【古谷有美】自分の喜ばせ方―みんみん画伯×telling,
TBSの朝の顔、古谷有美アナ。またの名を「みんみん画伯」。インスタグラムに投稿される、繊細でスタイリッシュなイラストが人気です。telling,の「story」インタビューに登場した女性たちの言葉から、イラストをお届けします。
●みんみん画伯×telling,_Story 鈴木杏さん
自分の喜ばせ方を見つけられるように
たまにお邪魔するお気に入りのお花屋さん。
店主のユーモアあるお花選びにすっかり惚れちゃっています。もう何度も通っているのに、驚いたことに自分へのお花を見繕ってもらった記憶が、ない!
その日は、台風接近真っ只中。なんだか頭も身体もだるいし、心も少々疲れ気味。元気にならなきゃと思ったら、気がつくと足はそのお花屋さんに向いていました。
自分で自分を励ますとき、美味しいものを食べたり買い物をしたり走ってみたり、これまで色々してきましたが、ナゼだか今回は、花を贈ることでした。
3000円で、色も種類もぜんぶお任せ。ほどなくして店主がちょこっとドヤ顔で差し出した それは、想像の何倍も素敵な花束でした。
帰り途、台風の雨風でお花は今にも吹き飛ばされそう。なのにわたしは笑っちゃうほど元気になっていて、その風と一緒に踊り出したいくらい。花が素敵だったのと、自分自身がちょっとだけ誇らしかったのかもしれません。わたし、ちゃんと自分の喜ばせ方を見つけられる大人になってきたなって。
誰かを大切に想うことと、自分を大切にすることは、似ています。片方ができるなら、両方できるでしょう。そしてまたその逆も然りで。そんな悲しいときこそ、花束を揺らしていたいものです。
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