綾野剛×藤井道人『アバランチ』笑いながら怒る人、羽生の迫力!アバランチ、本当にチェックメイト?

綾野剛主演『アバランチ』。雪崩という意味を持つ、謎の集団「アバランチ」の意外なメンバーが判明する第8話「# 真相」。大山(渡部篤郎)の策略で牧原(千葉雄大)が捕まってしまい、「お茶の誘い」から動けない山守(木村佳乃)の元に羽生(綾野剛)が駆けつける。身を挺して爆弾の解除に向かった打本(田中要次)の運命に打ちひしがれるアバランチメンバーの前に現れたのは、死んだはずの藤田(駿河太郎)!話が違いすぎる……。
綾野剛×藤井道人『アバランチ』7話。大山(渡部篤郎)の罠に絶体絶命!アバランチを救ってくれそうな4人を考察

声のトーンに怒りが滲む

「もう全員包囲している。チェックメイトだ、山守くん」

大山(渡部篤郎)は山守(木村佳乃)にアバランチの身柄を渡すよう迫る。
断わる山守に「これでもかな」と大山は動画を見せる。
動画には極東リサーチによって柱に縛り付けられたマッキー(牧原/千葉雄大)が映っていた。すぐそばに爆弾とガス管。

「もちろん私の指示で全て止まる。さぁ、決断の時だ」

偽アバランチ=極東リサーチが出したテロ予告の時間14:00まであと10分。

13:52 羽生が喫茶室に到着。
「大山さん爆弾止める気なんてありません。目ぇ見りゃ分かりますよ。5人も平気で見殺しにできる人間です。民間人だって犠牲になって当然くらいの感じですよね」
「あんたがやってることは正義でも大義でもなんでもない。ただの犯罪だ」
「いつか俺があなたがやってきたことに対して正当な罪を償わせてやる」

表情に笑みを浮かべているが、話すスピード、声のトーンに怒りが滲む。すごい迫力。

そんな羽生に対し大山はいつもの落ち着いた口調で「見事な虚勢だ。なぁ、羽生くん。君も仲間にならないか?」などと持ちかける。
「それで今日は何事もなく終わる」という言葉は裏を返せば「従わなければ民間人をターゲットにした爆破テロを予定通り行う」ということ。

ウチさーん!!(号泣)

13:54 ここでアバランチ側が仕掛ける。
商業施設の大型ビジョンに仮面を付けたウチさん(打本/田中要次)が映し出される。事前に用意していた映像だ。

「我々アバランチは予定どおりテロを行なう!爆弾テロだ!死にたくなければ直ちにこの広場から退避せよ。全員逃げろ!」

羽生、ウチさん、リナ(高橋メアリージュン)、そして西城(福士蒼汰)も、マッキーの救助に向かう。
無事マッキーを救い出すが、爆弾の時限装置が止められない。
爆発まであと2分。

「間に合わねぇ」

爆弾を抱えウチさんが走り出す。エレベーターと非常階段で屋上へ。
屋上で誰もいないことを確認し、爆弾を空に放り上げる。と同時に大爆発。
最後の最後までただひたすらにピュアな正義感で突っ走る。ウチさんの最後の表情は晴れ晴れとしていた。

桐島さぁぁぁぁぁん!!(興奮)

極東リサーチに包囲されたアバランチ。そこへ突然、内調の桐島から無線が入る。

えー!!桐島さぁぁぁぁぁぁん!!
完全に大山側の人間だと思っていた。これからアバランチの味方になっていくと期待していた。まさか桐島が実は最初からアバランチのメンバーだったとは!!

逆光の背中から横顔になって無線のイヤホンを装着、「落ち着いて聞いてください。今から皆さんを逃します」と話し始めるところ、ゾクゾク興奮でした。
桐島が用意した車で羽生は大道寺先生のところへ、リナとマッキーはナビに入っている場所へ逃走する。

最初からアバランチのメンバーだったとは!!

しかし!

大山はすでに桐島がアバランチに関わっていることに気づいていた。

「安心したまえ。気にしてないよ。私の計画は成功に終わったんだ。結果だけ見るとむしろ貢献してくれたと言ってもいい」

世間的にアバランチ(羽生、リナ、マッキー、ウチさん)はテロリスト、指名手配犯になってしまった。
桐島も、山守も西城も、大山に動きを封じ込まれてしまった状態。

さらにラスト、衝撃の展開。
大山に呼び出された山守と桐島の前に3年前偽装テロで亡くなったはずの藤田(駿河太郎)が現れる。
山守が霊安室でお別れもしているし墓もあるのに、まさか生きていたとは。しかも大山側!? なにやってんの、アンタ!!

綾野剛×藤井道人『アバランチ』7話。大山(渡部篤郎)の罠に絶体絶命!アバランチを救ってくれそうな4人を考察

『アバランチ』

カンテレ・フジテレビ系 毎週月曜よる10時~
出演:綾野剛、木村佳乃、福士蒼汰、高橋メアリージュン、田中要次、千葉雄大、渡部篤郎、利重剛、堀田茜、板尾創路、安井順平、磯村勇斗 ほか
監督:藤井道人(映画「ヤクザと家族 The Family」映画「新聞記者」)、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
脚本:丸茂周(第一話)
音楽:堤 裕介
主題歌:UVERworld
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)演弘大 (トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
ドラマレビュー