意識、どんどん下げてこう。

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】Q:貯金って、しなきゃだめですか?

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】05

Q:今回のお悩み ↓

  • ナリくん、質問です。私は貯金ができません。貯金があったほうがそりゃいいんだと思いますし、将来の自分のためにもなることもわかります。でも、できないのです。貯金できるようになる考え方や、そもそも貯金しなくてもいい!などあれば教えてほしいです。

A:ナリくんのお答え

貯金、僕も苦手です。正直、人生でちゃんと貯金したことなんて一度もないです。

 はい。ありがとうございます。貯金ですね。貯金って僕も苦手です。
 正直、人生でちゃんと貯金したことなんで一度もないです。たまたま収入が、生活費を上回ってるからお金が残るだけで、貯金をしたことはないんですよね。

 貯金ができない人(僕みたいな人)が持っているイメージって、「貯金は我慢して貯めるものだ」っていうのがあると思います。僕もずっとそう思ってました。今、我慢して未来のために何かすることを「貯金」と呼ぶのだと。

 だから貯金なんかしたくなかったんですよね。

 だって、今を我慢して未来のために貯金するって、めちゃくちゃ「未来は大変だ」「人生は甘いわけない」って前提が隠れてますもん。

 だから「貯金する」って行為は、未来は大変だし、人生は甘いわけもなく、社会は冷たいのだから、何かあった時のために、自分を守るためにしましょう! と思ってましたもん。それで、貯金なんかしたくなかった。

 でも当時は、ここまで言語化も理解もしてなかったから、「貯金できない、でも貯金はしなきゃだし、貯金できない自分はダメなのかなぁ?」くらいにしか思ってなかったんですよね。

貯金をする=未来は大変? 世界は、もっと優しいのに

 貯金をする=未来は大変。この大前提が、好きじゃないんだな。僕は。「未来は大変」って、なんか嫌だ。

 だからって、大変なことは絶対に起こらない! とも思わないよ。そりゃ、病気にもなれば、不測の事態だって起こる。そのために備えることが貯金なんだ! と言われて、すごく理解はできるけど、でもそのために我慢してまでお金を貯めることが嫌なんだろう。もしかしたら僕は、貯金をしないことで、世界はもっと優しいのに! と主張していたのかもしれない。

 貯金ができない人は、まわりの人がいう「何かあったときのために!」に納得いかないんだよな。「なんで、何かある前提なんだよ!」と(笑)。

 僕も保険に入るとき「将来何かあったときのために!」ってものすごく言われました。(で、こりゃ保険嫌いになるわ!と思った)。

 貯金ができない人って、「何かあったときのための貯金」ができないんじゃないだろうか? なぜなら、何かあったときは何かあったときでどうにかするよ! と思っているから(笑)。どうにかするつもりなのだから、貯金しよう! なんて思えないもんね。

 僕ら(貯金できないタイプ)は、「貯金は不安を取り除くためにすること!」という考え方から、「貯金は未来の自分へのプレゼント」という考え方に変更したらいいんだと思う。

 今ある1万円を今使うのもいいけど、「2035年の自分のためにプレゼントしてみる」。そう思うと、「減る」というより先送りしているだけという感覚になるよね。

 貯金できない人は、貯金って、楽しみが「減る」と思ってるよ。でも、プレゼントなら楽しみが「増える」って考えられる。

 貯金は、未来の自分へのプレゼント。

 すこし貯金できそうな気がしてきたよね。

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。