意識、どんどん下げてこう。by ナリくん

【ナリ心理学ナリくん】天職の見つけ方 by ナリくん

月間400万PVのAmebaオフィシャルブロガー、公式line@のフォロワーは約28,000人。心理学や哲学について、笑いを交えながら教えてくれる「ナリ心理学」ナリくんのエッセイ&お悩み相談です。無理して「意識高い系」でいようとするより、今までとはちょっと違った見方、していきませんか。毎週木曜更新です。

●意識、どんどん下げてこう。by ナリくん36

天職の見つけ方

「仕事を辞めたいです」とか「自分が本当にやりたい仕事がわかりません」「天職を見つけたいです」とかっていう相談は鬼のように来ます。ほんと鬼です。

「仕事を辞めたいです」っていう人の相談をよくよく聞くと、90%くらいは仕事上で起きる人間関係が嫌だから辞めたいです!と言っている、ということに気づきました(結構大事)。

でも、本人的には「仕事辞めたいです」と言うわけです。
仕事上で起きる人間関係やその問題っていうのも、仕事のうちだと思ってるわけです。たしかにそれも仕事っちゃ仕事のうちなんですけど、「仕事上の人間関係」と、「仕事そのもの」って厳密には別ですよね。というか別で考えた方がいい。

僕は昔、運送会社でトラックの運転手をしていました。トラックの運転手の仕事って、簡単に言うと、トラックに荷物を乗せて、運んで、降ろすことです。
これ自体の「動き(仕事そのもの)」は、僕は嫌ではなかったです。むしろトラックの運転とか、フォークリフトの運転なんかがどんどん上手くなって行くことに喜びを感じていました。いつか10トントラックみたいな大きなやつを運転する日が来るかなーなんて思うこともありました。

でも、「仕事が嫌い」でした。当時はそう言ってました。親にも嘆いてました。それは先輩や上司とうまく付き合えなかったからです。

先輩や上司とうまくコミュニケーションが取れず、社内で仲良く話せるのは同期の3人だけでしたが、同期は先輩に気に入られると、僕と話すより先輩とよく話すようになりました。僕は孤立しました。

先輩や上司とコミュニケーションがうまく取れなかったので、上司に「土曜日出勤できるか?」と聞かれたときに、ビビってしまって断ることもできず、毎週のように土曜出勤してました。朝も「明日6時な!」と前日に言われても「はい!」しか言えませんでした。
そして僕は、「仕事大変」「仕事辞めたい」と言いだします。

当時は「仕事が嫌だ」が本音だと思っていましたが、思い返してみると「仕事そのもの(動き)」が嫌なんじゃなくて、「先輩や上司との人間関係の構築の仕方がわからなかった」って話なんですよね。
結局、その仕事を辞めたあと、仕事上での人間関係が怖くてバイト以外の仕事を選びませんでした。いや、選べませんでした。

「仕事が嫌で辞めたい」って言う時に、実は「仕事上の人間関係が嫌で辞めたい」って言ってることには注意が必要だと思ってます。ただ、今の職場に「めちゃくちゃやべーやつ」がいた場合は逃げるべきでしょうけど(世の中には必ず一定数、めちゃくちゃやべーやつがいます。笑)

「仕事そのもの(動き)」と「仕事上の人間関係」は別ものです。切り離して考えたほうがいいと思います(なかなか切り離せないことではありますが)。
そして仕事は、「仕事そのもの(動き)」で決めるのがいいと思ってます。

もし、「仕事そのもの(動き)」は好きだけど「仕事上の人間関係が嫌」な場合に、仕事を辞めたいと考えているなら、辞めて転職した次の職場でも同じような人間関係が起きる可能性があります。もしくは、起きてなくても「それはたまたま最高に運が良かっただけ」みたいなことになったりします。それはラッキーなので良かったと思います。

オススメは「辞める前に、ちゃんと伝えること」。僕はこれができませんでした。ちゃんと伝える。伝えたうえで、それでもダメなら辞めていいと思います。「伝えられる自分」がいるならあとは、「仕事そのもの(動き)」で仕事を探すだけです。

もし、天職ってものがあるのだとしたら「動きが楽しい仕事」でしょう。

想いを伝えられる自分×仕事そのもの(動き)=天職。

続きの記事<人や自分を信じられなくて不安です>はこちら

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月間400万PVのブログを運営する株式会社ナリ心理学を主宰。Amebaオフィシャルブロガー。
フォトグラファー。北海道中標津出身。自身の作品を制作しながら映画スチール、雑誌、書籍、ブランドルックブック、オウンドメディア、広告など幅広く活動中。