菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない!!」7話。ここで豊川悦司！空の出生の秘密が明かされる

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空から降りてきた天使だよ

出生に疑問を持った空（浜辺美波）に碧（菅野美穂）は打ち明ける。自殺を考えて踏み入った樹海でたまたま拾った赤ちゃんが空だった。その姿を見て自殺を思いとどまり連れ帰って育てることを決意した、という「すげぇ話」だ。

空はそれを友人たちに打ち明ける。いつも本当に親身になって空の話を聞いている光（岡田健史）は「空は母ちゃんの命だな」とまで言う。さらに今までとは関係が変わって戸惑う空を「寄り添う気持ちさえあれば　くっつくよ形はいびつでも」と励ます。自分の家族とはうまくいっているように見えない光にとっても、この言葉は希望なのかもしれない。最近友達になった沙織（福原遥）にも「空ちゃん　捨てられたんじゃないよ。空から降りてきた天使だよ。それをラッキーガールの母ちゃんが見つけたんだよ。」と言って、空の捨て子だったというショックを和らげ、元気付ける。

碧の小説のために恋人を作ろうというところから始まったこの物語だったが、空は親身になってくれる友人を2人も手に入れた。

そうして気持ちの整理をつけかけた空だが、臍の緒を発見したことと、光が碧の小説「アンビリカルコード」内で碧が語った空を拾った話とそっくりのくだりを見つけたことで、それが嘘だと気づく。せっかく癒かけた傷口は再度開いてしまうことになる。
すべてを知っているらしい「おだや」の店主親子と事情を知っている光と沙織、仕事の打ち合わせに来ていた漱石（川上洋平）というなんだか賑やかなメンツに囲まれつつ、空は碧を問い詰める。

空の産みの親のこと

碧と一週間だけ恋人関係だったが姿を消した小劇場役者の一ノ瀬風雅（豊川悦司）。探しに行った碧が出会ったのは一ノ瀬との子供を身ごもった鈴（矢田亜希子）だった。依然行方不明の一ノ瀬をよそに二人は「同じクズにひどい目にあった」同士として仲良くなり、碧は持病のあった鈴を親身に世話する。「空」という名前も鈴と碧で考えたものだった。碧は出産後亡くなった鈴の代わりに空を引き取って育てていた。

空は荒れる。今までなさそうだった反抗期が一気にやってきたようだ。産みの母のことを「頭おかしいよその女！」と切り捨て、碧に掴みかかる。その後も大学で光との関係に嫉妬してイチャモンをつけてきた同級生とも取っ組み合いの喧嘩をする。発散の仕方が意外とフィジカルだ。しかしやはり親身な友人たちや大人たちに空も碧もしっかりケアされ、二人はどうにか仲直りする。

置き去りの渉が出会った男性は！

友人たちやご近所さんなど、大勢にわいわいと見守られている空だが、恋人であるはずの渉（東啓介）はすっかり置き去りだ。本人もそのことに気づいていて、気晴らしに趣味のスキューバダイビングに出かける（そんな趣味があったのか）。冬の海から上がり、浜辺で偶然会った隠者風の男性は、たまたま（！）空の実の父親である一ノ瀬だ。役に立たない恋人と元恋人、通じるものがあるのだろうか。
恋人たちを置き去りにしがちな一ノ瀬の関しては「クズ」と言っていいと思うが、渉先生に関しては本人にはとくに難点はなさそうに見える。不憫だが引きが強い男、渉先生の次週の扱いも気になる。

• ■「ウチの娘は、彼氏ができない！!」全話レビュー
  １：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」恋愛って刀を持つことだと思うんです
  ２：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」岡田健史に隠れオタクをカ告白「二人で『ジャンプ』のてっぺんとる」
  ３：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」3話。ボブ・ディラン来日とビー玉越しの美しい街が繋がる
  4：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」4話。漱石かっこいい「あなたの曲にも命があるように、物語にも命があります」
  5：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」5話。相変わらず少し切ない岡田健史
  ６：菅野美穂×浜辺美波「ウチの娘は、彼氏ができない！!」6話。入野くん（岡田健史）の完璧なケアがすごい