セブ島で1週間の語学留学。体験してわかった「お手軽さ」以上の価値【後編】
●telling,編集部コラム
10万円で経験できる「留学」
前回のコラムでは、フィリピンのセブ島で体験した1週間の超短期語学留学の様子をお伝えしました。
今回、私が留学したのは、日本でオンライン英会話サービスを展開するQQ Englishがセブ島中心地で運営するITパーク校。なぜセブ島留学を選んだかといえば、日本から飛行機で4、5時間で気軽に行けて、留学費用や飛行機代などがアメリカやヨーロッパに比べて安いため。「1週間しか休みが取れない」といった場合でも、繰り返し留学するには便利だと思ったからです。ちなみに今回、1週間の授業料は滞在費込みで約10万円、航空機代は往復約3万円でした。
フィリピンでは英語が公用語の一つで、英語話者の人口が世界第3位という調査もあります。ただ、現地の人にとって英語は母語ではなく、英語を習得する大変さ知っているからこそ、正しい学習方法を知っていると言われています。
私も授業を通して先生たちに「文法難しい~!」というと、「私も苦労したけど、今は英語の教師になれたからあなたもできるわよ」と励ましてくれました。
見えてきた次なる課題
そんなわけで、1週間の短期留学先にセブ島を選んだわけですが、気になるのがこの超短期間でどれだけ英語が上達したのかということ。私の場合は滞在時間が短すぎて学校で毎週実施しているテストでは計測できなかったものの、留学前に比べて英語を使って話すのがかなり楽になったという実感があります。
反面、単語を並べて伝えられるようにはなったものの、まだまだ正しい文法、正しい発音で伝えることはできていないことも実感できました。次の目標は、ある程度文法に沿って正しい発音で話せるようになることです。
今回の留学でトータル32時間、英会話のレッスンを受けました。私は留学前に1日30分(正確には25分)のオンライン英会話を4カ月間続けていたのですが、このペースで考えると、留学での32時間というのはオンライン英会話約2ヶ月分にもなるのです。
もちろん、まだまだ十分に話せるというレベルには到達していないものの、今後もオンライン英会話レッスンと短期留学を繰り返すことで、英語力は確実に上達するはずです。
私がオンライン英会話を始めたときは、ほぼ初心者レベルでした。それが4カ月のオンラインレッスンと1週間の留学を経験したことで、外国の方に英語のみでインタビューしてそれを記事化できるまでになりました。そう考えると、2週間くらい留学したらある程度の会話力はつくんじゃないかと思います。
今回、留学仲間の日本人に聞いてみると、意外と事前にオンラインレッスンを受講していた人は少数でした。
私は、留学経験者から「先にオンライン英会話レッスンを受けておいたほうがいいよ」と忠告されていたので4カ月前から受講していましたが、いきなり留学となると英語に慣れるまでに時間がかかり、せっかく慣れたころには帰国、というもったいない事態になっていた可能性があります。なので、事前にオンライン英会話レッスンを受講することをおすすめします。
「留学して終わり」ではもったいない!
1週間の留学だけで、急に英語が話せるようになるなどということはもちろんありません。今回私が確信したのは、本当に英語を習得しようと思ったら「語学留学して終わり」ではなく、日本に帰ってもオンラインで継続することが大切だということです。なんのために英語を学ぶか、どのレベルまでできるようにする必要があるのか、目標を明確にすることで、確実に続けられると思います。
あとは、一緒に学ぶ仲間ができたことも留学のメリットだと思います。今回、仲良くなった中東在住の留学仲間とはFacebookでつながり、帰国後もgoogle翻訳の力を借りながらメッセージのやりとりをしています。
英語をやっていると、うまくいかなくて投げ出したくなったり、仕事が忙しくてやめようかと思うことが出てきます。そんな時に支えになるのが、留学でできた友達の存在。日本人でも外国の人でもいいので、彼らと連絡を取り合うことで、お互いにモチベーションを高めることができるのではないかと思います。
今回の語学留学で出会った人たちに英語を学ぶ目的を聞いたら、海外で就職するため、バイヤーとして海外からの買い付けをできるようにするため、ダンサーとして海外で活躍できるようになりたいなど、仕事の幅を広げるために英語を学びに来ている人がたくさんいました。
英語が話せるようになったら海外旅行が楽しくなるだけではなく、転職でも外資系を視野に入れたり、日本以外の国で働いたりという選択肢もできる。私も英語を習得して、ライターとしての仕事の幅を広げたいと、改めて感じました。フィリピン・セブ島での超短期語学留学、予想したよりもはるかにたくさんの収穫がありました!