多部未華子×大森南朋「私の家政夫ナギサさん」最終話。おじキュンには抵抗あるけど、このふたりなら応援したい

働く女性たちから共感の声続々の「私の家政夫ナギサさん」も最終回を迎えました。仕事はできるのに家事と恋は不器用な相原メイ(多部未華子)がひょんなことから、おじさん家政夫ナギサさんを雇うことになるストーリー。結末には賛否両論あるようですが、今夜の特別編を前に振り返り考察をお届けします!

トライアル結婚生活

いきなりのプロポーズから、トライアル結婚生活を申し出たメイ(多部未華子)。トライアル結婚生活と言われると突拍子もないように聞こえるが、結婚前の同棲といえばよくあることなのでは?
困惑するナギサさん(大森南朋)だったが、メイの押しに負けて受け入れた。「関白宣言」の歌詞をチェックしておきながら、寝ているメイに布団をかけたり、先に起きて朝食の用意をしている。手作りのお弁当を渡されて、ベランダからのお見送りも最高だ。
メイ「ナギサさんにとって、この結婚メリットあるのか?」
そこが気になっていた。
ナギサさん「あなたはいつもそうやって私の肩の荷を下ろしてしまいますね」
メイに1人で頑張りすぎないことを教えてくれたナギサさん。ナギサさんにとっても、メイはそういう存在だった。こちらまでうれしくなるセリフだった。

「おじキュン」には抵抗がある

大森南朋はタバコとピストルの似合うかっこいいイメージだった。エプロン姿がすっかりなじんで、おじキュンというより、いつもと違う大森南朋にキュンとする。
年の差婚もめずらしくなくなってきたが、「おじキュン」という言葉には少し抵抗がある。メイからすれば好きなおじさんだから、視聴者からすれば大森南朋だからキュンとするのだ。年上好きな女性はいると思うが、どんなおじさんにもキュンとするわけではないはずだ。世のおじさんたちには、「大森南朋だからかわいい」ということをしっかりと理解していただきたい。実際、大森南朋は18歳年下の女優・小野ゆり子と結婚している。メイとの22歳差設定とそんなに変わらない。前提としては「ドラマだから」であり、「大森南朋だから」なのだ。

最後までワクワクの配役

メイのバイブルになった北斗の拳。最終話ではラオウとジャギ(と呼ばれる医師)まで登場した。それぞれ本当に声優を担当したことのある宇梶剛士と髙木渉。義理の兄弟という設定まで同じだった。
田所(瀬戸康史)のところにやってきた家政夫は、ドラマの料理監修をしている栗原心平。男子ごはんファンとしては羨ましい限りだ。
さらに、ハッピーなシーンでパトカーのサイレンが聞こえると思えば、金曜ドラマ「MIU404」で志摩(星野源)と伊吹(綾野剛)が使用しているメロンパン号にメイが遭遇。
最後まで楽しいサプライズだった。

最終回を寂しがっていたが、本日も特別編を放送とのこと。いちゃつきではなく、ちょっとした喧嘩が楽しみな2人。お揃いのカップを使っているところは見られるのか。結婚後の家事分担がとても気になる。

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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