4代目バチェラー黄皓『バチェロレッテ・ジャパン』の後悔「やり切ったら何が起きるか知りたかった」
※この記事は『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1のネタバレを含みます。
自分を100%出せなかった『バチェロレッテ・ジャパン』
――2020年に配信された『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1で、バチェロレッテである福田萌子さんは「誰も選ばない」という決断をしました。最後の2人まで残った黄さんはなぜ今回、『バチェラー・ジャパン』に参加したのですか?
黄皓さん: どの男性も選ばれない“まさかの結末”を迎えた『バチェロレッテ・ジャパン』。「あとちょっと」のところまで残った僕は、「自分を100%表現できなかった」とか「もっと感情的に踏み込めたのではないか」という後悔がありました。それに、番組の中で萌子さんに会った僕の家族も、結婚への熱量が上がっていて……。「早く結婚してほしい」と思っているように感じていたんです。
そんな中、番組を見てくださった方々から「次はバチェラーとして出たらいいんじゃないか」という声をいただいて。「出る機会があったら面白いな」と思っていたら、本当に話が巡ってきたんです。結婚相手は番組でしか見つからないわけでもないので、参加するか本当に悩みましたね。
けど僕は、あの旅の中で自分がやり切ったら何が起きるのかを知りたかった。それに、結婚を決断するには、フィーリング・タイミング・ハプニングの三つが僕にとって必要で。でも、タイミングとハプニングって、日常の中ではなかなか見つからない。『バチェラー・ジャパン』なら、タイミングとハプニングがあると思い、参加を決めましたね。
――改めて『バチェロレッテ・ジャパン』を振り返って、いかがでしょうか。
黄: 『バチェロレッテ・ジャパン』から帰ってきて、「もっと自分を出せたらよかったのに」って色々な人から言われました。萌子さんにも、「リスクマネジメントやめない?」と言われて、自分としては踏み込んでたつもりでも、全然踏み込めてなかったのだと気づきました。
でも、僕は自分を出せなかったわけじゃない。あれもちゃんとした僕だった。ただ、勝ち残るためには、萌子さんに合わせたコミュニケーションが必要でした。「噓の自分」だったわけではなく、持っているコミュニケーションの方法の一部を使ったのが、『バチェロレッテ・ジャパン』での僕だったんです。自分にはもっと違った側面もあるから、そういうところも出せればよかったという後悔はあります。
一方で、学びもありましたね。今までずっと努力を重ねてきたから、自分の人生にはすごく自信があったんです。でも、杉ちゃん(杉田陽平さん)やローズ(當間ローズさん)のように感情をまっすぐに表現でき、自分がはるかに及ばないと感じる存在がいた。「僕にもまだまだ成長できるところがあるんだな」「人に対しての向き合い方ってこんなに色々なかたちがあるんだな」って気づかせてもらって。すごくいい経験になりました。
一番のポジションがほしかったわけではない
――黄さんは「弱い自分をさらけ出せない」「感情的にぶつかっていない」という印象がありました。
黄: 弱い自分をわざわざ、さらけ出す必要はないと思ってはいますね。ただ、信用できる人や心を預けたいと思った人には、さらけ出したいとも。
それなのに『バチェロレッテ・ジャパン』の中で弱さを出せなかったのはなぜか――。それは「隠したい」とか「怖い」との思いからではなく、時間がなかったから。あの限られた時間の中で、萌子さんと、十分な信頼関係を築けなかっただけですね。
――『バチェロレッテ・ジャパン』では本当に福田萌子さんに恋をしていたというより、ご自身が「一番になりたい」と頑張っているような印象を受けました。
黄: 「恋しているかどうか」って、本人ですら言語化できないもの。だから、視聴者の皆さんが本編を観た時の印象と僕の気持ちにはギャップがあるかもしれません。
「恋をしていたか?」と聞かれたら、恋はしてたと思います。でも、その深さがどれくらいなのか、人生を預けたいほどの恋だったのか、今までに巡り合ったことのないような恋だったのかと聞かれたら、そこまではいってません。あの短い時間の中では難しかった。それが答えです。
番組の仕組み上、選んでもらわなければ萌子さんと時間をともに過ごすことはできません。萌子さんと信頼関係を築いて、深く恋をするためには、多くの時間が必要でした。そのために、他の男性に勝たなければならなかった。決して一番のポジションがほしかったわけではない、それは明確に言えます。
人からの期待が、ガソリンになる
――コンプレックスを隠すために勉強や仕事など頑張ってきたそうですね。
黄: 親が理想とする自分、他人が期待する自分でいられているかどうかを、すごく考えてしまうんです。親からプレッシャーをかけられたわけではありませんが、「誇らしい子ども」ってどんな状態なんだろうって。いい大学に行って、いい会社に就職して、事業で成功して……そういう状態が望ましいんじゃないかな、そうなってあげたいな、という思い。だから勉強も仕事も一生懸命やってきたし、リスクを取って起業もしました。
これまで生きてきた中で、僕は常に他人からの評価が高いと感じてきたんですよね。昔から「黄ってパーフェクトだよな」と言われることが多くて。「欠点がない」と言われるのはうれしい反面、実体よりも高く評価されているという怖さもありました。見た目も考え方も仕事への取り組み方も、他人の評価に追いつきたい一心で努力してきたんです。
――他人の“評価”を気にする生き方は、苦しくなることはないのでしょうか。
黄: 僕は負の感情として捉えていないです。外部からの圧というのは、当然プレッシャーにはなるけど、それを僕はストレスではなくパワーに変えるタイプ。「圧のおかげで頑張れているんだ」と栄養素にしてきました。
SNSで「何かを成し遂げるうえで、大事にしていることは?」という質問を受けることがあるんです。一般的には「気合と根性」という答えが多いと思うんですね。でも、僕は成果を出して継続していくうえで、根性って必要ないと思っていて。僕が必要だと考えるのは、テクニックです。その一つにあるのが、「これをやる」と公言して外部からの圧を集めることなんです。それが自分にとってのガソリンになることを、実感してきたから。有言実行ってやつですね、ドMなのかもしれません(笑)。
総合力が高い。それが僕の唯一無二感
――『バチェロレッテ・ジャパン』では、「唯一無二感がない」「欠点がないのが、欠点」といった指摘もありました。黄さんが思う、ご自身の唯一無二感とは?
黄: ルックス、身長、学歴、年収、センス、優しさ――あらゆる項目でレーダーチャートをつくったら、限りなく丸に近くなる。それが僕の唯一無二感ですね。
正直、杉ちゃんやローズみたいな“誰にも負けない槍”を持っている人が、すごくうらやましいんですよ。とがった要素を持っている人はたくさんいて、その要素においては、僕は負ける。でも総合力では僕の方が、確実に強い。隙も無駄もないからこその鉄壁。これが僕の唯一無二感でいいんじゃないかなって、最近思うようになりましたね。
2021年11月25日(木)22時~、Amazon Prime Videoで独占配信
スタジオ出演者:今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃/本編司会進行:坂東工
話数:全10話
11月25日(木)22時 第1話-第3話
12月2日(木)22時 第4話-第6話
12月9日(木)22時 第7話-第8話
12月16日(木)22時 第9話-第10話
製作:Amazon
コピーライト:(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited
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