自分を変える、旅をしよう。

「旅は人生の楽しい瞬間を増やしてくれる」旅をすることで気づく、日常の大切さ

旅によって人生が変わった人や、旅を通した生き方をリーマントラベラーの東松寛文さんが紹介する「自分を変える、旅をしよう。」。後編も広告代理店に勤務する深井瑛子さんにお話をうかがいます。フィリピンでスキンダイビングと出会い、旅だけでなく人生観も変化した深井さん。その理由とは?

●自分を変える、旅をしよう。18・後編 深井瑛子(32

リーマントラベラーの東松寛文です!得意の語学力と行動力で世界を旅する深井瑛子さん。前編から続けて、スキンダイビングにハマった理由について聞きたいと思います。実は僕との共通点も……!

東松寛文(以下、――): 前編では、スキンダイビングにハマって旅の目的がかわったというお話をうかがいました。新型コロナウイルス感染拡大によって海外への渡航が自由にできなくなって変化はありましたか?

深井瑛子さん(以下、深井): 海外旅行はできませんが、国内旅行ができるような状況になってからは、小笠原諸島、奄美大島、沖縄に訪れ、スキンダイビングをしています。小笠原諸島では、念願の「野生のイルカと泳ぐ」ことを実現できました!自由気ままに泳ぐイルカたちに合わせて泳ぐことで、自然と一体になったような素敵な感覚も覚えましたし、もっと長く、もっと深く潜ってたくさんイルカたちと遊べるようになりたい、とさらなる目標もできました。

夢だった「野生のイルカと泳ぐ」ことを実現!

――スキンダイビングと出会って、変わったことはありますか?

深井: まず、環境問題に敏感になりました。私たちが「キレイ」だと感動する地球の7割を占める海は、私たちが汚染することでサンゴが死んでしまったり、プラスチックごみが浮いて魚が死んでしまったり、生態系を脅かしています。人間の勝手で、この美しい海、地球を汚してはいけないと思うようになり、できる限りサステナブルな選択をするようになりました。

――海に潜ると環境のことは切実に感じますよね。

深井: そうですね。2つ目に、もっと健康的な生活を心がけたいと思うようになりました。毎日ヨガをしているので、健康には敏感なつもりでしたが、スキンダイビングは睡眠や健康状態が反映されるアクティビティ。もっと長い時間潜るためには、体を鍛えて、健康的な生活をする必要があります。

また、潜る時間が少しでも長くなると、自分の成長を感じることができてとてもうれしいです。

どこを切り取ってもフォトジェニックな小笠原諸島父島

――健康的な生活を送ることで、成長を感じられるってすごいことですね!

深井: 何歳になっても、できることが増えるのはうれしいですよね。生身の体で潜って、魚やウミガメ、イルカと泳ぐことで、自然と一体化している気分になれて、陸では感じることのできない感動を体験できます。

これまでは、海外にばかり目を向けていましたが、今年をきっかけに日本の素晴らしさを知ることができました。日本は約7000もの島で成り立っており、たくさんの離島が存在します。これまで海外旅行ばかりしていたので知りませんでしたが、日本の海や自然は素晴らしく、これからもっともっと開拓して行きたいです。さらに、日本の海の素晴らしさを世界に発信できたらいいですね。

日本の美しい自然を世界に発信していきたい

――ところで、リーマントラベラーを知ったキッカケは何でしたか?

深井: リーマントラベラーのインスタグラムを友達に教えてもらいました。フォローして見ていたので、ファンになりました!調べてみると、なんと同じ会社!たまたま社内で講演会が開催されることを知り、予約開始時間前から、予約フォームにはりついて講演会に応募し、講演会終了後に声をかけさせていただきました。

――ありがとうございます。そうなんです。今は同じ会社で働いているんですよね!

深井: 不思議なご縁ですね。東松さんの存在を知ることで、サラリーマンをしながら旅行にたくさん行くことって、悪いことじゃないんだ!と心が軽くなりました。むしろ、それをサラリーマンとしてのバリューにできるんですよね。

――深井さんも立派なリーマントラベラーですね!リーマントラベラーを知ることで、旅のスタイルや普段の生活で変化したことはありましたか?

深井: 社内でも、社外でも積極的に旅の発信をするようになりました。また、東松さんを見習って、「旅行に行くんだ!」という強い気持ちと意思を持って、旅行のために事前準備をして業務を調整して、行きたいところに行きたいタイミングで行くという調整を一生懸命やるようになりました。

さらに、旅行に行くからには気持ちよく送り出してもらいたいので、旅行中に会社の方々にご迷惑がかからないように、仕事を早く、先回りして終わらせる癖がつきました。

美しい自然を大切にしていきたい

――素晴らしい! 旅に出るようになって、変わったことはありますか?

深井: 人生の楽しい瞬間が圧倒的に増えました。旅に出るたびに、今後やりたいことや達成したいことも増えるので、人生が年々充実しています。

また、いろいろな物事に対する「自分の価値観」や「自分の判断軸」ができました。普段生活している圏内から出て、いろいろな考え方やバックグラウンドの人たちと出会うことで、日常で感じている「当たり前」が「当たり前」ではないことを知り、日常に戻っても、多様な価値観に寛容になりました。

――逆に、旅に出るようになっても、変わらなかったことは何ですか?

深井: 日本にいる家族や友達を大切にすることです。これは、これからも変わりたくないと思っています。帰る大切な場所があるからこそ、旅がより楽しくなりますよね。

小笠原諸島父島のビーチでヨガ

――最後に、深井さんにとって、“旅”とは?

深井: 常に新しい自分に出会えるものだと思っています。新しい場所で、新しい価値観に触れ、どんどん固定概念がなくなって、柔軟な人になっていっているように思います。さらに、旅から日常に戻った時に、あらためて日常の大切さに気付かせられます。旅のおかげで好奇心が刺激され続けるので、大人になっても、子どもの心を忘れないでいられる気がします。

いつか子どもができても、一生自由に旅ができる人生でありたいです。場所に縛られない生活にも憧れますね。

平日は激務の広告代理店で働く傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」。2016年、毎週末海外へ行き3か月で5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。地球の歩き方から旅のプロに選ばれる。以降、TVや新聞、雑誌等のメディアにも多数出演。著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)、『休み方改革』(徳間書店)。YouTube公式チャンネルも大好評更新中。
リーマントラベラー