誇りを持って働いているのに、マウンティングされる悔しさをどうしたらいいですか。【ナリくんのお悩み相談48】
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん 【お悩み相談編 48】
Q:今回のお悩み ↓
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会社で他部署の人からマウンティングされることがつらいです。
私は希望する部署にいて、誇りを持って仕事をしています。
しかし、同じ会社の違う部署の人から飲みの席で「しょーもない仕事」と言われました。
陰で「あの部署は左遷だ」と言われることもあります。
そういうことを言う人は、将来出世できる部署にいて給料もたくさんもらっています。
人の仕事をリスペクトできないような人が良いポジションにいることに、とても腹が立ちます。
見下される悔しさを、どうしたらいいのでしょうか。
なるほど。それは本当に悔しいですよね。
それでですね、こういう質問に対しての答え方って2通りあるんです。
一つ目は、その現状にどう対応したらいいのか?の対応論です。
二つ目が、そもそもなぜそんな状況になってしまったのか?なぜそのような状況を作り出すような構造になってしまったのか?の構造論です。
僕がやっているナリ心理学は基本的に「構造論」をメインで話しています。
ただ、今まで数万の悩める人の相談を聞いてきて思うのが、相談者の95%くらいは、「今、どうしたらいいのか」の対応論を求めています。(気持ちはわかります)
というか、構造論を知らずに対応論しかないと思ってるだけなのだと思いますが、「今問題が起きてる!」「今がやばい!」「今これにどう対応したらいいの?」「今がおかしい!」っていうのが、悩んでる人の頭の中でいっぱいになってるわけです。
悩んでる人は今の話ばかりします。ただ、悩みが生まれたのって「今」ではなく、数年前から「そうなる環境(構造)」にあったのです。
その肥満、10年の積み重ねですよ
よく例えで話すのですが、ポテトチップを毎日5袋10年欠かさず食べてる人が肥満になったとします。
本人的には今の肥満が問題だから、「どうすれば痩せられるのか?」を知りたくて人に相談をします。
相談をされた人は、まさか毎日ポテトチップスをそんなに食べているは知りませんから「筋トレでもしたら?」とアドバイスをします。でもその人は、筋トレをしても痩せません。なぜなら毎日5袋も食べてるから。(妥当)
じゃあ、ポテトチップスを5袋食べるのを辞めたらいいじゃん!ってアドバイスしたとします。
するとこの方は、アドバイスを聞き一時的にはポテトチップスを食べるのを辞めます。
けれど、時間が経つと、ポテトチップスを食べられないストレスに耐えきれずダイエットを辞めてしまいます。(妥当)
そして次にこの方は「ダイエットが続きません。どうしたらいいでしょう」と悩むことになります。
ギャグみたいな話なんですが、数万人の人の相談を受けてきていると「これが普通」だとわかります。ずっと「今」「目の前」の話ばかりします。
そもそもなぜ毎日ポテトチップスを5袋も食べてしまうのか?(なぜそのような構造になっているのか?)
について考えないといけません。
なぜ狙われたのかを考えてみる
「会社で他部署の人からマウンティングされることがつらいです。」
「人の仕事をリスペクトできないような人が良いポジションにいることに、とても腹が立ちます。見下される悔しさを、どうしたらいいのでしょうか。」
対応論としては、「マウンティングしてくるやつって本当にうざいよね!まじムカつくよね!頭おかしいんだよ!きっと!なんなんだろうね!本当に!見下してくる人のことなんか気にしなくていいよ!」と共感して、あなたは悪くないよと慰めてあげることだと思います。
そうしたら一時的に気が楽になるのではないかと思います。実際、気持ちの相談の95%は、昂った感情が落ち着きさえすれば、本人は解決したのだと思います。
ただ、構造論として、そもそもなぜマウンティングをされるのか?について考えることです。
僕はいじめが大好きなんですが(誤解される言い方。笑。いじめについて考えることに興味があるということ。笑)
いじめっ子は、必ずコストパフォーマンスの良い相手を選んでいじめます。
やり返してくる人や、やり返す力がある人、その人にやり返されたら甚大なダメージが予想できる人のことは極力いじめません。
なぜなら、いじめとは「ストレス発散のための八つ当たり」だから。コスパの良い人で、サクッとストレス発散したいので、やり返してくる人のことは選びたくないわけです。
たまに、素人のいじめっ子が、やり返す力がある人を見抜けずに、その人をいじめてしまい返り討ちにあうってことは、たまにあります。それは素人なので許してあげてください。(許せるかい。笑)
ただ、プロのいじめっ子。プロのモラハラさん。プロのパワハラさん。プロのマンウンディングさんは、やり返してこない人を見極める能力が非常に高いです。ほぼCIAです。ジャックバウワーです。(懐かしい)
つまり、構造論的に考えると「なぜ?プロに見抜かれてしまったのか?」が問題です。
マウンティングされない人には、共通点があります。それは、「マウンティングされたら言い返す」のです。
そして、マウンティングされたら言い返せる人は、毛穴から「あ、私マウンティングされたら言い返すタイプですよー」というフェロモンが分泌されています。
CIAはそのフェロモンも嗅ぎ分け「こいつはターゲットではない!」と判断し他を探しはじめます。
「私、マウンティングされてもその場で愛想笑いして、後でムカついて友達に愚痴るだけのタイプですよーー」という人を見つけ次第ジャックバウワーは、「大統領!!」という掛け声ともに、マウンティングしてきます。そして、スッキリして、ニンマリです。快便です。
たしかに、マウンティングしてくる人はうざいですし、ムカつきます。けれど、世の中から、そういう人を一掃することはやはり不可能です。(そうしてやりたい気持ちはわかりますし、僕も許してるわけではないです。ムカつくのは同じです)
「なぜ私はそんな奴に狙われるのだろう?」考えるべきはこちらかと思います。
やられる方が悪いなんて思ってません。やる方が悪いです。絶対に。ただ、やる方もコスパを考えてるので、もしかしたら自分はコストパフォーマンスの良い人間になってないだろうか?と考えてみることが、構造からその現象を消滅させれることだと思います。
コストパフォーマンスの悪い人間になりましょう。ちなみに調べたらジャックバウワーは、FBIでした。
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