婚活サバイバル「バチェロレッテ・ジャパン」は、最高の相性の結婚相手を見つけるための授業

「バチェラー・ジャパン」シリーズの男女逆転版「バチェロレッテ」で、初代バチェロレッテを務めるのは、スポーツトラベラーでモデルの福田萌子さん。才色兼備でセレブと完璧な福田さんの言動にこそ、学ぶことが多いと話題です。婚活中の女性たちが「バチェロレッテ」を見るべき理由を考察しました。
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Amazon Prime Videoの人気コンテンツ『バチェラー・ジャパン』の男女逆転版『バチェロレッテ・ジャパン』の配信が2020年10月9日に始まった。今作では、セレブ女性ひとりをめがけて17人の男性が恋愛サバイバルを繰り広げ、ネットやSNSで大きな注目を集めている。

もちろん、よりすぐりの男性たちには見目が麗しい人も多く、単純に目の保養になるという意味でもいいストレス解消にはなるのだが……それ以上に、今好きな人ができず悩んでいる人、婚活中の人、彼氏に不満のある人など、多くの女性にとって、恋愛リアリティショーから学べることがある。急に寒くなった10月、『バチェロレッテ・ジャパン』は家にこもって一気見する価値がある。

(C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited

未婚のセレブ・福田萌子は「恋をさせる天才」

まず、この番組を多くの女性におすすめしたい理由としては、初代バチェロレッテとして登場する女性の人間性に注目すべき点が多いというところも大きい。

今回、初代バチェロレッテに選ばれた福田萌子は、モデル・スポーツトラベラーとして活躍している33歳の女性だ。超セレブというだけでなく、アスリートとしてストイックに体を鍛え、ロードバイクレースやトライアスロンなどに挑戦している。、身長は176cm、健康的なスタイルのよさも目を引く。そして、トラベラーとして世界中を旅して、語学堪能で視野が広い。

まさに「才色兼備」。一方で、番組では完璧だからこその苦悩も見て取れるのが興味深い。美貌、お金、教養など、いろいろなものを持ちすぎている女性は、男性が劣等感を感じて敬遠されることもある。現在も独身である理由もそこにあるのかもしれない。

しかし、彼女はこの番組で「結婚相手」となる男性を探しに来ている。彼女のように自分の足で人生を歩いていけるだけのお金や教養がある女性でも、運命の人と出会い「結婚したい」と言うことに親近感を覚えた同年代女性も多いのではないだろうか。

そして、次に注目してほしいのは彼女の言動・行動のポジティブさだ。端的に言うと、福田萌子は「恋させる」天才だ。彼女の男性との距離の近さは日本人とは少し違う。それは日本人的な愛嬌ではなく、シンプルに人とコミュニケーションを取る時の熱量が大きいように見える。

もはや彼女をなめる男性はいないだろう。自分の考えを持ち、自立していて、男性の意見に流されない。男性の所有欲を簡単に満たさない。だから彼女は追われる女性になるのだ。しかし、誰もが彼女のように自己肯定感を高く、自分らしくいられるわけではない。

高嶺の花でありながら、どの男性にも平等に振る舞い、フレンドリーで明るい。そして、同性にも嫌われない「モテスキル」を持つ彼女の振る舞いは参考にもなる。

(C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited

”本当は自分に興味がない・合わない人”を見抜く方法

結婚相手は、長い目で見てずっと一緒にいられる人、価値観が合う人をシビアな目線で探すことになる。この点においても、福田萌子の目線に注目したい。
彼女は自分に合う人がどういう人なのかを、すでに自分の中である程度、考察し終えているようにも見える。だからこそ、二人の会話の中で発言や行動がぶれる男性たちのことを、ズバズバと切り捨てていく。

恋愛段階では、価値観があまり合っていなくても、背伸びをして相手に合わせたり、相手にゴマをすってアピールすることがある。参加男性の中にもそういう男性がいたが、彼女はそれをしっかり見抜くのだ。短い時間で相手の人間性を見抜くために、将来の夢、その人が自覚する自身の性格、どんな家庭で育ったかなど、彼女はいつもよりパーソナルな部分に触れることができる質問をする。趣味や好きな音楽、休日の使い方なんて質問はしないのだ。

これは結局、自己分析ができていないと相手に聞くことができない。そして、それは相手も同じこと。婚活の現場では、自己分析できていない人と一緒に将来を考えるのはリスキーであると気づいた。

(C) 2020 Warner Bros. International Television Production Limited

比較対象にタイプの違う男性を置く

以降、ネタバレになってしまうが、選ばれる男性が少なくなっていくにつれて、福田萌子が選ぶ男性のタイプは二極化していく。つまり彼女は自分の好きなタイプの男性だけを残していくわけではない。

これもまさに、婚活で参考にすべき点だ。将来を考えるからこそ、固定のタイプで比較せず、全く違う価値観を持った男性と比較することで、自分の価値観で大切にしている部分に優先順位をつけていく。

結婚において大切な価値観の中でも、何が一番なのか。それを比べるためには、全く価値観を持つ男性で比べた方がはっきりしやすいのではないでろうか。

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これは恋愛リアリティではなく「婚活サバイバル」だ!

『バチェラー・ジャパン』では、女性たちがセレブ男性に見初められるためのテクニックを垣間見ることができた。しかし結局は、色仕掛けであったり胃袋を掴むことだったり、小手先のテクニックが多かったように思う。

ところが『バチェロレッテ・ジャパン』で見られるのは、イケメン男性たちによる恋愛テク、モテテクではない。オプションや肩書で人を判断せず、自分と内面の合う人を見抜くためのマインドを学ぶ授業だ。

長年好きな人ができない、恋人と長続きしない……そんな人には特におすすめしたい。この先結婚を考えるなら、相手探しの方法論を学ぶという意味で、自分の今までの好みや恋愛を振り返りながら見てみてはいかがだろうか。

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1992年生まれ・フリーライター。広告業界で絵に書いたような体育会系営業を経験後、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿。Twitterでは恋愛相談にも回答しています。
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