綾野剛×藤井道人『アバランチ』4話。国生さゆり衝撃の死!田中要次衝撃の過去!「正義」の定義が揺れ始める

綾野剛主演『アバランチ』。雪崩という意味を持つ、謎の集団「アバランチ」とは……? 第4回「仲間」は、先週のKファイル疑惑に決着をつけるような蘭子(国生さゆり)衝撃の死から始まった。今回スポットが当たるのは打本(田中要次)。元警視庁の爆弾処理班だった彼の過去の過激な行動が明らかになり、「アバランチ」を構成する「仲間」の謎がまたひとつ深まった。羽生(綾野剛)たち「アバランチ」が集められた真の目的とは? 今夜あたりから、そろそろ全貌が見え始めそうです。
綾野剛×藤井道人『アバランチ』3話。いいぞ殴れ高橋メアリージュン! 悲しい過去に胸が詰まった

蘭子、好きなキャラだったのに!

ホテルで隠し撮りした映像と引き換えにKファイルを渡すよう、羽生(綾野剛)が蘭子(国生さゆり)に取引を持ち掛ける。
「くそ」と吐き捨てながら(この時の表情が良いんだまた)、蘭子は大山(渡部篤郎)に助けを求め電話する。ここまではアバランチ側も想定内だっただろう。

しかし大山は既に手を打っていた。
「なぜ私が悠源館の危機を救わなければならないんです?」「本当にそんなファイルがあるんですか?」

大山のすっとぼけた返事に呆然とする蘭子。そこへ捜索差し押さえ許可状を持った警察がドドドと突入。内調の桐島雄司(山中崇)の姿もあった。蘭子のKファイルは桐島に押さえられてしまう。

完全に逃げ場を失った蘭子は服毒自殺。美しい花がパッと散るような最期だった。
あっという間に蘭子を窮地に追いやった大山、本当に恐ろしい男である。

んー。もうちょっと見ていたかったなぁ蘭子。可愛らしさと怖さを併せ持った独特な存在感が素晴らしかったのに、ドラマ冒頭で描かれた若き日の蘭子魅力的だったのに、まさかこんなに早く退場とは!

蘭子、もっと見ていたかった

羽生「ウチさんただのヤベー奴じゃん!笑」

蘭子の自殺にも驚いたが、今回もう一つ驚いたのが打本(田中要次)の過去だ。
打本は元警視庁の爆弾処理班だった。しかしある日直属の上司が不正を行なっていることを知り激怒。上司の車を爆破してクビになったのだとか。
山守(木村佳乃)曰く「純粋に曲がったことが嫌いなピュアな人」。
いやいやいや、正義とは言え過激過ぎるって(「正義」って実は危ういものなのかも)。

さて次のターゲットは関東医師連合の会長・神崎(中丸新将)。蘭子と違って、いとも簡単にアバランチの罠にかかる。
生配信で自分の悪事をベラベラベラベラ白状。「大山さんに話して全て無かったことにしてもらう!」と具体的な名前まで出してくれちゃう大サービス。アバランチの存在を知っていたのならもうちょっと警戒せぇよ。

想像以上に過激だったウチさん!

今後の不安事項を整理

いろいろ心配事が出てきたので簡単に整理しておこう。

不安その1
とうとう大山にリナの正体がバレてしまった(そらそんだけ顔出してりゃバレるやろ)。他メンバーの正体がバレるのも時間の問題か。

不安その2
「この計画が達成したらどうするんですか? 捕まるかもしれないし殺されるかもしれないし」という西城(福士蒼汰)の質問に羽生は「確かにそうだな。全部終わったら俺は笑ってんのかな」と笑いながら答える。
雪崩を意味するアバランチ。雪山に登ってわざと雪崩を起こせば、当然自身も雪崩に巻き込まれる。羽生らは自分の命を棄てる覚悟でこの計画に参加しているのかもしれない。
だとしたら、西城は巻き込んで良かったのだろうか。友人の優美(堀田茜)や刑事部部長の親を守るためにアバランチを裏切る可能性はないだろうか?

不安その3
アバランチのスポンサーだと思われる人物・大道寺(品川徹)が姿を見せた。この人は果たしてクリーンな人なのだろうか?

不安その4
アバランチは世間でスーパーヒーロー的存在になっている。ターンAのキーホルダーをつけた女子高生までいる。しかし今回新たに登場した週刊誌記者の遠山(田島亮)はアバランチに懐疑的だ。
もし彼がマイナスイメージな報道をしたとしたらどうなるだろう。
「あとの判断は、この動画を観ているすべての人間に委ねる。それが、俺たちアバランチだ」という決めゼリフがアバランチ自身にブーメランとして返ってくることになるのではないだろうか?

綾野剛×藤井道人『アバランチ』3話。いいぞ殴れ高橋メアリージュン! 悲しい過去に胸が詰まった

『アバランチ』

カンテレ・フジテレビ系 毎週月曜よる10時~
出演:綾野剛、木村佳乃、福士蒼汰、高橋メアリージュン、田中要次、千葉雄大、渡部篤郎、利重剛、堀田茜、板尾創路、安井順平、磯村勇斗 ほか
監督:藤井道人(映画「ヤクザと家族 The Family」映画「新聞記者」)、三宅喜重(カンテレ)、山口健人
脚本:丸茂周(第一話)
音楽:堤 裕介
主題歌:UVERworld
プロデュース:安藤和久(カンテレ)、岡光寛子(カンテレ)、笠置高弘(トライストーン・ピクチャーズ)演弘大 (トライストーン・ピクチャーズ)
制作:カンテレ、トライストーン・ピクチャーズ
フリーイラストレーター。ドラマ・バラエティなどテレビ番組のイラストレビューの他、和文化に関する記事制作・編集も行う。趣味はお笑いライブに行くこと(年間100本ほど)。金沢市出身、東京在住。
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