【ナリ心理学ナリくん】子どもがいても、いなくても by ナリくん
●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん37
子どもがいても、いなくても
我が家はまだ子供がいない30代の夫婦だ。
僕は子どもがすこぶるほしい。そう思い始めたのは20代前半からだと思う。
その頃、職場の先輩の「子どもはめちゃくちゃ可愛い。子どもが小さいころは二度と戻ってこない。でも仕事に行かなければならない。」という発言を聞いて僕は「職場に行かなくてもいい働き方をしよう。」と思い、起業した。
そして23歳から職場に行っていない。
周りの人に確認したことはないが、僕は平均的な男性よりも子育て欲が強いとは思う。(計画が早いだけかもしれない)
そして、ここからが本題。
もし仮にうちの奥さんが「子どもを産めない」と分かったとしても、僕はたぶんショックを受けないと思う。落ち込まないし、凹まないと思う。即受け入れられると思う。なぜだろう。
それはたぶん、「そういうことくらいあるだろな」と思うからだと思う。(当然男性側の機能に何かしら問題がある場合もある)
セロリを食べられない人(僕)がいるように、金属アレルギーの人がいるように、右投げ・左打ちの選手がいるように、子どもを産めない女性もいるし、そんな事は人類が誕生してからずっとそうだ。
メソポタミア文明にもいただろうし、戦国時代にもいただろうし、未来の世界にもいるだろうとしか思えない。今さら驚くことじゃないと思ってる。その事実を認識して、すぐにその後どうするか話し合うだけだ。全然複雑ではない。
でも、こう言ってる男性に、「えー、子どもがほしくて(パートナーが)産めないと分かったらショックじゃないの?」という質問をしたくなる気持ちもわかる。その質問には、「女性は子どもを産めるのが普通でしょ」という価値観が隠れてるように思う。この場合の普通ってのは、大多数がそうだという「普通」ではなく、「人間性としての普通」を想像しているように思います。
ただ、そういう質問をしてしまう気持ちはわかります。
僕は子どもがとても欲しかったので、世の中には子どもが産めない女性がいることも以前から知っています。そして、それを自覚するのがとても早かったのかもしれない。
だれの身にも起きる可能性があること
あと、「自分たちだけは必ず子どもができる」とも思えないのだと思う。仮に明日、母親が交通事故にあったとして、驚きはしても、母親がそこに行ったことについて責めたり後悔したりはしないと思う。なぜなら、交通事故なんて毎日、日本中で起きてるし、「自分だけは遭遇しない」なんて決して言えないのだから。ただ確率はそれほど高くないだけで。
交通事故が毎日何件も起こってることなんて、べつに僕が生まれる前からもずっとそうだったし、メソポタミア文明でもそうだっただろう。馬車のアクセルとブレーキ間違えて、コンビニに突っ込んだとか、知らんけど。(メソポタミア文明でも、LAWSONはあるはず。からあげクンが大人気らしい)
うちには7歳のチワワがいるが、この子が亡くなっても、悲しいけれど落ち込みはしないと思う。なぜなら、犬がいつか亡くなるのなんて、生まれた時から決まってるし、メソポタミア文明でも犬は亡くなっただろうからだ。(メソポタミア文明では、フレンチブルドックが流行ってるらしい。知らんけど)
ナリ心理学というブログを開設して、今までたくさんの人の相談を聞いてきたが、悩み続ける人の特徴というのはいくつもある。その中の一つに、悩み続けてる人は、「自分は死なないと思ってる」というのがある。自分は死なないと思っているから、時間が無限にあると誤解して、目の前の現実を解決するよりも「先延ばし」しようとする。それが、「悩み続けている」という現状を作る。
USJの年間パスポートを買ったら「まぁ、今日は無理して行かなくてもいいだろう」と思う気持ちに似てる。いつでもいけるから、今じゃなくていいのだ。
自分は死なないと思ってるというのは、「先を見て考えていないこと」の表れだと思う。言われりゃ誰だって死ぬことくらいわかる。でも、普段自覚できないのだ。
妊活という言葉をよく聞くようになった、不妊という言葉も。ただ、今に始まったことじゃない。そして、だれの身にも起きる可能性がある。そんなことは、少し考えたら「わかりきってる」
子どもができないことで自分を責めてしまう女性からの相談もよくくるようになった。忘れないでほしい。不妊はあなたのせいではない。メソポタミア文明からずっとそうだから、安心してほしい。
(訂正:メソポタミア文明にはLAWSONではなく、ミニストップが実在してたみたいです。お詫びして訂正します)
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