「逃げ恥」は何度見たっていい。星野源、卒業に向けて急成長!成田凌のあの秘密も……ムズキュン5話

新型コロナウイルス拡大によりドラマの収録が中断し始まった、TBS系ドラマ「『逃げるは恥だが役に立つ』ムズキュン特別編」。もう何度も放送されているにもかかわらず、逃げ恥人気は衰えず!いまだに高視聴率をたたき出しています。平匡とみくりの距離が縮まりつつある第5話。最終回に向けて張られた伏線とは?

「醸しましょう、新婚感!」
「出しましょう、親密感!」

未公開カットを加えたTBS系ドラマ「『逃げるは恥だが役に立つ』ムズキュン特別編」第5話が、6月16日に放送された。高齢童貞・平匡(星野源)の成長を見守り、社会問題に切り込んだラブコメディだ。第5話は最終回に向けてしっかりと伏線を張った回。初見で気付けなくても問題ないんだけど、見直すとまた楽しさが増すヤツだ。

星野源、童貞卒業に向けて日々成長

“雇用主と従業員”という契約結婚をした平匡とみくり(新垣結衣)。関係を怪しむ百合(石田ゆり子)を騙すため、2人は「醸しましょう、新婚感!」「出しましょう、親密感!」を合言葉に、仲睦まじい夫婦の演技をしようと努力する。

一度はみくりの「本当の恋人になる」という提案を拒否した平匡だったが、後日、新婚感を醸し出すため、その提案に乗る。みくりがこの提案をゴリ押し、なし崩し的に成立させたわけではなく、自分から話題を掘り返した平匡に成長を感じる。

こうして「毎週火曜日はハグの日」という取り決めが2人の間で交わされたのだが、平匡はふたりの「契約書」にこれを書き足さなかった。これまでは契約書を作る行為で“雇用主と従業員”という関係性を自分に飲み込ませて、恋愛感情に蓋をしてきた平匡。ここら辺も成長と言えるかもしれない。

「僕たちの罪悪感は、僕たちで背負うしかないんじゃないでしょうか?」

極め付けはクライマックスシーンだ。百合を騙すことに後ろめたさを感じるみくりに対して、平匡が予想外に男らしさを見せる。「みくりが」ではなく、「僕たちが」と罪悪感と秘密を共有することで一気に2人は距離を縮める。偶然ではあるが、秘密の共有なんてまるでモテ男の必殺テクニックだ。

義務ではなく本心からハグを要求したみくりに対して、平匡は頭をポンポンするという大技を自発的に繰り出す。ギクシャクしながら、おっかなビックリの平匡ではあったが、とんでもない成長ぶりだ。そんな平匡を、みくりは目を閉じてありがたく受け入れた。卒業は近そうだ。

成田凌の伏線

ここからは今後のネタバレになってしまうので、まだ最後まで観ていない人は目を閉じていただきたい。

最終回で梅原(成田凌)は、同性愛者であることをカミングアウトした。放送当時、それはもうネット中が驚きの声であふれていたのだが、こうして見返すと、結構ハッキリとした伏線が張ってあることがわかる。

「お前って呼び方やめてくんない?俺様系少女漫画の読みすぎ」

「み、見てねーし!」

百合の部下である梅原は、同僚の柚(山賀琴子)を不用意に「お前」呼ばわりしてしまう。これに柚は俺様系少女漫画を出して皮肉を言うのだが、梅原のリアクションはちょっと似つかわしくないくらいにオーバーだった。俺様系少女漫画ではなく、もしかしたら俺様系BL漫画だったのかもしれない。まだカミングアウト出来ていない梅原ならではの反応だ。

「梅原君ってイケメンよね? でも、不思議とムカつかないのよね」

イケメン嫌いの百合が、梅原に向けて言い放ったこのセリフ。百合は、異性に対しての下心がない梅原の本性を何となく見抜いていたのだろう。また、このシーンの初めに「昨日の夜、年下のイケメンに逃げられてて」百合の噂話をしていた男性社員が、ほんのりオネエっぽいのも偶然ではないだろう。

コロナ禍の中で急遽始まった「『逃げるは恥だが役に立つ』ムズキュン特別編」。しかし、元から放送予定だった「私の家政婦ナギサさん」が7月7日からスタートすることが発表されているので、普通に考えると7話までしか放送できない。ほぼ再放送でありながら、2桁視聴率を連発する「逃げ恥」の続きを放送しないというのは考え難いが、一体どうなるのだろう。有料の動画配信コンテンツに誘導する流れだとしたら……ちょっと荒れそうな予感。

企画、動画制作、ブサヘア、ライターなど活動はいろいろ。 趣味はいろいろあるけれど、子育てが一番面白い。
イラスト、イラストレビュー、ときどき粘土をつくる人。京都府出身。
ドラマレビュー