意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくんお悩み相談】母親との関係って、人生に影響しますか?

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん【お悩み相談編】

Q:今回のお悩み ↓ 

  • 母親との関係について質問します。心理について学んでいると、母親との関係が人生にすごく影響してくるんだということがよく書いてあります。ナリ心理学さんでもそういったことをよくブログに書いてあります。母親との関係が、どのように人生に影響するのか教えてください。

A:ナリくんのお答え

「子どもは育つと母親みたいになる」んです。

ナリです。子ども視点からの問い、ですね。母親のことが嫌いな子ども、もしくは母親と仲良くない子どもが、どのような影響を受けるのかってことですね。了解でござる。

まず、よくナリ心理学では「子どもは育つと母親みたいになる」って言うんだけれども、この考え方は的を射過ぎていて嫌われるわけですが(笑)。
子どもは母親になります(笑)。そしてこれは、子どもの中の「何が」母親みたいになるのか?っていう部分の理解がすごく大切でして。

完璧に姿形が母親になるわけではなくて「何か」が、母親と同じようになるわけですよ、何かが。「それが」何かってことですわ。大切なのは。

表面的には母親と子ども(自分)は違う、たとえば「母親はハキハキしていて、自分はおっとりタイプ」なんていうこともあるだろうけど、それでも、子どもと母親は「あれ」が同じなんですわ。表面的には違うから、自分は母親とは似てない!と思いたくなる人もいるかもしれんけど「あれ」は同じになるんですよ。さて、その「あれ」とは何かと言いますと。

自分は、このままで愛される人間かどうか

そう、「自分はこのままで愛される人間かどうか」です。これは自己肯定感や自己受容感と言ったりします。これが、親子で遺伝します(まぁ、変えられないわけではありませんが)。

たとえば、自分はこのままで愛されると思って子育てをしている母親は、自分の子どもに対しても「この子はこのままで愛される子だ」と思って育てますので、無駄な心配事や、あれしなさい!これしなさい!などと口うるさくなりません。そうすると、子どものほうも「あぁ、私は何もしなくても愛されるのか」と自覚して育ちます。

しかしその逆だと、「この子は私から生まれた子どもなので、私のようにこのままでは周りの人に愛されない。だから愛されるようにしっかりと育てないといけない」。これが、あれしなさいこれしなさい!あれはダメこれはダメ!という態度になります。

そして、子どもは小さな頃は何もわからず母の言いなりになるしかありませんから、母親の話を聞きます。とことん聞きます。とことん聞いているうちに、なんなら「私は頑張らないと、母の言うこと聞かないと愛されないんだ」となっちゃったりして。

母親は子どもがいろんな人に愛されるよう、社会で生きていけるようにとしっかり躾をしたつもりが、子どもに伝わるのは「お母さんは、このままでは愛されなかったよ」という思いだけ。そして、そんなお母さんの子どもの私もやっぱり、「このままでは愛されないんだな」と思うわけです。

表面的に性格は真逆だったりしても、母親と同じことを心に思っているわけです。それが、母親=自分だよ!ということになるわけです。

    

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。