むくみに「いい気がする」、きゅうりを使ったレシピ
●ツレヅレハナコのカラダにいい気がするレシピ 08
むくみ
しょっぱい食べものが好きだ。
塩辛、筋子、塩鮭、明太子、漬物……。
とくに東北地方へ行くと、そんなものばかりを大量の日本酒とともに食べ続ける。
当然、翌朝の顔はパンパンにむくみ、鏡を見れば明らかに人相が変わっているほど。
良くないよなあと思いつつ、しょっぱいものの誘惑にはいつも勝てない。
むくんだときは、とりあえず長風呂に入って汗を流し、
風呂場で自己流のフェイスリンパマッサージを試みる。
マッサージオイルを顔と首、デコルテにたっぷりと塗り、
まずはわきの下のリンパをぐいぐいともむ。
次に耳の付け根の耳下腺を指の第二関節でゴリゴリと押し、
「いかにもリンパが詰まっています!」という硬さがなくなるまでほぐし倒す。
頬骨の下を中心から耳側に向かって流したら、最後はあごのラインもマッサージ。
念入りにおこなうことで、終えるころには少しだけむくみが解消されている。
二日酔いの脳みそでやっていることが多いのだけれど、
長年の習慣なので何も考えずとも手が動くのが不思議だ。
ああ、しょっぱいものでお酒を飲み続けている間は、
このマッサージから解放されないのだろうなあ。
むくみの原因はリンパの詰まりもあるのだけれど、
体内に水分をためこんでしまうのが大きな原因のひとつ。
その余分な水分を排出してくれるのが「カリウム」という成分なのだそう。
何に含まれているのか調べたところ、圧倒的に多いのはバナナ。
そして、きゅうりやズッキーニなどウリ科の野菜たちらしい。
夏になるときゅうりを食べる機会が増えるけれども、
さすがに生で食べる量には限界がある。
そこで、私がよくやるのが「きゅうりの炒めもの」。
日本ではきゅうりに火を通すことは少ないものの、
中国などではごく一般的な食べ方なのだ。
肉や卵と炒め合わせてオイスターソースなどで味をつけることで、
ごはんもビールもすすむ良いおかずになる。
私は夏なら酢をたっぷり加えて、あっさり仕上げるのが好き。
ひとり2本分くらいはぺろりといけるので、
きゅうりが出盛るシーズンにむくみ対策もかねて取り入れてみてほしい。
「きゅうりと豚肉のオイスタービネガー炒め」
●材料(2人分)
きゅうり 4本
豚こま切れ肉 100g
酒 大さじ2
しょうがのせん切り 1かけ分
〔オイスタービネガーだれ〕
オイスターソース 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
酒 大さじ1
酢 大さじ1~2
サラダ油 大さじ1
ごま、糸唐辛子 適宜
1 きゅうりは麺棒や瓶底などで叩いて、手で食べやすく割る。豚肉は1㎝幅に切り、酒をもみこむ。オイスターだれの材料を器に混ぜる。
2 フライパンに油としょうが入れて熱し、豚肉を加えて肉の色が変わるまで炒める。きゅうりを加えて1分ほど炒め、オイスターだれを回し入れる。
3 器に盛り、ごまをふって糸唐辛子をのせる。