最終回直前「私たちはどうかしている」7話。浜辺美波が大人メイクで闇落ち、どうかしている横浜流星が復活!
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- 前回はこちら:「私たちはどうかしている」6話。全ての厄災を背負う横浜流星……このドラマは一体誰が悪いのかを考える
「私たちはどうかしている」第7話は、光月庵が火事になった3年後のストーリー。七桜(浜辺美波)が闇落ちした理由も判明したが、やっぱり今週も七桜はどうかしていた。
七桜、闇落ちするもすぐに元通りに
新進気鋭の和菓子屋・花がすみとして光月庵の前に立ちはだかった七桜だったが、以前の明るさは影を潜め、どこか伏し目がち。大人っぽいキリッとしたメイクがハマり、闇落ちといったところだろう。その理由は、女将(観月ありさ)の嫌がらせにあった。
3年前の火事の後、光月庵を出た七桜の元に警察が訪ねてきた。なんでも、七桜に大旦那(佐野史郎)を殺そうとしたとの疑いがかかっているという。女将の差し金だと気づいた七桜がテレビに目を向けると、火事からの再出発をテーマにインタビューを受ける女将の姿が。そこで女将は、七桜の母・百合子(中村ゆり)を「鬼」呼ばわりしていた。
肉を切らせて骨を断つ、光月庵のイメージダウンも厭わない女将のとんでも発言で、七桜はショックを受ける。なぜか山の中を疾走し、崖から転落してしまう。自分の足から流れる真っ赤な血を見ては、さらに錯乱状態に陥った。GPSでも使ったのだろうか、それとも過去にも七桜は山を疾走したことがあったのだろうか? 多喜川(山崎育三郎)が真っ暗な山の中でもちゃんと七桜を発見してくれてことなきを得る。
多喜川の背中で七桜は、母・百合子のために光月庵を乗っ取ることを決意を固める。さらに、光月庵で椿がお菓子を作っていないことに気づき、失望。こうして、闇落ち七桜は完成したのである。闇落ちした七桜は、花がすみを訪ねてきた椿に「ママを殺人者にした人のこと、好きになるわけない」と追い返す。
一方の椿は、火事の後遺症で失明の危機に陥っていた。医者に手術を勧められるが、椿は後日開かれる園遊会でお菓子を作るまでは手術をしないと決意。事情を知って闇落ちからすっかり良い奴に戻った七桜も説得するが、椿のお菓子と光月庵への思いを知る。光月庵の呪縛に取り憑かれた椿を救うため、七桜は椿に「光月庵を自分のものにすることを諦めない」と宣言した。
どうかしている横浜流星の片鱗が……
そんな椿と七桜の関係に嫉妬をした栞(岸井ゆきの)は、女将に「椿さんとの子を妊娠した」ととんでもない嘘をぶち上げる。女将もさすがで、嘘とうすうす気付きながらも乗っかり、結婚式の準備を始める。戸惑う栞に「子どもができれば全てが変わるのよ」と意味深なセリフで脅し、追い込まれた栞は意を決して抱かれようと椿の部屋へ向かう。
どうかしている七桜に対して、ここのところの椿はかなりまともな人間になっていた。しかし、抱かれにきた栞への対応は、第1話で初対面の七桜にプロポーズした頃の、どうかしている椿の片鱗があった。
「それで?俺の何が好きなんだ?俺の何を知っている?」
これ、なんと栞のクビを押さえつけながら言い放ったものだ。表面上の自分しか知らずに「好きなんです」とのたまう栞に怒りすら感じたのだろう。過去の呪縛、憎しみ、裏切り、全てを乗り越えて七桜とつながろうとする椿には、栞の恋愛が茶番に見えたのだ。すぐに我を取り戻して優しい言葉を投げかけたが、栞にとって諦めるには十分すぎる出来事となった。
鍵を握る3人の男
3年の時を経て、大旦那が復活。この大旦那、伝統に縛られて息子・樹(鈴木伸之)と百合子の関係を知りつつ女将との結婚を勝手に決めたり、血がつながっていないという理由で椿を認めなかったりと、ハッキリ言って物語の元凶だ。
そんな元凶が目覚めたと同時に改心する。自分の罪を認めた上で、光月庵の血を引く七桜とこれまで光月庵を守ってきた椿にお菓子対決を命じ、勝者に光月庵を継がせると言い放った。
両思いなんだからどっちが勝っても結婚して一緒に継いじゃえば良いじゃん。そんな風に考えるのは愚かなのだろうか、2人は最終回でプライドを賭けてぶつかる。
最終回に残された謎は、大きく2つ。1つ目は樹を殺した人物、2つ目は椿の本当の父親だ。原作では椿の父親は判明しているが、それがドラマでも同じなのかはわからない。女将と謎のつながりを持つ溝口(吉沢悠)、意味深シーンだらけなのに物語に食い込んでこない光月庵職人の山口(和田聰宏)、そして女将となんらかの繋がりがあると見られている喜多川の父親、この辺りが鍵を握っていると思われる。最終話は2時間SPだ。
「私たちはどうかしている」
日テレ系水曜22時~
原作:安藤なつみ『私たちはどうかしている』
脚本:衛藤凛
演出:小室直子ほか
チーフプロデューサー:西憲彦
主題歌:東京事変「赤の同盟」
https://www.ntv.co.jp/watadou/
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