【安藤なつ】バブル愛。
●乙女とたこ焼き 04
バブル愛。
だいぶ時間が開いてしまったけれど、前回はカマキリについて熱く語ってしまった。久しぶりの今日はちょっと女性らしさをアピールしたいと思う。
タイトルの「バブル」っていうのは、景気や世相のことでも、熱く燃え上がっては一瞬で消えゆく愛のことでもない。バスバブル。入浴剤。好きなのだ。「女子力上げよう♡」と思って使っているのではなく、10代から愛用している。
泡立つものじゃなくても、色がキレイで、匂いも良いためリラックスできるから、その日の気分によって香りを選んでいる。特にLASHとBODYSHOPのものがお気に入り。
入浴剤入りのお風呂の入り方には私なりの「流儀」があって、固形の入浴剤は、バスタブの中で手で握り潰しながら溶かしていく。これが決まりだ。キレイな色の液体がお湯に混ざって溶けていくのを、じっと見届ける。心も、静まっていく……。
一時期、「ゼリー風呂」にハマったこともある。ゼリー風呂って何かって?
カエルの卵、わかるよね? あの無数のブツブツを、さらに小さくしたようなツブ状の風呂……おっと、またtelling,読者のステキ女子たちが引いてしまう。
ゼリー風呂とは、専用の粉を湯船に入れると、みるみるとお湯がツブツブの半固体に変化していくというもの。あっという間に、湯船がゼリー状になる。まさにマジック。
その感触がたまらない。やわらかくって、タピオカとか、水でふやかしたチアシードみたいなプルプル感。しかも、あんかけ焼きそばと同じ仕組みか、液体にとろみがつくと保温性が高まるようで、38℃くらいの温度でも長時間温かさが続く。体もポカポカして冷めにくい。
感触と言えば、手触りの良いクッションも好きである。そう、「感触フェチ」なのだ。特にパウダービーズのクッションは、ずっと触っていたくなる。
ベッドにはクッションとまくらが合わせて9個。そば殻まくら3個、ファンの方からのプレゼントのウサギのクッション2個、あとは目玉焼き、ピザ、マカロン型など。それらに囲まれて眠りにつくときの、幸せなことと言ったら(翌朝、すべて床に落ちたクッションを拾い上げることから、私の1日はスタートする)。
そうそう最後にもう一つ、「匂いフェチ」でもある。せっけんやお香、香水が好きで、お香は自宅に今は8種類はある。特に好きなのはレモングラス。
なぜなら、トムヤンクンの香りがするからね。
構成:小野ヒデコ 写真:戸澤裕司
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