多部未華子「私の家政夫ナギサさん」5話。母娘の確執は謝らずに和解。安易な「ごめんなさい」はいりません

働く女性たちから共感の声続々の「私の家政夫ナギサさん」。仕事はできるのに家事と恋は不器用な相原メイ(多部未華子)がひょんなことから、おじさん家政夫ナギサさんを雇うことに。かわいいナギサさん(大森南朋)満載の5話を振り返ります。

8月4日放送「私の家政夫ナギサさん」5話。メイ(多部未華子)が母・美登里(草刈民代)と妹・唯(趣里)の仲を取り持つべく、ナギサさん(大森南朋)と共に奔走した。

謝らない仲直り

メイは、父・茂(光石研)の還暦パーティーの料理作りをナギサさんに依頼。唯にもアシスタントとして参加するよう説得した。
唯だとわかっていながら「すごいのね、彼女も」「立派なお仕事ね」と言う美登里。根は優しい母親なのだ。苦労をかけたくないあまり、厳しく、同じ言葉を言い続けてしまう。自覚もあった。
メイは、よく「お母さんはできないくせに」と言わないなと思っていたのだが、美登里なりの頑張りを見てきたのからなのだと納得できた回だった。
最終的に仲直りしたが、美登里も唯も謝らなかった。どちらかが折れたわけではなく、尊重し合うところに落ち着いた。気持ちのない「ごめんなさい」より、よっぽど今後の関係が安心だ。

元MRだったナギサさん

メイは秘密主義のナギサさんのことが気になって眠れなかった。肥後先生(宮尾俊太郎)は? 「結婚を前提に付き合って下さい」と言ってくれた肥後先生のことはもっと考えなくていいの? ちょっとかわいそうになってくる。
ナギサさんはメイに履歴書を提出し、ナギサさんの過去が少し判明。前職はメイと同業のMRだった。しかも、メイが就活で落ちた業界最大手。ナギサさんの何がすごいって、MRの知識をうまく家政夫の例に落とし込んで、メイに伝えているところ。そして、大森南朋の穏やかだけど何かありそうな演技もすごい。
今話ではかわいいナギサさんもたくさん見られて満足。グータッチは猫みたいだし、美味しそうにご飯を頬張る顔も猫みたいだった。わざとらしいコソコソ話も、コメディ強めのこのドラマの空気とメイとナギサさんだから許される。

田所のタイミングと勢いはいつ見られる?

嬉しそうに高級和牛を振り回しながら帰宅するメイ。元気な「ただいまー」も無邪気な「焼肉がいいです」も、ずっとかわいい。
楽しそうなメイの姿を見かけて顔が綻ぶ田所(瀬戸康史)。だが、電気がついているメイの部屋を見てすぐに表情が曇る。田所はメイと同じく恋愛に不器用そう。部屋もだいぶ散らかっていそうだし、ナギサさんがついているメイより気にかかる。
ドラマ内では、繰り返し「タイミング」と言う言葉が出てくる。そろそろ田所の「タイミング」と「勢い」に期待してしまう。

今夜放送の第7話ではナギサさんの過去を知る女性・箸尾玲香(松本若菜)が登場。
ナギサさんとメイの息ぴったりな可愛さに癒されよう。

イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
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