりのヒットを打ちたいと思いますわね。「telling,」だって、桃さん(僕の記事の下のほうのリンク)がめちゃくちゃバズってるじゃないですか。悔しいですよ、ほんと(笑)。
「ヒットを打ちたい」と思うと、打率を上げようとする
自分もヒットを打ちたいと思えば、自然と、「よし、ヒットを打てる確率を上げよう」と思います。確率です。確率を上げる一番簡単な方法って知ってますか?それは、「打席に立つ回数を減らす」ということです。
面白いことに、100回打席に立って3回ヒットを打つことと、5回打席に立って3回ヒットを打つことは、後者のほうが「なんかいい感じ」がするわけです。後者は打率6割なのに、前者は打率0割3分です。
これが、ヒットを打ちたいのに、打てなくなる一番大きな理由の「打率にこだわる」です。
でも最初に書いたように「人は結果しか見られてない」ので、100打席立とうが、5打席しか立ってなかろうが、評価されるのはまず「3ヒット打った」ってことだけなのですよ。
じゃあ、「100打席中3回ヒット打つこと」と「5打席中3回ヒット打つこと」は、どちらのほうが高確率で達成可能だと思いますか?
明らかに、前者なのです。
にも関わらず、ほとんどの人がヒットを打ちたいと思ったときに、打率を上げようとします。たしかにそれも大事です。100打席中90回ヒット打てるようになったら最高ですものね。でも、それは100打席立った後の話なのです。
まずは100打席「立つ」ことが大事
ヒットを打ちたいと思ったとき、打率を上げようとしてはダメです。まずは「打席に立つ回数を増やすこと」から始めないと、です。
で、これを一番伝えたかったんですが面白いことに、「打席に立ってヒットを打てなかった数」はまったく人に見られないんですよ(笑)。ましてや、ヒット打てなかった数は、ヒットを一回でも打ってしまうと美談にすらなるわけです。
100打席中3回ヒットを打った人と、5打席中3回ヒットを打った人は、同じなんです。いや、むしろ、97回の美談がある分、前者のほうがいいんじゃないかとすら思う(笑)。5回しか打席に出ないでいい後者のほうが、早いけどね。選べるならそりゃ後者だ。ただ、選べてできるって話でもないよね。
勇気がでる最強の呪文
書いてたら全然違う話になってしまいましたが(笑)。勇気がでる最強の呪文、これは、「失敗を制するものは成功を制す」だと思ってますよ。ナリ心理学では、「絶対に負けられない戦いしてる時点で負け」ともいいます。負けを笑えたとき、成功がやってくると思うんです。
勇気がでる最強の呪文かどうか、わからなくなってしまいましたが、
失敗しましょう。打席に立ちましょう。負けましょう。笑いましょう。
だって、すべて、ひっくり返りますもん。
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