telling,の取材に応じた「バチェラー3」出演者の野原遙さん

野原遥さん「バチェラーに参加して、初めて自分に自信が持てました」

Amazonプライム・ビデオで配信されている恋愛リアリティーショー「バチェラー・ジャパン」。ハイスペックの独身男性=バチェラーが、複数人の未婚女性の中から1人の結婚相手を見つけていく番組です。シーズン3に参加した野原遥さんは、元ミス・ユニバース・ジャパン和歌山代表という経歴を持ちながらも、これまで自信が全くなかったと話します。バチェラーに参加したことによる心境の変化とは――?。

バチェラー参加のきっかけは、社長の一言

――まず、バチェラーに参加した経緯を教えてください。番組の参加条件として、最大3カ月間の撮影の間、出勤はもちろん、外部と連絡も取れないと聞いたのですが、お勤め先の会社は理解してくれたのでしょうか。

野原遥さん(以下、野原): 理解してくれました。そもそも、バチェラーに応募したきっかけが、私が勤める広告代理店の女性代表がバチェラー・ジャパンのファンだったことなんです(笑)

代表に「バチェラーが参加者を募集してるから、応募してみなよ」と言われたのですが、最初は人様に自分の恋愛事情を公開するなどあり得ないと思っていました。

そう思っていたのになぜ応募をしたのかというと、一つは長い恋愛が終わったタイミングだったということ、もう一つは「人生一度きり」と思い直したからです。

――そうだったのですね。「長い恋愛」とは、どれくらいだったのですか。

野原: 6年間交際していました。同棲もしていましたし、お互い結婚願望もありました。別れる理由の一つとなったのが、コミュニケーションが取れなくなっていったこと。彼が転職をしてから生活リズムが合わなくなってケンカも増え、意思の疎通が難しくなりました。話し合った結果、別々の道を歩むことになりました。

ちょうどそのタイミングで、代表に声をかけられたんです。考えに考えた挙句、人生一度きりだし、これも何かの縁だと思い、バチェラーという婚活に挑戦してみることにしました。

笑顔でtelling,の取材に応じた「バチェラー3」出演者の野原遙さん

世間が勝手に決めた基準で自分を見ていた

――バチェラーに参加したことで、どんな変化がありましたか。

野原: 変化というよりも「自分は自分のままで良いんだ」と思えるようになり、自分に自信がつきました。

――そんなにスタイルが良くて所作も洗練されているのに、それまでは自信がなかったんですか!?

野原: そうなんです。私は自信があるように見られがちなのですが、実は昔から自分に全く自信が持てなかったんです。

2016年に和歌山代表としてミス・ユニバース・ジャパンの大会に出たことがあるのですが、それでも、自信が持てないことは変わりませんでした。今思えば、常に他人と自分を比較して、世間が勝手に決めた基準で自分を見ていたんだと思います。

婚活に参加してみて驚いたのは、参加した女性たちが性格も経歴も考え方も、本当に多種多様だったこと。世の中には様々な人がいるのだから、周りと比べてもしょうがないということに気が付いたんです。初めて自分自身のことを認められたのは、大きな経験でした。

――配信が終わって、その後の人生も変わりましたか?

野原: そうですね。女性からの応援の声を多くいただけるようになりました。

私は以前から、何かしら女性のためになることをしたいという思いがあって、番組公開後の昨年末に、女子大学生のキャリアを考えるイベントを企画したんです。バチェラーに参加していたことがきっかけで興味を持ってくれた方も多かったと思うのですが、イベントを通じて「勇気が出た」というような前向きな声を聞けたのがうれしくて、今はそうした活動にやりがいを感じています。

自分の持っているもので、自分を輝かせる

――女性のためになることをしたい、という思いが野原さんのモチベーションになっているんですね。

野原: はい、漠然とですが昔から「美しい女性が増えてほしい」という思いがありました。

私は小学校の頃からビューラーでまつ毛をカールしたり、マスカラやリップをつけてみたりとメイクに興味があったのですが、今では美しいというのは容姿だけではなく、立ち振る舞いや言葉遣いなどからもつくられるものだと思っています。

telling,の取材に応じた「バチェラー3」出演者の野原遙さん

本当に美しくなるために必要なのは、自分の本来持っているもので、自分を輝かせて見せること。そのための努力は惜しみませんし、常に何が出来きるかを考えて実行しています。

私がこれまで得た経験を伝え続けることで、女性が美しくなるお手伝いをしていけたらと思っています。

――バチェラーを観て思ったのですが、野原さんのように人一倍努力をして自信をつけた人でも、最終的に「選ばれない」ことがありますよね。恋愛だけでなく、就活などにも言えることではないかと思います。その点はどう考えていますか?

野原: 何ごとにおいても全力投球した結果、選ばれなかったらそれまでだと思っています。恋愛においては「私にはこの人ではなかった」、就活だったら「縁がなかった」と理解するだけです。

大切なことは、選ばれるまでの過程に全力で向き合うことですよね。そうすれば悔いは残りません。バチェラーに関してもやり切ったので、後悔することは一つもありません。

「自分の育った家のような家族を作りたい」

――ところで、野原さんは結婚願望はありますか?

野原: めちゃめちゃあります! 将来の相手は誰なんだろうと、今からウキウキしています。結婚願望がある理由の一つに、自分の育った家のような家族を作りたいという思いがあります。

私の両親は人生の先輩であり、同時に友達でもあって、「何かあったらいつでも帰ってきな」というスタンスでいてくれます。それは甘えの関係ではなく、「何があっても家族がいるから大丈夫」という安心感を与えてくれる存在なんです。

だから、将来子どもを持つとしたらそういう親になりたいと思っていますし、結婚相手にも同じスタンスでいてくれる人を選ぶと思います。

telling,の取材に応じた「バチェラー3」出演者の野原遙さん

●野原遥(のはら・はるか)さんのプロフィール
1990年生まれ。茨城県出身。美容の専門学校を卒業後、アパレル会社、美容関係会社などを経て現在は広告代理店のミンツプランニングに勤務。2016年ミス・ユニバース・ジャパン和歌山代表。2019年に「バチェラー・ジャパン」シーズン3に参加した。

ライター。東京都出身の30代。好きなものは、花とブロッコリー
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。 コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。
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